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★より正しい健康情報の読み方コミュのβカロテン補給剤とがんのリスク統計 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=1902757

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■■50mgのβカロテン補給剤を1日おきに2年間投与したが■
1■がんのリスクも循環器疾患のリスクも低下しなかった。■
 ┃
 ┃米国の45歳以上の女性保健専門職 約4万人に
 ┃1βカロテン ( 50mg)
 ┃2ビタミンE (600IU)
 ┃3アスピリン (100mg)   を1日おきに投与

このうち1βカロテンの投与は、βカロテンの無効性や有害性を示す
二つの無作為割付臨床試験の結果が公表されたことに対応して、
1996年1月18日に中断されている。他の2と3は今も続いている。



■■米国男性医師に投与してもがんリスクが低下せず肺がん■
2■高リスク群に投与したところ肺がん罹患率が上昇した。■
 ┃
 ┃参加者を平均2.1年間わたり投与された。、
 ┃βカロテン剤を 投与する群19,939人と、
 ┃  プラセボを 投与する群19,937人に 無作為に二分した。


中断後さらに2年間の追跡調査を1998年2月まで行い、
がんと循環器疾患の罹患と死亡を確認した。


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今回の論文は、この中断されたβカロテン補給剤の効果を評価している。
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 ★ 結果詳細 ★

合計4.1年間の調査期間中にがんに罹患したのは、

βカロテン群 378例(1.9%)で、
 プラセボ群 369例(1.9%)と差がなかった。

部位ごとのがんの罹患も

 乳がん            (169例と168例)、
 肺がん            (30例と21例)
 心筋梗塞脳卒中の
 罹患または死亡        (116例と102例)


 いずれも統計的に意味のある差を生じなかった。
、喫煙者に限定して分析すると、人数が少ないため不安定だが、
 がんと循環器疾患の頻度に差はなかった。


■ ★ 結果の分析 ★

■今迄報告されたβカロテンとがんの無作為■
■割付臨床試験を次の三種類に分類している■


■1■ 平均的なリスクの集団を対象とする研究。

米国男性医師22,071人に隔日50mgを12年間投与し、リスクの低下も上昇も認めなかった研究(New England Journal of Medicine 1996;334:1145-9.)と、皮膚がんの再発予防のため1,805人に一日50mgを5年間投与し、リスクが低下しなかった研究(New England Journal of Medicine 1990;323:789-95.)。著者らは、今回の研究もこのタイプに属するとみなしている。

■2■ 高リスク群を対象とする研究。

フィンランドの男性喫煙者29,133人に一日20mgを5−8年間投与し、肺がん罹患率が18%上昇した研究(New England Journal of Medicine 1994;330:1029-35.)と、米国の喫煙者および職業性アスベスト曝露者18,314人に一日30mgを4年間投与し、肺がん罹患率が28%上昇した研究(New England Journal of Medicine 1996;334:1150-5.)。

■3■ 栄養不良の集団を対象とする研究。

中国の一般住民29,584人にβカロテン(一日15mg)、ビタミンE、セレニウムの組合せを5年投与し、胃がん死亡率が21%減少した研究(Journal of the National Cancer Institute 1993;85:1483-92.)。米国男性医師を対象とする上の研究で、もともとの血清βカロテン濃度が低い集団に限って前立腺がんの発生率が32%低下したという最近の報告(Cancer 1999;86:1783-92. 解説記事あり)も、著者らはこれと一致すると考えている。


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★これらの研究の結果が一致しない理由は明らかではないが、対象集団の特性の相違がその一因になっている可能性があると、著者らは議論している。

★つまり、平均的なリスクの集団ではβカロテン剤のがん予防効果はなく、喫煙者などの高リスク集団ではかえって有害だが、栄養状態が不良の集団では、βカロテン剤が有効な可能性があると考察している。

著者らはまた、βカロテンの補給剤についての無作為割付臨床試験が、今後新たに行われることは恐らくないので、これらの研究の参加者を今後も追跡調査し、追加の情報を得るべきだと述べている。

平均的な日本人が食事を通して摂取するβカロテンは、1日3mg程度である。

 編纂元
 http://www.metamedica.com/news/1999121601.html

 基礎:植物化学栄養素        
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=690672
 基礎:ビタミンA 
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=1902679
 色つき野菜全般  
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=618511
★βカロテン補給剤とがんのリスク統計
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=1902757

コメント(1)

さらに


βカロテンで死亡率上昇、ビタミンEは効果なし。


βカロテンやビタミンEのサプリメントを投与した12件の臨床試験のデータをまとめたところ、βカロテンを飲んだグループの死亡率は飲まないグループより高く、ビタミンEを飲んだグループの死亡率は飲まないグループと変わらなかった。米国クリーブランド・クリニック基金のグループによるこの研究は、ランセット2003年6月14日号に報告された。

研究グループは、βカロテンやビタミンEのサプリメントを投与した無作為割付臨床試験のうち、(ビタミン欠乏が重要な問題にならない)先進国で行われ、対象者が1000人以上の研究を、12件選び出した。

このうち、βカロテンの臨床試験は8件あった。健康な集団を対象にした研究が4件、喫煙者や心臓病の既往者などの高リスク群を対象にした研究が4件だった。米国の研究が5件、フィンランド・英国・オーストラリアの研究が1件づつだった。対象者の人数を合計すると、138,113人だった。

また、ビタミンEの臨床試験は7件あった。健康な集団を対象にした研究が2件、高リスク群を対象にした研究が5件だった。英国とイタリアの研究が2件づつで、米国・フィンランド・国際共同研究が1件づつだった。対象者の人数を合計すると、131,551人だった。

それぞれの論文で報告されているデータをまとめて、すべての死因を合わせた死亡率(全死亡率)と、心臓病や脳卒中による死亡率(循環器死亡率)を、サプリメントの投与群と対照群で比べた。


■βカロテンには反対すべき

その結果、まずβカロテンの研究をみると、投与群のほうが、対照群よりも、全死亡率が高く(7.4%と7.0%)、循環器死亡率も高かった(3.4%と3.1%)。

つぎにビタミンEの研究をみると、投与群でも対照群でも、全死亡率には差がなく(11.3%と11.1%)、循環器死亡率にも差がなかった(6.0%と6.0%)。脳卒中の発生率と、心筋梗塞の発生率(と循環器死亡の合計)を比べても、差がなかった。

こうした結果から研究グループは、βカロテンを含むサプリメントの使用には積極的に反対すべきで、ビタミンEサプリメントの使用も支持できないと結論している。さらに、βカロテンを使った臨床研究は中止すべきで、心臓病予防についての将来の臨床研究でビタミンEを使うべきではないと述べている。


■「抗酸化仮説」暗礁に

ところで、活性酸素がLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)を酸化変性させることが動脈硬化の原因となり、それが心筋梗塞や脳卒中につながるという仮説が唱えられてきた。そのため、活性酸素を処理する抗酸化物質、なかでもビタミンEを多く摂れば、心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患を予防できるのではないかと考えられてきた。

じっさい、細胞レベルの基礎研究や動物実験では、この「抗酸化仮説」を支持するデータがたくさん報告されてきた。また、前向きコホート研究を始めとする疫学研究でも、ビタミンEサプリメントの予防効果を示すデータが報告されてきた。

けれども、研究としての信頼性がもっとも高い無作為割付臨床試験のデータをまとめた今回の報告では、ビタミンEサプリメントによる循環器疾患の予防効果は認められなかった。





■健康な集団での効果まで否定できず

留保すべき点がひとつある。ビタミンEに関する臨床試験7件のうち5件は、喫煙者や心臓病の既往者などの「高リスク群」を対象にした研究だった。「健康な集団」を対象にした研究は、2件しかなかった。いっぽう、ビタミンEサプリメントの予防効果を示すこれまでの前向きコホート研究は、おもに「健康な集団」が長期間服用した場合の効果を調べている。

つまり、ビタミンEのサプリメントを、ある程度動脈硬化の進んだ「高リスク群」に投与しても効果がないことは、今回の調査ではっきりした。けれども、動脈硬化が始まっていないような「健康な集団」に長期間投与しても効果がないことまで、はっきりしたとは結論できない。ただし、健康な集団に長期間投与する臨床試験を、これ以上くりかえして行うのは、実際のところむずかしいだろう。

けっきょく、心臓病や脳卒中の予防にあたっては、意義のはっきりしない「抗酸化仮説」にもとづいて、ビタミンやポリフェノールを多く摂ることを気にするよりも、意義のはっきりした要因(たばこ・高血圧・高脂血症など)に優先して取り組むほうが、的を射ているだろう。

http://www.metamedica.com/news/1999121601.html

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