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2009年07月29日01:35

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八大龍王伝説 【012 回想バクラの戦い(一) 〜白銀の竜・漆黒の一角獣〜】

最近、執筆に必要な物を買いました

ドイツ語の辞典ですわーい(嬉しい顔)

いっておきますが、ドイツ語全くしたことありません

でも、銀河英雄伝説という小説を読んで、ドイツ語かっこいい〜 って思いました

ちゃんとカタカナで読み仮名がある親切設計で、ドイツ語知らない僕にも助かりまするむふっ

ドイツ語かっこいいですよ^^

例えば、「漆黒の槍」は英語で「ブラックランス」ですが、ドイツ語では「シュワルツランツ」!

また「獅子の楯」は英語で「ライオンシールド」ですが、ドイツ語では「レーヴェシルト」!

まあどれがかっこいいかは本人の感性なんですけどねww

その他、新しい登場人物や地名の名前に行き詰まった時なんか、ぱらぱらめくって適当に決めてますww

(※ここからは、二〇一〇年九月一二日改訂バージョンです コラムは除く)

八大龍王伝説


【012 回想バクラの戦い(一) 〜白銀の竜・漆黒の一角獣〜】


〔本編〕
話は遡(さかのぼ)り、龍王暦一〇五〇年二月一八日、ジュルリフォン聖王子がバルナート帝國に対して宣戦を布告した日である

それから十日後の同年同月の二八日、ソルトルムンク聖王国の軍は各地域の兵を徴集しながら、バルナート帝國との国境の町『バクラ』のはずれの草原に進出した

聖王国軍は、近衛兵を含め十五万という大軍であった

しかしながら、まだ予定の五万あまりの自国の兵とバルナート帝國を除く六カ国の軍が加わっていなかった

この頃のソルトルムンク聖王国は聖王国とバルナート帝國を除くヴェルト大陸の残り六カ国全てが自分側につくと信じて全く疑っていなかった

二八日の黄昏(たそがれ)時、聖王国軍がバクラの南方の草原にたどり着いた時、その(バクラの)北方の草原にはなんと十万もの大軍が展開しており、その中央付近に一辺十メートルに及ぶ二つの巨大な旗がたなびいていた

一つの旗は赤地に中央部に白い大きな円があり、その円から上下左右に白と黒のラインが伸びている

そして中央部の白地の円の中に黒銀の剣に白銀のドラゴンが巻き付いている姿が描かれていた

バルナート帝國の国旗であった

しかし、聖王国軍を驚かせたのは、もう一つの旗の方であった

その旗は群青(ぐんじょう)の地に、中央部に大きく漆黒の一角獣(ユニコーン)が前足をあげて、嘶(いなな)いている姿が描かれていた

西の小国ミケルクスド國の国旗であった

見間違えようがなかった

この時初めて、ソルトルムンク聖王国はミケルクスド國がバルナート帝國側についたのを知ったのである

既に、この地にバルナート帝國、ミケルクスド國人員十万人、竜五万頭の配置が整っていた

聖王国軍は先手をとられた形であったが、聖王国の優秀な三将軍が冷静に兵の配置を指揮し、バルナート帝國、ミケルクスド國、二國連合軍と対峙(たいじ)することとなった

聖王国の優秀な三将軍とは、天時将軍ブルムス、地利将軍グラフ、人和将軍ムーズのことである

聖王国では天・地・人 つまり天の時、地の利、人の和がなければ何事も成し遂げられないという考え方があり、聖王国の軍事の最高責任者にその名が冠されているのである

さて、聖王国軍の誤算が他にまた一つあった

バルナート帝國は、(聖王国軍が構想していた机上の戦略の)七カ国連合に対し、帝都を中心にして守りを固めるとみていた

まさか、帝國が国境付近に、しかもこんな大軍団を展開してくるとは予想していなかったのである

聖王国としては帝都に着く間に軍の編成を終わらそうと勝手に思いこんでいたのである

さらに、この現状を見てもなお聖王国軍には楽観視していることがあった

それは、帝國側から積極的には攻めてこないという考え方である

ミケルクスド國の裏切り(聖王国はそう考えている)は予想外のこととしながらも、まだ戦力差で優位に立っているため、バルナート帝國は小規模な兵の投入という消極的な攻撃をするか、或いはこのまま何もせず対峙しているだけだろうと安易に考えていた

非常に甘い主観的な考え方であったといえる

帝國側からすれば敵兵が集まりきらない今がチャンスであり、あとは逐次(ちくじ)投入されてくる敵兵を各個撃破すればいいのだから…



〔参考一 用語集〕
ジュルリフォン聖王子(ソルトルムンク聖王国の王子)

ブルムス将軍(ソルトルムンク聖王国の三将軍の一人 天時将軍)

グラフ将軍(ソルトルムンク聖王国の三将軍の一人 地利将軍)

ムーズ将軍(ソルトルムンク聖王国の三将軍の一人 人和将軍)

ヴェルト大陸(この物語の舞台となる大陸)

ソルトルムンク聖王国(大陸中央部から南西に広がる超大国 第八龍王優鉢羅(ウバツラ)の建国した國)

バルナート帝國(北の強国 第七龍王摩那斯(マナシ)の建国した國 金の産地)

ミケルクスド國(西の小国 第五龍王徳叉迦(トクシャカ)の建国した國 飛竜の産地)

バクラ(ソルトルムンク聖王国とバルナート帝國の国境にある町)


〔参考二 大陸全図〕
フォト



〔参考三 あらすじ〕
龍王暦〇〇〇一年 八大龍王によって八つの國(くに)が建国される

龍王暦一〇四九年八月 ソルトルムンク聖王国にあるクルス山でハクビが発見される ハクビは記憶喪失

龍王暦一〇五〇年二月一五日 ソルトルムンク聖王国のコリムーニ老聖王とバルナート帝國のロードハルト帝王がバクラにて会談 その席上、コリムーニ老聖王急死 死因は不明

龍王暦一〇五〇年二月一八日 ソルトルムンク聖王国、バルナート帝國に対して宣戦布告

龍王暦一〇五〇年三月一〜三日 ソルトルムンク聖王国とバルナート帝國が国境の町バクラで交戦、ソルトルムンク聖王国側大敗 (「バクラの戦い」と呼ばれる)

龍王暦一〇五〇年三月一〇日 ソルトルムンク聖王国の王城マルシャース・グール陥落 ソルトルムンク聖王国滅 コリムーニ老聖王の孫、ジュルリフォン聖王子は大陸の最南端ツイン城に逃げ込む

龍王暦一〇五〇年五月三日 コムクリ村にバルナート帝國軍が襲撃、ハクビ、マーク、レナは力を合わせて帝國兵士二人を倒す 続いて、ハクビがバルゴー隊長を倒す 以後、グラフ将軍に助けられ、残党軍の拠点であるアユルヌ渓谷に到着する



【コラム 兵種について 5】
『ドラゴンナイト−ブロンズナイト系の亜流』
前回、お話ししたブロンズナイト系の亜流にドラゴンナイトが存在する

ドラゴンナイトは最終段階の騎兵で、第3段階のシルバーナイトからゴールドナイトにならずに、クラスチェンジする

具体的には、ホース(馬)から、小型のドラゴン族であるドラゴネットに乗り換えることになる

ドラゴネットに乗り換えることにより、地上戦で唯一、歩の悪い槍兵に対しても互角以上の戦いが展開出来る

つまり、地上で最も優れた兵ということがいえる

なぜなら、ドラゴネットの皮膚は他のドラゴン族と同じく、この世界の人々が扱える最も硬い金属である金を上回る硬度を誇る

さらにホース(馬)より、力もあるため、ゴールドナイトの2倍厚い金の鎧をドラゴネット自体がまとうことができる

また気性もはげしく、金を食い破るドラゴンファング(竜牙)や、人が扱える炎より熱いブレス(息吹)も有している

ドラゴンナイトがブロンズナイト系に劣る要素をあげるとすれば、機動力であろう

但し、これも平地に限ってであり、山岳地帯や森林地帯、沼地や海洋といった、いわゆる平地と比較した悪路に関していえば、ドラゴンナイトの方に歩がある

ドラゴンナイトは単に竜騎兵とも呼ばれる


今回のコラムは、前回の続き物のような性質なので2回連続で掲載しました
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