〜 光 〜それは森羅万象全ての源木々や葉っぱの鮮やかな色彩も空や雲の透き通った色もそして大地の影もみんな宇宙から降り注ぐ太陽の光から生まれるそんな素敵な空間を妄想しながら漂う楽しさ判って頂けるでしょうか・・・
〜 お姫様 音桶しとゑ 〜久しぶりの惑星探査に向かう為曳田隊長はMOSO号のメンテに余念がないやっぱり最終チェックは鱒尾隊員にお願いしようかとコックピットの副操縦席で前屈みになってモニターのチェックに集中している彼女に声をかけた「鱒尾隊員
〜 大学時代の同窓会 〜『汐ゐ君って いい人ね』君はワンルームマンションの最寄り駅の終電の改札口で僕に笑顔でそう呟いてひとり 自転車置き場の横の路地を曲がって見えなくなったとことん騒いだ飲み会が終わって君の住む駅まで静まり返った深夜の街中を
〜 よだれまけ 〜重い駅が近づいて減速し始めると慣性の法則に従ってさらに重い君は徹夜で期末試験勉強でもしたのかな僕の隣に座って5分も経たない内に居眠りというより完全に意識が飛んでいる筋肉への命令系統が遮断されて途端にだらしなく重くなったみた
〜 静かなる勢力争い 〜青い 高い 空にすじ雲公園のベンチから銀杏の葉っぱ越しに見上げる空はとても爽やか一時間ほどテニスをしてベンチに戻って再び空を見上げると西の方から 布団のような密度の高いうろこ雲が伸びて来て 青い空の半分を占領していた
〜 紅玉 王林 サンふじ ・・だと思うんだけど 〜『青森から今日届いたばっかりだから食べてぇ』と顔をくしゃくしゃにして笑いながらお婆ちゃんがりんごが無造作にごろごろ重なった袋ごと差し出した『なぁーんか いろいろあっからねぇー』思わず袋を覗き
〜 と 夕焼け の違い 〜朝焼けと夕焼け見た目では全くその違いが判らないでも朝焼けを見ているとなんだかわくわくしてきて夕焼けを見ていると訳もなく淋しくなる朝焼けの空は宇宙の濃紺が太陽の陽で徐々に淡い水色に溶けていき夕焼けの空は濃紺インクの入
〜 ストーン・コールド・クレイジー 〜体育館での後夜祭メインイベントであるフォークダンスこの時ばかりは硬派も軟派も運動部も帰宅部も目立つ子も 目立たない子も 騒がしい子も おとなしい子も男子女子関係なく 恥ずかしがる事なく堂々とときめく最後
〜 インカのめざめ 〜僕の今までの人生の中においておおよそ食物のカテゴリーとしては受け入れ難いネーミングで君は僕の前に現れたこういうものだという既成概念をあっさり切り崩して君は僕の前に現われただから僕は明日も365分の1を楽しむつもり
〜 グラデーション 〜手が届きそうな白い雲から地上近くで太陽の光が弾けた淡く水色の空に変わって冷たい風が勢いよく流れる雲も見かけない青い空に染まって空気も音も無い宇宙の濃紺に全ての色が吸い込まれていく願い事ひとつだけ大きい空を駆けまわりたい
〜 芽生え 〜尚子ちゃんとは二年生までは冒険して平気でしがみついたり隠れんぼで物置きに入って手を繋いだり自分達で落とし穴作って落っこっちゃったりとても楽しかったのに五年生でまたクラスが同じになった時は一緒に帰らなかった一緒に遊ばなかったその
〜 落ち葉 〜毎年恒例の黄金の絨毯に感動すると ふと その絨毯の上にちょこんと乗っかている赤い落ち葉君は何処から来たのかなまるで黄金の民衆に祝福されている女王みたいに君は輝いていた一年は365日そう それは365の感動に逢えるという事ほんと
〜 不思議な空 〜昨日からの長い雨が今日のお昼頃にようやくやんだ早速公園に出かけて壁打ちをしてふうーっとベンチに腰掛けると顔に雨粒こんなに晴れているのに何故っと空を見上げたら そこには365分の1の 綺麗な空宇宙に近い所に雲飛行機が飛ぶとこ
〜 365の感動 〜先月木枯らし一号に触れて想った先週玄関前に落ちている紅葉を見て想った昨日イルミネーションに照らされて想った僕にとって毎日が年に一度
〜 ギリギリです 〜『中ノ瀬航路ニ入ッタ』艦全体に知らせが響く艦の速度が落ちた15ノットくらいだろうか艦が大きいので速いのか遅いのか判らない漁船 釣り船 レジャーボート海の銀座は船舶の往来が激しい操舵室ではレーダーではなく双眼鏡等目視確認で
〜 恋の感電 〜感電〜Wikipedia人体は電気抵抗が低く、特に水に濡れている場合は電流が流れやすいため危険性が高い。軽度の場合は一時的な痛みやしびれなどの症状で済むこともあるが、重度の場合は死亡(感電死)に至ることも多い。恋の感電〜曳田汐ゐ男女間
〜 生卵とゆで卵の法則 〜【生卵割り】生卵を格好つけて片手でパカッと割るとかなりの確率で白身の中に一ミリ四方くらいの殼が残る箸やフォークで殻の摘出を試みてもぷよぷよした白身の中に潜り込んでしまった殼は巧みにぷよぷよの中を逃げまわりしまいには
〜 好きなんだ 〜信州オリジナルりんごを食べたシナノスイートシナノゴールド秋映りんごは というか りんごも大好物で食べ方も自分オリジナル幾つかの品種を一度に一個づつ買うまず 最低一個単位で食べる留意点は 芯付近の蜜を残さず食べる仕上げに ほ
〜 初対面の法則 〜初めて向かい合って目と目が合ってから3秒経っても会話が始まらない時は互いの心の中に言葉以上の同じ何かが生まれている
〜 それは曖昧な場所 〜砂浜ではないし海の中でもないとても曖昧な場所引き潮の時は砂が乾いて満ち潮の時は海水に浸ってしまうだから 引き潮と満ち潮の狭間が一番いい一瞬 波は 砂浜をくるんだかと思えばその余韻を残して サーと行ってしまう次の波がや
〜 このゆび とーまれ 〜かくれんぼしたいとき駄菓子屋さんに行きたいときビー玉遊びしたいときいつも このゆびとーまれ をした男の子だけのときもあれば 女の子だけのときもあって大人風の考え方で言えば価値観がいっしょの子達が集まるわけだからとて
〜 近くの公園のベンチ 〜背もたれに沿うように反り返って宇宙まで届きそうな 青い 高い 空を見上げる色づき始めた銀杏が覆いかぶさる木製のベンチから温もりが 体に伝わって来るまったりとした時間の中でお日様の陽を浴びながらうとうとするこの場所は
〜 ラフランス 〜トントントンなんのおと?オバケのおとーてな具合に目を瞑って皮を剥いていると梨でも 桃でも 林檎でもない 感覚が 果物ナイフの刃先から 指に伝わってくるさらに食べてみても 梨だか 桃だか 林檎だかどれとも言える 味と香