ある挺身の兵の語る 吉田嘉七行き行けど、行方もわかぬ木の下闇のいつの日か果つる日やある、昼ひそみ、夜のみ歩む南冥のガダルカナルの森深し負い来し米はつきはてて名も無き草を喰らいつつ、辿れる尾根や、断崖やつもる朽葉にふみまよい、幾度
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死臭の道 一兵卒の緬甸鎮魂歌 記憶 みたび 藤吉淳之 征(た)つ朝の庭べの日射し木がくれに蜜柑の花の見えゐしが浮ぶ戦場の悪夢に脅ゆ六十の今もをりをり夜半に醒めつつ戦場にわがせし事のをりふしに今も負ひめをともなひて浮ぶ兵の日のわれの挙動をある
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