言葉遊びあり、言葉の律動があり。非常にふざけたと批判される内容あり、幻想的な抒情があり、不条理な超現実あり。『宵興行』何というのか、黒テントや大駱駝艦を思い出す様な世界観。筒井文学が、そう云った嗜好を孕んでいるんだな。不条理な出来事が日常に
昔ながらの筒井康隆の手法を使いながら、新しい時代の意識へと転換がはかられている。『羆』クマとの軋轢の問題は今年よく耳にする。これは三毛別の人食い羆の事件を思い出しながら書いたのか。実際現場にいたら、このような状況なのかも知れない。作者らしい
最後の長編『モナドの領域』から八年、最後の短編集なのだと。でも、追加公演も在り得るよな。五十年近くのツツイストとしては、そう望んでしまう。『深夜便』不条理な会話劇であり、内省的な思索が廻る。友情と恋情の問題が根底にある。「青海苔県」や「浴衣
つい時間を忘れて引き込まれてしまうのは事実だが。11/7:160ページこれはシュールレアリズムに法った実験文学なのか?時間軸がささらほーさら(*)で、起きた事象が支離滅裂だ。何が何だか、一頁めくると違う描写になって、また元の道筋に戻って、と落ち着かな
やっぱり奇想とバカ話と皮肉がSFを面白くするなあ。『吾輩は犬である』宮��夏次系年老いた犬は、飼い主に見捨てられたと思って異星人に拾われ地球を離れた。でも、本当は愛されていたんだな。動物を飼うなら、看取る覚悟が必要なんだな。『八は凶数、死して
嘗てのウーマンリブとLGBTは問題が本質的に違うし、産む性の問題もズレているんだよな。ピュアについての『対談』一つ云うとすれば、生物学的に妊娠・出産する性が役割として分れている生物種がある事は否定出来ない。これは忘れてはならない事実。その上で、
題名がなあ、原題は「TIK-TOK」だけなんだけどなあ。なんか、作品の狂乱度合いを表わしている様な。11/5:84ページ何とも散らかった描写だろう。舞台はロボット工学が歪んで発達した世界。ロボットも変ちくりんだが、人間もトチ狂っている。どこへ向かうかが
『ウは宇宙のウ―』もそうだけど、かなり乗って書いてるなあ。『神々の歩法』みたいなとんでもハードなのを書いてる作家だからなあ。やっぱり叫ぼう「宮沢伊織のバカヤロー!」【登録者数完全破壊してみた】全くしょうがねえなあ。数学を玩具にしてるよ。だか
連載作品はまだまだ序説段階。面白いんだけど、SFになるのか? もう少し見守ろう。読切は作者のいつもの主題を掘り下げる。SFガジェットは色々出る。進んだ技術があっても人間そのものは変わらない所がある。『ヴェルト』吉上亮何かが動いてはいるけど、
読んでいて、あまり自信をもって断言できないんだよな。【近所の異世界散歩してみた】遂に家の外に出てしまった。住処を特定されない為にカメラにはスクランブラーを装備して。でも、多田羅さんが造ったものだから、とんでもない代物だった。並行世界が侵入し
深井零は誰よりも深くジャムと関わって来た。それでも、他の人の力を借りても、まだジャムがわからない。『戦闘妖精・雪風』神林長平田村田伊歩大尉が雪風を操縦するミッションから帰投する。雪風が田村伊歩を素直に受け入れた事は画期的だ。そして零も桂木少
絶対に咬み合わない人達の上に、謎の存在迄てんこ盛り。【時間飼ってみた】科学理論を玩具にして、変なモノを呼び込んじゃったよ。いいなあ。さくらと多田羅さんとリスナーのやり取りが、どうにも噛み合ってないんだよなあ。多田羅さんがリスナーを見下してい
幻想なのか夢を見ているのか、ウフコックは懐かしい男に会う。『マルドゥック・アノニマス』冲方丁集団訴訟と政治の話が続く。シルヴィアはすっかりオフィスに協力的になったものの、他の証人が一筋縄ではいかない。さまざまに社会の裏事情が絡んで、『―スク
非SFの小説が二冊も入っている。写真集は他にも積読に入ってる。SFは、多方面に如何にもな作品をこなした。2023年10月の読書メーター読んだ本の数:8冊読んだページ数:2638ページナイス数:28ナイスhttps://bookmeter.com/users/1615/summary/monthly/20
またも「宮本伊織のバカヤロー!」と叫んでしまう傑作短編集だ。シュールなトンデモ理論でもって、在り得ない事をやらかす連作。インターネット3ってなあ、おいっ!【宇宙飲んでみた】アンソロジーで読んでいるけど、さくらと多田羅さんとリスナーの惚けた会
兎に角語彙の奇妙さと絶妙な表現で世界が描かれていく。練りに練った文章のなんと美しい事か。『廃園の天使三』飛浩隆蜘蛛は数値海岸にとって重要なファクターだ。蜘蛛の王ランゴーニは蜘蛛に変成した女性を娶ろうとする。老ニムチェンが語る世界の構成の根底
題名が素敵だ。逆説的で感覚的理解を拒んでいる。論理的にこそ理解出来る。そして「偽説」であるところがSF的思考に拠る奔放な幻想である。幻想的でありながら、都市の発展と崩壊を描いたSF掌編集。ルーマニアの社会状況が下地にある事が語られるが、そん
秋の恒例行事だが、大賞受賞者の筆名が気にかかると思ったら、友人のミクシィでのハンドルネームと発音が同じなんだ。偶然だろうけど。『ホライズン・ゲート 事象の狩人』矢野アロウ今年の受賞作冒頭から一部分。出だしは好きなパターンだ。前近代的社会と宇
冒頭の新着情報、キム・チョヨプ『この世界からは出ていくけれど』の記事は嬉しい。『ソラリス』作画:森泉岳士絵柄は好み。原作は何十年も前の記憶だけど、雰囲気が伝わっているな。『堅実性』グレッグ・イーガン何というかイーガンらしからんのか、イーガン
カバヒコはただのアニマルライドで、何の御利益もないんだけどな。信じているわけではないが、皆がカバヒコの効能を口にする。カバヒコに願を賭けた事で、自分の悩みに人は向き合う。体の不調が先か、気持ちが不調を呼ぶのか。人との関わり方を見つめ直すこと
SFではない。ファンタジーなのかと云うと、魔法も怪物も出てこないがファンタジーなのかな。寂しい公園のおんぼろなカバ型のアニマルライドが、とげぬき地蔵の様に体の悪い所を癒してくれると云う都市伝説。実はクリーニングの老女店主が導いているのかもな
マックスは第一次大戦中のある前線の救護センターの爆発現場に派遣されたが、現実でもガザ地区の病院が爆発した。偶然だとは思うが。何はともあれ時間SFとしてより、組織論的な問題に主眼が置かれているが、それはそれで面白かった。タイムパラドックスにつ
訃報を受けてなのに、嫌な事を書くぞ。僕は中学生だった。松本市では十一月三日に市民祭として、本町通り(駅前大通りから南に向かって松本城へと至る商店街)が歩行者天国となり、そこに簡易な野外ステージが組まれていた。ステージで歌っていたのは、まだま
やっぱり、変な奴が中心だと話は面白くなるな。しかも周囲の人間も所属する施設も変だし。55ページ主人公はちょっと変な女性だ。そして、周りの人も変だ。その上、セント・メアリー 歴史学研究所も変だ。ひょんな事から主人公マックスは研究所の構成員となる
どうにも不完全燃焼と云うか、最初は面白かったのに終盤はつまらなかった。10/16:522ページ何だか最初の息巻いた雰囲気からすると尻すぼみになっていく気がする。古代文明の遺跡の事を書きたいのか、神秘的な島の巫術を書きたいのか、火山災害を書きたいのか
自然科学と考古学と文化人類学と神話と伝承と神秘が絡み合う。しかし矛盾はせず論理的に綾を為す。425ページ加茂川が目を付け、藤井と人見の協力で証拠固めをしたネピ島の遺物は、以前の判定を覆して歴史的遺産と認定された。加茂川の様な衒学的な人間でも、
日本だって単一民族と信じてたりするが、とてもじゃないがそうとは思えないのだ。縄文と弥生って時代区分では曖昧で、民族的な違いが根底にあるんだよな。10/13:240ページネピ島の住人の間にある蟠りと誤解と偏見が、歴史と共に明かされる。日本人には解りに
神秘的な力が宿る島。自然科学的な探求が、どう対抗できるのか?134ページ伝説と神話と呪術と女神の怒りが入り混じる。本当に遺跡なのか?「調べ、思考して、真実をみつけ出すのが夢とロマン…」← 主要人物三人の、内藤井准教授が一番のロマンチストだな。ネ
ハードSFに餓えて来てるんだけど、ちょっと伝奇ロマンっぽい作品を摘んでみてもいいかな。10/11:40ページ非常にわくわくしている。伝説と神話が相俟って何事かが起こりそうな雰囲気。文化人類的な考察も興味深い。SFの境界的な分野の伝奇ロマンとして期
WALLって云うとピンクフロイドの楽曲とか思ってしまうが、シン・ゴジラよりも会議は荒れているな。172ページ官僚的対応で対策分科会は、機能せず時間を浪費する。事態が見えない状況なので、見通せる者がいない。ありがちだ。雪子は北海道東端へ赴く。異