先日、劇場で観た
『 イコライザー 』があまりに秀逸な出来だったので、同じアントワン・フークワ監督、デンゼル・ワシントン主演の組み合わせの映画 『 トレーニング・デイ 』をレンタルDVDで観てみた。もともと、私はアントワン・フークワ監督作品との相性が悪いのだが、『 イコライザー 』と『 トレーニング・デイ 』で認識を改めざるを得なくなった。これは嬉しいことだ。
この映画の特筆すべきは、悪徳刑事役にデンゼル・ワシントンをキャスティングしたという点に尽きる。もし、彼以外がこの役を演じていたら、「 最後には悪は滅びる 」単純な因果応報の物語でしかなかっただろう。普段、善人しか演じないデンゼルだからこそ、観客は主人公の行動に何かウラ( 本当の目的=正当な任務 )があるはずだという先入観をもって映画を観てしまう。そこを逆手にとって、観客を見事に裏切ることができた。正に、キャスティングの妙に尽きる。見事だ。
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