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2012年07月20日09:58

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『 ドラゴン・タトゥーの女 』

 演のダニエル・クレイグに惹かれて、ろくに内容も知らないまま劇場に向かい、その驚愕の展開に度肝を抜かれたのが映画『 ドラゴン・タトゥーの女 』である。あまりの衝撃の大きさに、いつか原作に触れねばならない思っていたが、ようやく文庫版原作(上下巻)を読むことができた。いやぁ、驚いた・・・。映画は原作を簡潔にまとめながらも、原作のもつ雰囲気を実に見事に映像化している。これは映画が脚本段階ですでに傑作になることを保証されていた、と言う他はない。素晴らしい脚本である。さらに、原作の緻密さ、スケールの大きさ、登場人物の生き生きとした描写。何もかもが読者を魅了してやまない。これだけの傑作を生み出しながら、原作者スティーグ・ラーソンは出版前に急逝している。つまり、彼は自分が生み出した作品の評価を知ることなく、称賛に浴することもなかったのだ。しかも、処女小説が『 ドラゴン・タトゥーの女 』なのだから、恐れ入る。もはや神秘的とさえ呼べるのではないだろうか。

 『 ドラゴン・タトゥーの女 』は原作『 ミレニアム 』の第一部であり、原作者ラーソンは第三部まで書き上げてこの世を去った。すでに第二部制作の噂も出ているが、実現しても映画の完成までには少なくとも2年はかかるだろう。本来、映像のインパクトを最も大切にする私としては、第二部以降も原作未読のまま映画を先に観たいところだが、『 ミレニアム 』に関する限り、この先の展開が気になって、映画完成をとても待てそうにない。これまでの慣習を破り、第二部原作『 火と戯れる女 』を先に読むことにする。なお、第一部『 ドラゴン・タトゥーの女 』はすでにDVDレンタルが開始されているので、ご興味のある方は「 できるだけ関連情報をシャットアウトして 」鑑賞されることをお薦めする。ジャケット裏面も読まない方が賢明だ。


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