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2016年06月04日21:13

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『 世界一難しい恋 』

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然、茶の間で観た『 世界一難しい恋 』(第8話)というラブコメディーがたいへん面白かったのに驚いた。こんなドラマをやっていることも知らなかったが、すでに物語は終盤にさしかかっているらしい。家人がHDDに録画しているというので、仕事の手を休めて、一気に観てしまった。

 鮫島ホテルズの社長、鮫島零治(大野智)は仕事はできるが、人の気持ちが全くわからず、自分の理想のままに行動できない社員は容赦なくクビにすることで周囲から恐れられていた。彼は仕事に正直に向き合うことに専心し、自分の正直すぎる言動が他人を傷つけていることや、他人から嫌われていることを全く認識していない。そんなある日、視察に向かった箱根のホテルで、研修中の新人社員・柴山美咲(波瑠)と遭遇し、社長である自分を恐れずにはっきり意見を言う彼女に強く惹かれる。しかし、これまで女性と一度も交際したことがない零治には自分の内側から沸き起こった「 彼女への気持ち 」が理解できずに戸惑ってしまう。そんな彼を、秘書・村沖舞子(小池栄子)が時にやさしく、時に厳しく教え励ましながら、なんとか零治が美咲への思いを伝えられるようにサポートしていくのだが、自分の気持ちに素直に従う勇気のない零治はなかなか美咲に思いを伝えることができない・・・。

 いや、このドラマは面白い!!


 倒産しかけた父親・幸蔵(小堺一機)の鮫島旅館の経営を短期間で立て直し、予約のとれない人気旅館に変身させた主人公・零治(大野智)は多くのホテルから再建依頼を受け、念願のホテル経営に転進。鮫島ホテルズを創業して、世界13位のホテルチェーンに育て上げたほどなので、彼が経営者としてずば抜けて優秀であることは間違いない。仕事はできるが、人としてははなはだ問題の多い彼が柴山美咲(波瑠)に出逢ったことで、自分自身の欠点や不甲斐なさに真摯に向き合い、徐々に変わっていく過程が実に面白い。

 そして、零治を支える3人のキャラが素晴らしい!!

 器が小さく、他人を許せない割りに、自分ができないことに対しては子どものような屁理屈をふりかざして正当化する零治。そんな彼を深く理解した上で励まし叱り、応援する「 母のごとき 」存在の秘書・村沖(小池栄子)と、零治の幸せを願ってすべてを受け容れる「 父のごとき 」存在の専属運転手・石神(杉本哲太)、そして、最大のライバル企業、ステイゴールドホテルの社長でありながら、社内恋愛のエキスパートとして零治のサポートをする「 兄のごとき 」存在の和田英雄(北村一輝)。また、社長としての零治を嫌っていながら、「 美咲さんがいた頃の社長が好きだ! 」「 あの頃の社長にまた会いたい!!」と美咲と破局した零治を気遣い、美咲の送別会を計画する社長室戦略企画部の仲間たちの姿も微笑ましい。結局、「器が小さい(心がコンパクト)」欠点だらけの零治だが、自分を思ってくれる人々に温かく囲まれている幸せ者なんだよね。

 なんといっても、ヒロイン・柴山美咲が抜群に素敵だ!!

 とりたてて美人なわけではないが清楚で礼儀正しく、語学堪能で仕事ができ、相手が誰であろうと自分の意見をはっきり言えるクールさが良い。声質や落ち着いたしゃべり方からも、目標をしっかり持って仕事をするプロらしさが見える。柴山美咲を演じる波瑠の他の作品を観たことがないのでわからないが、これが演出だとしたら、すごいことだ。零治がなぜ美咲に惹かれたのかを考えると、非常に面白い。セカムズ、最高だね。
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