原始仏教コミュの鏡の法門　「ナーガの称号」

［鏡の法門］

　　ラーフラへの父ゴータマ直伝の三業遍浄修行法。

　　　三業の反省・・・身業・語業・意業の反省
　　　三時の反省・・・未来・現在・過去の反省
　　　四事の反省・・・自害性・他害性・倶害性・苦報悪性の反省

　　
　身業
　　未来　「私はこの身業を為すことを欲するがこの私の身業は
　　　　　自己を害することにも転じず、
　　　　　他者を害することにも転じず、
　　　　　両者を害することにも転じず、
　　　　　この身業は苦を生じ苦を報いとする悪ではないだろうか」
　　現在　「私はこの身業を為しているがこの私の身業は
　　　　　自己を害することにも転じず、
　　　　　他者を害することにも転じず、
　　　　　両者を害することにも転じず、
　　　　　この身業は苦を生じ苦を報いとする悪ではないだろうか」
　　過去　「私はこの身業を為したがこの私の身業は
　　　　　自己を害することにも転じず、
　　　　　他者を害することにも転じず、
　　　　　両者を害することにも転じず、
　　　　　この身業は苦を生じ苦を報いとする悪ではないだろうか」

　語業
　　未来　「私はこの語業を為すことを欲するがこの私の語業は
　　　　　自己を害することにも転じず、
　　　　　他者を害することにも転じず、
　　　　　両者を害することにも転じず、
　　　　　この語業は苦を生じ苦を報いとする悪ではないだろうか」
　　現在　「私はこの語業を為しているがこの私の語業は
　　　　　自己を害することにも転じず、
　　　　　他者を害することにも転じず、
　　　　　両者を害することにも転じず、
　　　　　この語業は苦を生じ苦を報いとする悪ではないだろうか」
　　過去　「私はこの語業を為したがこの私の語業は
　　　　　自己を害することにも転じず、
　　　　　他者を害することにも転じず、
　　　　　両者を害することにも転じず、
　　　　　この語業は苦を生じ苦を報いとする悪ではないだろうか」

　意業
　　未来　「私はこの意業を為すことを欲するがこの私の意業は
　　　　　自己を害することにも転じず、
　　　　　他者を害することにも転じず、
　　　　　両者を害することにも転じず、
　　　　　この意業は苦を生じ苦を報いとする悪ではないだろうか」
　　現在　「私はこの意業を為しているがこの私の意業は
　　　　　自己を害することにも転じず、
　　　　　他者を害することにも転じず、
　　　　　両者を害することにも転じず、
　　　　　この意業は苦を生じ苦を報いとする悪ではないだろうか」
　　過去　「私はこの意業を為したがこの私の意業は
　　　　　自己を害することにも転じず、
　　　　　他者を害することにも転じず、
　　　　　両者を害することにも転じず、
　　　　　この意業は苦を生じ苦を報いとする悪ではないだろうか」

　　　　 → 身業遍浄・語業遍浄・意業遍浄。三業遍浄。

　　これをマスターすると「ナーガ」(Nāga 龍象)の称号を獲得。

　［ナーガ］
　飾り立てられた物凄く立派な白い象を見て人々は「ナーガだ！ナーガだ！」と言った。
　それを見たウダーイ。
　「先生、この法と律においてもナーガ（ものすごいやつ）を設定できますか」。
　「できる。身体でも言葉でも心でもいかなる悪も為さない者。
　　彼はナーガである」
　「先生、実に先生こそがナーガです」　　
　　ゴータマに入れ込むウダーイの偈で経が終わる。