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原始仏教コミュの「念身」

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[念身]

念身:kāyagatāsati、カーヤガターサティ、身に行った念
   kāya 身 gatā 行った[過去形] sati 念
   直訳は「身行念」、普通「念身」と訳す

念身は三十七道品の第一であり、十一涅槃道の第一でもあり、四念処の第一でもあります。非常に重要な修行法であり、マハーカッサパもサーリプッタもこの念身を多修し極めています。原始仏教においては絶対必須の修行法ですが、広く知られてはいません。身を念じればそれは念身なのですが、特に「大果大利益がある念身修行法」として説かれているのが中部経典の「念身経」です。七種の念身修行法が挙げられています。「大念処経」の身念処の内容とほとんどかぶっているので、

「念身=身念処=身において身を見て住し、熱心に自覚して念じ、世間の貪りと憂いを制御する」

で問題ないと思います。マハーカッサパへのゴータマ最初の教えは「楽を伴う念身が捨てられないようにと学びなさい」です。これはサーリプッタも長部経典で学ぶべき第一法に挙げています。そこで念身修行法はまとめれば以下のようになります。

 1 身に行った念(カーヤガターサティ、念身)
 2 楽倶行の身に行った念(カーヤガターサティ・サータサハガター、念身楽倶行)
 3 身念処(四念処のバリエーションで修行する)
  「身において身を見て住し、熱心に自覚して念じ、世間の貪りと憂いを制御する」
   内・外・内外の修習法 
   集・滅・集滅の修習法 
   繋念修習・無繋念修習 
 4 大念身   念息・威儀・所作・解剖・四大・死体・四禅
 5 七定修習  有尋有伺・無尋唯伺・無尋無伺・有喜・無喜・倶悦・倶捨
   
倶悦は「楽倶行」(サータサハガター)と同一語です。これだけ多方面から念身を極めれば完全だと思います。僕が記憶するかぎりでは以上です。5の七定修習は、増支部経典の八集に載っています。以下に大念身の七科目を載せます。



[大念身]

・修行方法
 1 念息 長息・短息・全身・身行軽安
 2 威儀 行住坐臥と現状の身を知る
 3 所作 進退・観察・屈伸・所持・飲食・排便・
       四威儀・起床・会話・沈黙 を自覚して行なう
 4 解剖 頭のてっぺんからつま先までの解剖学的内臓観
 5 四大 身を地水火風の四に分けて観じる
 6 死体 腐敗・喰われる・肉血筋・血筋・筋のみ・
       散乱・白骨・堆積・粉末 の九を観じる
 7 四禅 四禅も念身のうち 

・大果大利益
 1 快不快を克服する
 2 不安と恐怖を克服する
 3 心と身体の劇苦受に耐えれるようになる
 4 四禅を容易に手に入れられるようになる
 5 神足通の獲得
 6 天耳通の獲得
 7 他心通の獲得
 8 宿命通の獲得
 9 天眼通の獲得
 10 漏尽通の獲得
   マーラの付け入る余地がない
   原因あるときに神通を行使できるようになる

  出典:中部経典 第119経 『念身経』 念身の修行方法
   1 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=28721276&comm_id=951429
   2 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=28734432&comm_id=951429 




[念身品]  

増支部経典一集からの念身の功徳・利益。以下すべての功徳の前に「身に行った念を修習し多く作すならば」をつけてください。


「身に行った念を修習し多く作すならば、」

01 あらゆる明分であるところの善法はその内にある。
02 大なる宗教心に転じる。
03 大利に転じる。
04 大なる瑜伽安穏に転じる。
05 念正知に転じる。
06 智見獲得に転じる。
07 現法楽住に転じる。
08 明解脱果の実証に転じる。
09 身も軽安、心も軽安、尋伺も寂止し、全部の明分の法を修習遍満に行く。
10 いまだ生じていない不善の法は生じず、すでに生じた不善の法は断たれる。
11 いまだ生じていない善の法は生じ、すでに生じた善の法は増大し広大になることに転じる。
12 無明は断たれ、明は生じ、我慢は断たれ、随眠の断絶に行き、結は断たれる。 
13 慧の区分に転じる。
14 無取般涅槃に転じる。
15 多界通達がある。
16 智界通達がある。
17 多界無礙解がある。
18 預流果の実証に転じる。
19 一来果の実証に転じる。
20 不還果の実証に転じる。
21 阿羅漢果の実証に転じる。
22 慧獲得に転じる。
23 慧の増長に転じる。
24 慧の広大に転じる。
25 大慧に転じる。
26 博慧に転じる。
27 広大慧に転じる。
28 深慧に転じる。
29 無隣慧に転じる。
30 広慧に転じる。
31 慧を多くすることに転じる。
32 速慧に転じる。
33 軽慧に転じる。
34 疾慧に転じる。
35 迅慧に転じる。
36 鋭慧に転じる。
37 決択慧に転じる。


「不死品」

01 念身を受用しない人は、不死を受用しない。
  念身を受用する人は、不死を受用する。
02 念身を受用していない人は、不死を受用していない。
  念身を受用した人は、不死を受用した。
03 念身が衰退した人は、不死が衰退した。
  念身が衰退していない人は、不死が衰退していない。
04 念身を失った人は、不死を失った。
  念身を開始した人は、不死を開始した。
05 念身を放逸にする人は、不死を放逸にする。
  念身を放逸にしない人は、不死を放逸にしない。
06 念身を失念した人は、不死を失念した。
  念身を失念していない人は、不死を失念していない。
07 念身を習行していない人は、不死を習行していない。
  念身を習行した人は、不死を習行した。
08 念身を修習していない人は、不死を修習していない。
  念身を修習した人は、不死を修習した。
09 念身を多作していない人は、不死を多作していない。
  念身を多作した人は、不死を多作した。
10 念身を勝智していない人は、不死を勝智していない。
  念身を勝智した人は、不死を勝智した。
11 念身を遍知していない人は、不死を遍知していない。
  念身を遍知した人は、不死を遍知した。
12 念身を作証していない人は、不死を作証していない。
  念身を作証した人は、不死を作証した。


 出典:増支部経典 一集 「念身の成果」
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29172056&comm_id=951429


ゴータマから「多修命令」が出ている修行は「念身」と「慈心解脱」の二つだけです。念身のみで三毒を根絶し、智慧を得て、六神通を獲得できるので、実践してみてください。

コメント(2)

コミュニティトップの引用文を無為相応の念身のみによって涅槃に行く教えに変更しました。「涅槃は三不善根の尽」であるのに、いまだに「涅槃は無」であると勘違いしている人も多く、また念身という修行の重要性が一般に知られていないからです。

念身はほとんど必須科目です。自覚の修行に相当する上座部のヴィパッサナー瞑想をやっている人はすでに感覚がわかっていると思うので、さらに内臓観や地水火風に肉体を分解して観察するのも交えて実践すると進歩が加速すると思うのでおすすめです。

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