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2016年06月03日09:49

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『 ザ・ガンマン 』


ンタルビデオの予告編で知って、レンタル開始を心待ちにしていたショーン・ペン主演のアクション映画『 ザ・ガンマン 』を観た。先日、アレハンドロ・イニャリトウ監督の『 21グラム 』でショーン・ペンの演技を見直していなければ、レンタルで観ることもなかっただろう。それほど、『 21グラム 』の彼には見事な存在感があった。

 PMC(民間軍事会社)オペレーターのジム・テリア(ショーン・ペン)は、コンゴで難民救済活動中の人道支援組織(NGO)を警護する傍ら、会社の命令で政府の要人暗殺作戦を実行する。作戦終了後、狙撃手だけは速やかに国外退去せよとの指示で、恋人のアニー(ジャスミン・トリンカ)に別れも告げず、コンゴを脱出した。それから8年、彼はNGOのメンバーとしてコンゴに戻り、井戸の掘削事業に従事していたが、ある日、3人の現地人に命を狙われる。彼らの最新装備から明らかに自分を狙った襲撃であることを察したジムは、黒幕を突き止めるためにロンドンに飛び、かつてのPMCメンバーの元を訪ねるのだったが・・・。

 『 ザ・ガンマン 』は期待し過ぎてハードルが上がっていたということもあり、今一つ凡庸な印象を受けた。もし、1970年代にこの映画を観ていたら、それなりに主人公の生き方に共感を覚えたに違いない。原作があるのかどうか知らないが、原案が1970年代に書かれていたとすれば、この作品のもつ雰囲気には納得がいく。はっきり言えば、「 懐かしいB級アクション映画 」の香りがするのだ。第一、主役のショーン・ペンが元特殊部隊らしく見えない。ちょっとした動作でそれらしく見せることはできると思うのだが、どうしても「 ギャング上がりの殺し屋 」である。腕は立つが、スマートさに欠けるのだ。ジェイソン・ボーンシリーズやダニエル・クレイグの新007シリーズでキレのあるアクションを見慣れてしまった現在、こういうところをきちんと押さえられないとかなりのマイナスになる。巨大な陰謀と言っている割には、陰謀の背景をほとんど描かず、大した伏線もないもっさりした脚本にも原因があると思う。

『 21グラム 』
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