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『世界の肖像』コミュのキスケヤと世界と今と昔と

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その島には、25万人ほどの人びとが暮らしていた。

温暖な気候と豊かな自然に恵まれたその島を、
人びとは、「キスケヤ(Quisqueya)」…
…「すべての大地の母」と呼んでいた。


そんなある日、「キスケヤ」に、
見たこともない大きな船と、
見たこともない白い肌をした男たちがやってきた。

その船の船長は、
クリストファー・コロンブスという男だった。


そして、その島に、
白い肌をした男たちが押し寄せてきて、
「キスケヤ」に住んでいた人たちは、
あるものは奴隷に、あるものは追い出され、
また、あるものは殺されていった。


虐殺と、白い肌の男たちが持込んだ伝染病で、
わずか25年の間に、
25万人もいた島の人びとは、
たった、1万4千人になった。


死んで行く島の人びとを観て、
白い肌の男たちは、
新しい労働力が必要だと思った。


そして、アフリカから、その後、
80万人もの人びとが、
捕らえられ、鎖でつながれ、
奴隷という商品として、
この島へと売られていった。


アフリカから連れて来られた
黒い肌の人びとは、大いに働き、
やがて、この島は、
世界一の
砂糖とコーヒーの生産地域となり、
白い肌の者たちは、
大いに栄えた。


しいかし、黒い肌の人びとには、
いつまでたっても、
何の希望も無い厳しい日々だけが続いた。


やがて、黒い肌の人びとの怒りは
暴動、そして、独立運動へ発展し、
10年以上の戦争の後、
1804年1月1日、中南米初の独立を果たした。


黒い人びとは、自分たちの国の名を「ハイチ」とした。


だが、白い肌の者たちは、ただでは引き下がらなかった。
白い肌の者たちは、新たに、彼らの国フランスから、
軍艦を送り、ハイチの人びとを追い詰め、
「独立の条件」を突きつけた。

その条件とは、
「奪われた農園や奴隷に対する賠償金を、
 フランスに払うこと。」
 
その莫大な額の賠償金を支払うため、
ハイチの人びとは、
さらにフランスから借金をし、
その後100年間、
ハイチは、フランスに対する返済に苦しむことになる。



さて、そのハイチと目と鼻の位置に、
ハイチより、少し前に、
同じように独立を果たした国があった。

アメリカ合衆国だ。

ただし、アメリカ合衆国は、
ハイチとは違い、
白い肌の者たちの国だった。


アメリカ合衆国の白い肌の者たちは、
広大な北米大陸を、先住民たちから奪い、
国境でもめれば戦争し、
領土が欲しければ戦争し、
都合が悪ければ戦争して、
たちまち大国へと成り上がって行った。


アメリカ合衆国の白い肌の者たちは、
黒い肌の人びとを奴隷とするなど、
彼らを抑圧していたので、
自分たちの目の前に「黒人の自由な国」があるのが
気に入らなかった。

また、コーヒーや砂糖の
生産量世界一の土地にも興味があったので、
アメリカ合衆国の白い肌の者たちは、
たびたび、ハイチに、
軍隊を差し向け、嫌がらせをしていた。


そして、1914年、賠償金の支払いや、
世界中の嫌がらせを受け、
経済が困窮していたハイチを「守ってやる」と、
アメリカ合衆国大統領ウィルソンは、
ハイチに軍艦を送り、
ハイチの中央銀行から50万ドルもの金塊をを奪って、
ニューヨークに持ち帰ると、
ハイチを「保護国」にしてあげた。


その後は、公然とハイチの政治や軍隊に介入していったが、
アメリカ合衆国が、ハイチに残したのは、
混乱と経済の崩壊、
人びとの貧困と飢えだった。

だが、そんな彼らの姿が、
国際社会に登場することはほとんど無かった。

ここ最近のハイチのニュースといえば、
ハリケーンなどの災害と、
人びとが飢えをしのぐための「泥のケーキ」くらいだった。



そして、今回の震災が起きた。

赤十字国際委員会によれば、
世界の自然災害の犠牲者は、
戦争の犠牲者よりも多く、
世界の自然災害の犠牲者の96%は、
発展途上国の人びとだという。


ただし、「貧しい国には、
 そういう対策をとるお金がない」…
 
…といった見方は、
必ずしも、正確とはいえないかもしれない。


これが、ニューヨークやロンドン、
パリ、そして、東京で起きたとしても、
世界は、今と同じような状況だろうか?


この貧しい国が、壊滅しようと、
この国の都市が、いくつ破壊されようと、
この国の人びとが、何人死のうと、
世界…少なくとも世界経済は、
なんのダメージも受けない。


「貧しい国には、
 そういう対策をとるお金がない」のではなく、

「金をかける必要の無い人びとには、
 そういう対策をとるお金をかけない」。

それが、2010年の
地球に生きていた人びとの姿なのだろうか。


生きることも許されないような貧困の中で、
ずっと放置されてきた人々に対して
降りかかった大災害。


それは、今生きている人びとの…
…この今の世界の…
何を証明することになるのだろうか。

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関連リンク
BBC
ハイチ震災の特別サイト
http://news.bbc.co.uk/2/hi/in_depth/americas/2010/haiti_earthquake/

Guardian
Haiti: Mud cakes become staple diet as cost of food soars beyond a family's reach
http://www.guardian.co.uk/world/2008/jul/29/food.internationalaidanddevelopment

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緊急救援募金 「ハイチ地震 まとめて募金」開設

今月12日大地震の発生したハイチでは、被災した住民の安全な水や食糧、
避難場所・医療サービスの欠如が深刻となり、日本のNGOが現地で
緊急支援を始めています。

現地の緊急ニーズに応えるため、JANICでは
「ハイチ地震 緊急支援まとめて募金」を開設しました。
この「まとめて募金」には
草の根支援に高い実績があり、現在被災地で救援活動を
行っているJANIC正会員のNGO10団体が参加しています。

こちらにご寄付いただくことで、各NGOに均等に寄付金が振り分けられ、
被災地のニーズに応じた迅速な人道支援を届けることができます。


「ハイチ地震 緊急支援まとめて募金」
 http://www.janic.org/bokin/matomete/matomete09.php

開設期間:2010年1月15日から2月15日まで(予定)

参加団体一覧(2010年1月18日現在10団体):
(特活)ADRA Japan
(特活)AMDA
(特活)グッドネーバーズ・ジャパン
(特活)国境なき医師団日本
(財)ケア・インターナショナル ジャパン
(特活)ジェン(JEN)
(特活)ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)
(特活)難民を助ける会(AAR JAPAN)
(特活)メドゥサン・デュ・モンド ジャポン(世界の医療団)
(特活)ワールド・ビジョン・ジャパン

(以上50音順)

支援活動の様子は「ハイチ地震 緊急支援まとめて募金」の
ページで随時お伝えしていきます。
http://www.janic.org/bokin/matomete/matomete09.php 

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『世界の肖像』より
カリブの海の子どもたち
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=16734749&comm_id=1808806

アフリカとハゲタカ
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=17927298&comm_id=1808806

すべてを奪われ、あとは悲しみだけ…
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=231999418&owner_id=5766188

世界一希望を持つ人々
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=254716302&owner_id=5766188

最も愚かな理由、金のせいで死なせないだろう。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=260072883&owner_id=5766188

『わたしは人間であり、人間である限り、わたしと無関係ではないのだから』
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=294535461&owner_id=5766188

"One Love"
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=302113211&owner_id=5766188

「親愛なる友たちへ…」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=265934916&owner_id=5766188

「赤ちゃんとお母さん」という当たり前の幸せなシーン
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=20831541&comm_id=1808806

マサイからの贈り物
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=22733180&comm_id=1808806

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写真:
死体置き場で、生後10ヶ月の娘を見つけて泣き崩れる父親
(Lionel Michaud cried after finding his 10-month-old daughter
among the bodies outside the central morgue.
His wife was also killed when the building
they lived in collapsed while he was at work.)

コメント(24)

ハイチ震災の救援にあたっているアメリカ軍の司令官は、
犠牲者の数が15万人から20万人にのぼるかもしれないと語った。

すでに7万人が埋葬された。

BBC
Haiti quake: Death toll may be 200,000, US general says
http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/8465137.stm

The leading US general in Haiti has said it is a "reasonable assumption" that up to 200,000 people may have died in last Tuesday's earthquake.

Lt Gen Ken Keen said the disaster was of "epic proportions", but it was "too early to know" the full human cost.

Rescuers pulled more people alive from the rubble at the weekend, but at least 70,000 people have already had burials.
ミッシェルさんのこの文章を読むまでハイチ建国の経緯や米国との関係は全く知りませんでした。いつもながらですが伝えていただいてありがとうございます。
富める者の下敷きは、肌の黒い人々です  我々の足の裏には家畜以下な立場の人々が常にいます。 

彼らを知らぬ間に、我々は日常で踏みつけているのです


我々の富んだ暮らしの下では、常に彼らの屍があると思うべきです(-.-;)



見たくれのダイエットをする前に、、我々の社会のなかで山ほど捨てられる食品、まず"それ?に感謝をすべきです電球  その上で、むごい貧困問題は語られるべき事でしょうあせあせ(飛び散る汗)
ハイチ被災 救援届かぬ震源地
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1082817&media_id=2

 【オランジェ(ハイチ南部)吉富裕倫】ハイチ大地震から19日で1週間。ガソリン供給の再開など復興作業が始まった都市部に対し、山間部の被災者は「誰も助けに来てくれない」と孤立感を深めている。首都ポルトープランスから南西へ約25キロ。震源の真上にある集落オランジェを18日、報道機関として震災後初めて訪ねた。

 「地面が割れるのが見えた。この世の終わりが来たと思った」。小学校教師のフランツォ・ルイさん(22)は12日夕、すさまじい地鳴りと突き上げるような揺れに襲われた。妻フィロジェンさん(20)から入浴していた生後3カ月の長男ロレンゾちゃんを受け取ると、3人で裏山の頂上を目指し駆け上がった。

 幸い3人にけがはなかったが、ルイさんの自宅裏手の土砂は崩れ、コンクリートと石で造られた壁も崩壊した。震災後は山崩れを恐れ、平地にむしろを敷いて寝ている。

 ルイさんの受難は地震だけではなかった。2年前にはハリケーンに襲われ、河川のはんらんによって穀物畑を流されてしまった。ルイさんは「洪水の被害に遭っても、自宅に住むことはできた。でも、今は住む場所もない。ハリケーンで財産を失い、地震ですべてを失った」と途方に暮れる。

 オランジェへ行くには、自動車用道路の終点からオートバイのタクシーに乗り換えて約30分走り、さらに何度か徒歩で川を渡り、渓流沿いの山道を上らなければならない。道中、所々で山の斜面が滑り落ちて地肌をさらしていた。

 記者がオランジェにたどり着いた時、ルイさんは保存してあった食料を取りに、崩壊した自宅に戻ったところだった。ルイさん夫妻は「米の値段が高騰して買えない」「赤ちゃんのためにきれいな水がほしい」と避難生活の悩みを訴える。だが、自動車用道路から遠く離れた地に、車で巡回している援助機関の手は届かない。

 ピーナツ栽培を主要産業とするオランジェには、数棟ずつ民家が点在。人口は5585人だ。震源の真上で激震にさらされたにもかかわらず、低層の簡易な木造建築が主体だったため、今のところ死者や重傷者は確認されていない。

 集落の小屋には、近くの集落で足を負傷し、運び込まれた100歳の女性、ロバンナさんがいた。娘のシェリーさん(54)と孫の2人は地震と同時に家から外へ飛び出して無事だったが、ロバンナさんは倒れた壁ごと外へ放り出された。近所の人に頼み、担架でオランジェの息子の家へ運んでもらった。

 被災前は歩いたり話したりできたが、今は意識不明の寝たきりだ。医療機関の巡回はない。時折、うめき声を上げる母の姿に、シェリーさんは「早く治療を受けさせたい」と表情を曇らせた。

毎日新聞

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写真
崩壊した自宅の前で息子のロレンゾちゃんにお乳をあげるフィロジェンさん。災害に負けず子どもを懸命に育てている=ハイチのオランジェで2010年1月18日、梅村直承撮影
ハイチ地震、医療チームにとっての「最悪の事態」はこれから
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1082414&media_id=52

 [ワシントン 18日 ロイター] 大地震により甚大な被害が出ているハイチだが、地震発生前からエイズや結核、マラリアといった病気がまん延していたのに加えて子どもの栄養失調や生活環境の衛生面も問題視されており、今回の震災が医療チームにとって「史上最悪レベルの事態」となる恐れもある。

 死者が最大20万人に上ると推定される被災地では、医療チームが仮設病院を設置するなどして対応に当たっているが、すでに負傷者であふれ返っており、感染症の発生などによる「最悪の事態」はこれから訪れるとの見方が出ている。

 米州保健機構(PAHO)のジョン・アンドラス氏は、地震による負傷者の数はまったく把握できていない状況だと説明。「多くの人が多発骨折や内臓損傷などで苦しんでおり、どう考えても途方もなく難しい状況となるだろう」と述べた。その上で、地震から生じる最も緊急性の高い公衆衛生上の脅威は、外傷や損傷による感染症だとの見方を示した。

 被災地では今後、破傷風やガス壊疽、髄膜炎などへの感染が懸念されている。また、安全な飲み水が足りず、子どもや高齢者が下痢性疾患で命を落とす可能性もある。

 一方でアンドラス氏は、地震犠牲者の遺体を集団埋葬する必要はないと指摘。そうした埋葬は生存者の精神状態に悪影響を与える可能性があると警告している。

ロイター

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写真
1月18日、大地震により甚大な被害が出ているハイチだが、感染症の発生などによる「最悪の事態」はこれから訪れるとの見方が出ている。写真は被災地で活動する医療チーム。16日撮影(2010年 ロイター/Hans Deryk)

JANIC:緊急救援募金 「ハイチ地震 まとめて募金」開設

今月12日大地震の発生したハイチでは、被災した住民の安全な水や食糧、
避難場所・医療サービスの欠如が深刻となり、日本のNGOが現地で
緊急支援を始めています。

現地の緊急ニーズに応えるため、JANICでは
「ハイチ地震 緊急支援まとめて募金」を開設しました。
この「まとめて募金」には
草の根支援に高い実績があり、現在被災地で救援活動を
行っているJANIC正会員のNGO10団体が参加しています。

こちらにご寄付いただくことで、各NGOに均等に寄付金が振り分けられ、
被災地のニーズに応じた迅速な人道支援を届けることができます。


「ハイチ地震 緊急支援まとめて募金」
 http://www.janic.org/bokin/matomete/matomete09.php

開設期間:2010年1月15日から2月15日まで(予定)

参加団体一覧(2010年1月18日現在10団体):
(特活)ADRA Japan
(特活)AMDA
(特活)グッドネーバーズ・ジャパン
(特活)国境なき医師団日本
(財)ケア・インターナショナル ジャパン
(特活)ジェン(JEN)
(特活)ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)
(特活)難民を助ける会(AAR JAPAN)
(特活)メドゥサン・デュ・モンド ジャポン(世界の医療団)
(特活)ワールド・ビジョン・ジャパン

(以上50音順)

支援活動の様子は「ハイチ地震 緊急支援まとめて募金」の
ページで随時お伝えしていきます。
http://www.janic.org/bokin/matomete/matomete09.php 
正直、『ハイチ』と『タヒチ』をごっちゃにしてましたw
タヒチがお金がないわけないだろ。ってな感じで。

『隣にいる人を愛することから始めます。』
に、疑問!

近くの友人や家族だけをみて、知らず遠くの森や人を踏みにじっている事は、
よくあるから。。。

最近、思うことに、
『留学生、海外から来た人 を友達に一人だけでももって欲しい』と。

悲惨なニュース、戦争参加も、その時リアルに、感じられるはず。
TVをみて、レジの横の箱にお金を入れて、、それが、リアルでしょうか??
それに夢中になれる人は、ただの狂気に思えます。

*日本に来る人は、日本語を勉強したいと思ってるし、友達も欲しいと思っています。
戦争を理解するのに、相手兵士じゃなくて、味方兵士とだけ仲良くして、真実は掴めるのでしょうか?
Jovanniさん

そうでしたね。
僕が間違ってました。
『隣にいる人を愛する』ことから始めるのは、当たり前でした。
ごめんなさい。

なんだか、ありふれたその言葉が、当たり前すぎて、
わざわざ使われていることに、
「それが、全て。それが終わり。」
って、そういっているように、聞こえてしまって。。。

間違いなく、そこが始まりですね。始めましょう^^
先は長いですが、届くところにありますものね。
KUKINAさんだったら相手兵士とでも仲良くなれそうですね。
きっと僕なんかより隣人も愛してる人なんだと思います。
いじわる言ってごめんなさい。
jobannniさん
いいえ。
心に届くよう、インパクトを狙って書いたつもりでしたが、
言葉を間違えました。ごめんなさい。
僕がひねくれているから、下手こいたのかもしれない^^

ご助言。本当に助かりました。
いただけなかったら、みんな誤ってとられるところでしたから。
jobannniさんに愛をいただきました。ありがとうございます。
> 10. KUKINA さん

わたくしの書き込み
  『世界の肖像』 | エイズ?マラリア?それとも?
  http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=48971733&comm_id=1808806
  14. tomoki y.
に関連したコメントを、ありがとうございます。

> 最近、思うことに、
> 『留学生、海外から来た人 を友達に一人だけでももって欲しい』と。

> 悲惨なニュース、戦争参加も、その時リアルに、感じられるはず。
> TVをみて、レジの横の箱にお金を入れて、、それが、リアルでしょうか??
> それに夢中になれる人は、ただの狂気に思えます。

KUKINA さん、どうか誤解や早とちりをなさらないでください。わたくしの感覚はKUKINA さんが想像なさるほど現実離れしては、いないつもりです。また、わたくしはけっして募金に「夢中になって」いるわけではありません。5円や1円の募金など無力とはじゅうじゅう知りつつ、それでも毎日続けられるもっとマシなことを思いつく知恵がないために、ただやっているだけです。ひとさまにおなじことを勧めるつもりはありません。

わたくしは世界の「リアル」について、平均的な日本人よりは、多少なりとも知っているつもりで、先の書き込みをしました。わたくしは、留学や仕事で中米英の3か国に合計10年以上暮らし、アジア・アフリカ・ヨーロッパ・アメリカの合計30か国以上を訪れたことがあります。

経済成長まえの貧しかった中国も見ました。天安門事件よりも前の話です。また、世界で最も平均寿命のみじかい国のひとつシエラレオネも訪れました。当時ちょうど内戦の合い間でした(mixi の「シエラレオネ」コミュニティの管理人は、わたくしです)。ガーナではマラリアにかかりました。

アフリカでは、貧乏旅行者であったにもかかわらず、「日本人は金持ち」との先入観から(じじつ数字上、先進国の人は現地の人より10倍以上金持ちですから)、大勢の人から「親切の押し売り」というかたちで「たかられました」。日本に帰国後も、お金を無心する手紙を何度も受け取りました。もちろん外国人の古くからの友達も何人かいます――アジア人もアフリカ人もヨーロッパ人もアメリカ人も。ヨーロッパ人やアメリカ人の異性と交際したこともあります。

さて、いまから申し上げる太郎くんと次郎くんの2人を、ちょっと比べてみてください。

ハイチでは、きれいな飲み水や食べ物がなくて、今日も明日も死んでいく人がいます。太郎くんは善意あふれる好青年です。mixi に「胸が痛みます」とか「ミッシェルさん、ありがとう」とか書き込みをします。けれど、ほかに何もしません。

もういっぽうの次郎くん。次郎くんは、日頃いかがわしいビジネスをしていて、道徳心には大いに疑問があります。けれども次郎くんは、たんまり儲けたお金のうちの数万円、数十万円を赤十字や国境なき医師団に寄付します。人の命を救うのは、太郎くんですか、次郎くんですか?

わたくしは太郎くんほど心清くありません。次郎くんほど金持ちでもありません。ですから、セブンイレブンの募金箱を賽銭箱に見立てて、毎日5円玉、1円玉のお賽銭をあげるのです。ちょっと風変わりかもしれません。ですが、ひとさまから「狂気」じみていると言われるほど、ひどいことをしているとは思わないのですが……。

「そうじゃなくて、代わりにこうしたらいいよ」とKUKINA さん、あるいは他のどなたかから教えていただけるとありがたいです。
tomokiyさんへ>>
コメント、ありがとうございます。
先に、いっておきます。
僕は、手放しで、ここのコミュに参加している人を信用してます。
僕らは不器用だけれど、話せば分かり合えると信じています。
それが、信じられなければ、戦争も肯定しちゃうことになりますしね^^

tomokiyさんの行いを全面的に支持します。
募金を悪くいいたいわけでもありません。

通常、僕は決して、募金や友達つくれなんて勧めません。
人には、「こんなことがあるんだよ」って。
「まぁ聞き流してよ」って言います。プレッシャーにならないように。。。
一歩、一歩、自分で思った時に進んでくれたら、いいなって思ってます。

ここにいるみんなは、次の段階、「僕らに何ができるだろう?」って所だと思います。
募金かな?
周囲の人を愛することかな? って。
そして、この2つは、もうみんな知っていて、多かれ少なかれ、していることだと思います。

だから、僕は、次に何ができるのかを、提示していきたいのです。
別に、やりなさいってわけでは、ありません。
満足感や、無力感に浸らないように、常に、一歩前を意識させていきたいだけです。


さて、募金の話です。
tomonkiyさんの募金の仕方は理想的だと思ってます。
それができるのも、tomokiyさんは、多くの人を見て、知っているからだとも思います。
『募金=狂気』とは、思ってません。
『TVを盲信して、お金を払う=狂気』
と、思っているのです。
そんな募金の仕方では、いつか、
「黒人は、日本人を嫌ってますよ。」って言われたら、鵜呑みにして軍事費にでも献金しかねません。
そうでは、なくて、世界には色んな人がいて、
それぞれに故郷があるんだってことを、肌で感じて欲しいのです。

お金で解決するのではなくて、
もっと、身近に問題を感じられるような社会にしたいのです。

以上になりますが、
回答になっていましたでしょうか?
17. KUKINAさん

さっそく詳しいお返事をくださって、ありがとうございます。恐れていたような誤解がなかったと知り、また、不毛な論争を招くことなしに済んで、ほっとしました。念のために 16. tomoki y. のような書き込みをして、結果的によかったと思っています。

> 『TVを盲信して、お金を払う=狂気』
> と、思っているのです。

この箇所には、わたくしも大いにうなずきます。

> だから、僕は、次に何ができるのかを、提示していきたいのです。

わたくしも自分なりに何ができるかを、引き続き考えていきます。
このコミュニティの存在にあらためて感謝します。
tomoki y.さん。こちらこそ、ありがとうございます。
ここで、多くの人の前で、発表をする大変さを知りました。
日ごろ、個人の日記でも色々書いているのですが、
僕の知人なので、あまり誤解はありません。
けれども、こういう場で意見を出すということは、
本当に、言葉に気をつけなければならないのだな。と、改めて認識しました。
人に誤解を生ませない文章を書く、ミッシェルさんは、大したものです。

この場を借りて、これらを読んでくれた方、意見をくれた方、ミッシェルさんに感謝します。
ありがとう。
写真は、ニューヨークタイムズ紙の
行方不明者の家族などによる、情報を求めるサイトより
http://www.nytimes.com/interactive/2010/01/14/world/haiti-missing-people.html

同様のサービスは、下記サイトでも行われている。
Google
http://haiticrisis.appspot.com/

赤十字国際委員会
http://www.icrc.org/web/doc/siterfl0.nsf/htmlall/familylinks-haiti-eng


すでに7万人以上の犠牲者が確認されたと伝えられ、
それ以上の人々が行方不明になっている。

そして、今も、誰かが救出され、
そして、誰かが死んでいく。



<ハイチ大地震>生後15日、無傷で 5歳、11歳も救出
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1085297&media_id=2

 【ポルトープランス庭田学】発生から1週間が経過したハイチ大地震で、乳児や子供の奇跡的な救出劇が相次いでいる。南部ジャクメルでは生後15日の女児の生存が確認され、首都ポルトープランスでも5歳の男児と11歳の女児が救出された。生き埋め被災者の「生存の限界」とされる72時間を大きく上回る生存情報は、救助関係者らの励みになっている。

 米ウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)によると、ジャクメルで19日救出されたのは発生当時は生後8日目で、2階にいたエリザベートちゃん。母親が一時1階に降りた直後に地震が起き、ベッドとともに家が崩れ落ちたが、無傷だった。約1週間、水や食事なしで過ごした生命力に、母親は「神の慈悲だ」と声を震わせた。

 CNNテレビによると、ポルトープランスでも20日、がれきの下から親類の手で5歳の男児が救出された。脱水状態で「のどが渇いた」と何度も訴えたという。母親は死亡し、父親は行方が分かっていない。

 またAFP通信によると同日、崩れた建物のがれきの中から11歳の女児が近所の人々によって救出された。食事を取れなかったためやせ細り、泣いていたという。

 生存が相次いでいる理由として、比較的暖かい日が続いていることなどが指摘されている。国連によると、がれきの下から救出された被災者は90人を超えた。
(毎日新聞 - 01月21日 22:04)
-----
カリブの海の子どもたち
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=16734749&comm_id=1808806

キスケヤと世界と今と昔と
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=49777743&comm_id=1808806
少しでも、ハイチに関心をもってもらいたいので、遅くなりましたが日記に転記させて頂きます。

こんなとき、なにができるんだろうって自問してしまいます。
無力さを感じながらも、今日本にいるわたしができることをやっていこうと思います。
ハイチ政府、捜索・救助の終了を宣言
BBC
Haiti quake victim rescue operation declared over
http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/8476474.stm

Government declares search-and-rescue phase over
France24
http://www.france24.com/en/20100123-governement-declares-search-rescue-phase-over-officials-say-110000-dead-haiti-earthquake


この11日間に、海外からの救助隊など67チーム、
1,918人のスタッフと160匹の災害救助犬が、
瓦礫に埋もれた人々の捜索にあたり、
下記のニュースを含め133人を助け出した。


最新の政府の発表によれば、
ハイチ政府によって確認された犠牲者の数は15万人。
New York Times
More Than 150,000 Have Been Buried, Haiti Says
http://www.nytimes.com/2010/01/24/world/americas/24bodies.html

ただし、その数には、政府機関に届けを出さずに、
家族で埋葬したものや、
未だに、建物の瓦礫の下に埋まっている者の数は含んでいない。


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ハイチで地震から11日ぶりに男性救出、死者は12万人に
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1087577&media_id=52

[ポルトープランス 23日 ロイター] ハイチの大地震から11日が経過した23日、首都ポルトープランスで倒壊したホテルから24歳の男性が救出された。ハイチ政府は捜索・救助を終了すると宣言したが、一部の救助隊はなお活動を続けている。

 男性がコンクリートなどのがれきの下に閉じ込められているのを、フランスや米国などの救助隊が救出。救助隊によると、男性の健康状態は良好だという。

 ハイチ当局は、これまでに約12万人の遺体を収容したとしているが、ラセグ文化・情報相はさらに数万人増える可能性があると述べている。
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人生は、ひとつの研究にも似ていると思う。
人は自分に与えられた人生において、選んだ使命をどのように生きて、実践してゆくかを日々選択してゆかなければならない。
 
私たちは、一人ひとり、医師になる道をある時期に選んだ。
医者であることを天職として選んだことは、自分に対してのみならず、社会、国家、世界、さらに宇宙全体にまでも及ぶ共同善に対して果たすべき重大な、しかしすばらしい義務を負うことになる。
 
「今日の最大の病気は、結核でもなくライでもなく、自分はいてもいなくてもよい、誰もがかまってくれない、皆んなから見捨てられていると感ずることである」
と言われた、今年〔1997年〕亡くなられたインドのカルカッタのマザーテレサの言葉を知っておられる方も多いと思う。
それは決して貧しい国々においてだけのことではなく、富める国々においてさえ、孤独で淋しく語る相手をもたない人々が増えていると聞く。
 
医師として接する総ての人々に、どのように関ってゆくか、私たちは日々選択しなければならない。
それは患者のかかっている疾患のみに目をとめず、人間としてその人に医術とあわせて、人を大切にする心をもって接してゆくことではないだろうか。
それはまた、古人の伝える「医は仁術である」をまことに生き抜く術ではないだろうか。
日々の選択は医師として、その目標に対して決められ、かつ、とられてゆくものだと思う。
よく死ぬことは、よく生きることである、絶え間ない研鑽を積んでいきたいと思う。
 
 履歴
1944年(昭和19年)大阪女子高等医学専門学校入学
1949年(昭和24年)同校卒業、同校付属病院にてインターン
1950年(昭和25年)第8回医師国家試験合格西宮クリストロア病院勤務
1953年(昭和28年)クリストロア宣教修道女会入会
1959年(昭和34年)東京女子医科大学にて学位を取得
御殿場聖マリア診療所勤務
1961年(昭和36年)西宮クリストロア病院勤務
1974年(昭和49年)カナダ本部修道院へフランス語習得のため派遣
1976年(昭和51年)ハイチ共和国に志願し、修道会より同国へ派遣
1977年(昭和52年)ハイチ国立シグノサナトリウムに勤務
1982年(昭和57年)同サナトリウム所長に就任、その後現地医師に所長を譲り、国際所長に就任
1986年(昭和61年)カジナール レジェー病院(ハンセン氏病病院)病院長兼任
1996年(平8年) 修道会総長補佐としてカナダに派遣
現在に至る
(17回生)
 
http://www2.kmu.ac.jp/ann70/teigen/text1.html↑
 



‘ハイチの“マザーテレサ”
日本人医師82歳、
大地震からの復興へ奔走’
 
「どうか仲間を見捨てないで」。
大地震に見舞われたハイチで34年前から結核患者の治療や植林指導の慈善活動を続ける日本人修道女の医師、須藤昭子さん(82)が、日本で被災者支援を呼びかけている。
ハイチから一時帰国していた今年1月にハイチ大地震が発生。
現地の仲間の安否も分からない中、須藤さんの母校・関西医大(大阪府守口市)が義援金を贈るなど、支援の輪も広がり始めた。
「残された人生はハイチの復興に力を尽くしたい」。
須藤さんは今後の出国を目指し、病院や学校再建に思いをはせている。
 
カトリック信者の須藤さんは兵庫県西宮市内の結核病院で勤務後、昭和51年にクリストロア宣教修道女会(本部・カナダ)の医師としてハイチに渡った。
一時期はカナダに滞在したが、平成16年に再びハイチに戻り、地震直前まで首都ポルトープランスから西に約30キロ離れた小都市レオガンで暮らした。
 
「私が去ったら患者の面倒を見る人がいなくなる。ハイチの人々を見捨てることはできませんでした」
 
医師を引退後は、ハイチで仲間たちと環境保全団体を結成。
植林活動や子供たちへの農業指導に力を入れ、農業学校設立の協議も進めた。
昨年11月に日本に帰国する直前には正式に設立も決まったが、その2カ月後、死者20万人超ともいわれるハイチ大地震が起きた。
 
須藤さんは今、同会の東京本部で生活し、出国に向けた準備を進めている。
通信手段を持たないレオガンの仲間たちとは連絡が取れず、安否さえ分からない。
だが、「日本にいる間にでもできることはある」と日本の政府関係者や医療関係者に支援を訴えている。
 
そんな中、母校の関西医大では大学職員やOBなどが約140万円の義援金を須藤さんに託すなど、善意は広がりつつある。
義援金は現地の病院や学校再建に役立てるつもりだ。
 
「ハイチは私の第2の故郷。
一刻も早く国に帰り、患者や仲間たちと国の再建のために働きたい。
そして、世界の人々には長い目で復興を見守ってもらい、力を貸し続けてもらいたい」
 
須藤さんは、残りの人生をハイチにささげる決意を固めている。
 
2010/03/08 15:43 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100308/trd1003081543005-n1.htm↑
 

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