前回はこちらを。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1955435192&owner_id=23509930
さて、出雲大東からはJR木次線で南下します。
広島県庄原市の備後落合(旧・西城町)まで、68kmの鉄旅です。
11:42発の1490Dがやって来ました。
2両編成ですが、後の1両は非営業のため扉は締め切られています。
沿線の駅は、歴史を感じさせる古い木造駅舎が目につきます。
日登駅もそのひとつ。
出雲横田駅(奥出雲町)で20分近い長時間停車。
早速、駅を出ます。
近くにある稲田神社を模した駅舎は、1934年の開業にあわせて建てられたものだとか。
駅前では、地元の高齢者や下校する生徒らが奥出雲交通の路線バスに乗りこんでいきます。
駅に戻ると、列車はちょうど後1両が切り離されるところ。
切り離された車両は、折り返し列車の1454Dとして始発駅の宍道まで戻ります。
つまり、非営業だった後1両は反対列車の送り込みだったわけで。
さらに山深くなった車窓を眺め、ほどなく別方向からの線路と合流。
出雲坂根駅(奥出雲町)に到着します。
ここでも長時間の停車。
乗客14人中、およそ9割は旅行者と、明らかに18きっぱーなおっさんや学生風の鉄い人々。
駅の名物、湧き水の延命水で乾いたのどを潤します。
気温が上がらなかったせいもあり(この日、横田の最高気温は25.9℃)、思ったほど冷たくなかったのが意外。
https://www.okuizumogokochi.jp/225
そして、もうひとつの名物が3段式スイッチバック。
駅を出発した列車は、これまでの進行方向とは逆に進み、先ほどと別方向の線路へ。
さらに別の線路との合流地点を過ぎ、行き止まり地点まで進んだ後、今度は前進してその別方向の線路を進む複雑な構造です。
駅周辺の地形が急峻で、前進のままでは登り切れないためこうした構造となったとか。
ホームには、駅周辺を再現した鉄道模型のレイアウトが。
複雑な構造がわかるでしょうか…。
駅構内の様子。
これまで前進を続けた方向は、行き止まりです。
そして後方。
運転士は車両後部の運転台に移動し、逆向きに発車します。
さあ出発。
逆向きに進んだ列車は、駅到着前に通過した合流地点を別方向に進みます。
そして次の合流地点を過ぎ、折り返し線へ。
車庫をくぐった先は行き止まりで、列車は停止します。
運転士は再び反対側の運転台に移り、出雲坂根への進入時と同じ向きに戻り発車。
車庫を再びくぐり、合流地点でまた別方向に進路をとり、スイッチバック区間をクリアします。
この間、車内の鉄い乗客たちは前へ後ろへの大移動…。
しばらくすると、進行右手の車窓眼下には先ほどの出雲坂根駅の姿が。
ここまで急峻な地形だったわけです。
さらに進むと、列車は速度は大きく落とします。
進行右手の車窓に国道314号線の奥出雲おろちループ橋、さらに同じく三井野大橋が現れます。
これまた絶景で、車内はまたも撮影タイムに。
運転士による案内アナウンスもあり、ちょっとした観光列車の趣です。
18きっぷの利用期間終了後は、車内が閑散としていそうですが。
そして列車は広島県に入り、終点の備後落合駅に到着。
3時間以上にわたる木次線から、今後は芸備線へと進路を変え三次へ。
約45km、1時間20分強の行程。
接続時間4分で、14:38発の三次ゆき359Dに乗り込みます。
木次線での山越えから一転し、こちらは比較的平坦な三次盆地を進みます。
途中の庄原などでは下校の高校生が大勢乗車し、賑やかに。
三次で再び乗り換え、さらに芸備線を南下し広島市内を目指します。
続きはまた次回。
ログインしてコメントを確認・投稿する