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『世界の肖像』コミュの奴隷を縛るのに、クサリはいらない

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7歳だったブバカル・メサウド(Boubacar Messaoud)くんが
畑のスイカを運んでいるとき、
川の土手に子どもたちが集まっているのが見えた。

それは、子どもたちが、
学校に入るための手続きをしているところだった。


メサウドくんも、学校に行きたいと
畑仕事を管理していた"主人"のいとこに言った。


「無理だね。お前の"主人"が許すわけないだろ。」
それが返事だった。


それを聞いて、メサウドくんは、
持っていたスイカを落とすと、
その場で泣き出してしまった。


メサウドくんは、"奴隷"の子どもで、
そして、"奴隷"だった。



これは、50年以上も前、
ブバカル・メサウドさんの少年時代の
モーリタニアという国の話だ。


だが、実際には、モーリタニアでは、
1980年代に、公式には、
"奴隷"は禁止されたにも関わらず、
今でも、50万人が"奴隷"として扱われ続けている。



奴隷の親から生まれた子どもは、
"主人"の財産として、やはり"奴隷"だ。

その家の娘が結婚するときは、
5歳の子どもだって、親と引き離して、
その花嫁の使用人として、
一緒に別な家へと連れて行かれる。


子どもたちは、夜明けに起きて、
"家族"のために、お茶や朝食の支度をし、
そして、畑へと働きに出る。

畑から戻れば、"家族"のために夕食を作り、
みんなが寝た後に、片づけを始める。


奴隷の女性たちは、赤ちゃんを背負いながら、
畑仕事をこなす。


そして、夜、女性や少女たちは、
男の"主人"たちの性的暴行にさらされている。


仮に逃げ出したとしても、
どこにも仕事はなく、
結局、売春をするか、
元の"主人"の所へ「謝罪」して戻る。


奴隷を縛るのに、クサリはいらない。

お金も土地も教育も仕事も地位も、
そして、自尊心も、
何も与えなければ、
"奴隷"はどこへも行けない。



2007年3月に大統領になったアブダライは、
奴隷の解放を宣言し、
8月には、議会で法律も可決された。

だが、実際には、これだけでは解決しないと、
世界で最も歴史の長いNGO、
国際奴隷制度反対運動(Anti-Slavery International)の
アフリカ・プログラムのコーディネーター、
ロマナ・カチオリ(Romana Cacchioli)は語る。

土地やお金はもちろん、
「自分たちの人権侵害に対して発言するための
 自信を、彼らに与える必要があるのです。」
 



さて、7歳の泣いていた少年、
ブバカル・メサウドさんの話は、もう少し続く。

泣いているメサウドさんの所へ、
1人のフランス人がやって来た。

彼は、学校の校長だった。


校長は、メサウドさんの泣いている理由を知ると、
"主人"のいとこに対し、
メサウドさんを学校へ行かせるように、
強く抗議した。


そして、メサウドさんは、
この奴隷の境遇にあった家族の中で、
最初に学校へ行く者となった。

その後、メサウドさんは、奨学金をもらい、
大学へと通った。



だが、メサウドさんの人生は、とても厳しかった。
奴隷として差別は続いた。

それでも、メサウドさんは、
自分の奴隷としての生い立ちを公言し続け、
そして、奴隷を解放するための活動をしてきた。


留学していたマリやモスクワでは、
大使から、自分の国の評判を落とすようなことはするなと
非難された。

しかし、メサウドさんは言う。
「自分自身の問題に向き合えないような社会こそ
 非難されるべきだ。」


1995年には、
奴隷解放運動「SOS Slaves」を立ち上げるなど、
最初に奴隷としての壁を越えた少年時代から
50年以上、奴隷に対する壁と戦い続けてきた。


現在、メサウドさんは、63歳、
奴隷解放運動のために、
今までに3度逮捕されている。


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関係リンク
Anti-Slavery International
http://www.antislavery.org/

ワシントン・ポストのメサウドさんの記事
One Man's Personal Mission To End Slavery in Mauritania
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/03/22/AR2008032202206.html

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『世界の肖像』より
理由は知らない。僕は、ただ生まれただけだ。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=21811246&comm_id=1808806

ギニアのシンデレラたち
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19733033&comm_id=1808806

お母さんが、わたしたちを売ったの
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http://mixi.jp/view_diary.pl?id=227874992&owner_id=5766188

『わたしは人間であり、人間である限り、わたしと無関係ではないのだから』
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=294535461&owner_id=5766188

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写真
1.
ブバカル・メサウド(Boubacar Messaoud)さん
2.
モーリタニア


コメント(42)

エエ話ですねぇ・・・涙
人身売買はオリンピック開催の中国ですらも、まだあります。
アフリカの経済発展を妨げる要因としては、欧州諸国の関税の高さと、自国内の手厚い農業保護政策があげられますが、難しい問題ですね。
昔、アフリカランドは500円だったのが、今や12円ですから 恐ろしくなります。
モーリタニアと言えば 蛸の輸入ですね。蛸焼きを食べる度に思い出しますよ。
いつも素晴らしいお話ありがとうございます。

つい最近、『メンデ〜奴隷にされた少女』を読みました。
悲しみと恐怖を感じました。私には、3歳になる息子がいます。私には母が居ませんでしたが、世の中の母は偉大だと感じながら子供を育てています。と同時に、生きていくために子供たちを手離す母親の苦しみや、罪の無い小さな命の犠牲を無くす方法は無いのだろうか。そんな風に考える様になりました。今、見て見ぬふりをする大人も、主人と言われる人々も。誰もが母から生まれ、何も知らぬ赤ちゃんだったはずなのに、さまざまな環境や長い年月の中で汚れてゆき、罪の意識やこどもたちへの愛を忘れゆく姿。なぜでしょう。こどもたちに残したい想いは世界中にあるはずなのに。無力な自由の中、音楽という術で私は動き始めました。現実を知れば知る程、母親として女性としての自分の人生を注ぎたいと感じます。
メサウドさんの勇気ある行動、発言尊敬します。

アフリカを訪れ、アフリカが大好きになって以来、
いろんな著持つを読みました。
その中でもやはり、必ず出てくるのが『奴隷制度』。


『メンデ』
『砂漠の女ディリー』
『ディリー、砂漠へ帰る』
を読んで、本当に、ショックで泣きました。悲しくて。

まだまだ、奴隷として使えさせられている
多くの子供達は現在にも存続している事実を無視しちゃいけないっておもわされます。

こんかいのこのお話からも、多くの人に知ってもらい、理解してもらうことが大事だな〜と思います。

「自分自身の問題に向き合えないような社会こそ
 非難されるべきだ。」

本当にその通り。
メサウドさんの誇りと勇気を尊敬いたします。

人権侵害を受けている多くの人々が
自信と尊厳を取り戻す日がくることを祈ります。

「奴隷を縛るのに、クサリはいらない」

環境によって人を奴隷として縛ることができる・・・恐ろしいことです。

私たちの世界には、まだまだ目に見えていない、私たちが気がついていないクサリがたくさんあるのではないかと、考えさせられました。
奴隷・・・

嫌な言葉です・・・

奴隷に生まれれば
奴隷として生活していかなくては
生きていけないわけで・・・

学校に通わないと
文字も読めませんし
世界自体が広がって行きません。



奴隷・・・

こんなモノがまだまだ
残っている国が
案外あるんでしょうね・・・

嘆かわしいコトです。
人として生まれてきて。

自分の存在が・・<奴隷>

日本では、考えられないコトですね。

まだ・・あるんだ。(-_-#)
世界で人権のために戦っている人がたくさんいること。
そして、自分にその勇気と行動が行なえるのかという自答。

若いことを理由にしたくはありませんが、もっともっと行動を起こせるようになりたいと思いました!
息子が来週から小学生になりまするので、スイカ畑で泣いていた彼に我が子を重ねずにはいられませんでした。運命を呪うだけの奴隷制度に立ち向かう勇気、素晴らしい。ステキなお話で胸が熱くなりました。
見えない鎖、まだまた日本にだって存在しています。人の上にも下にも人はいませんのに。。
Give me a courage to change the things which can and ought to be changed, the serenity to accept the things which can not be changed, and the wisdom to know the difference.
(変えられるモノを変える力を。変えられないモノを受け入れられる寛容な心を。その違いを知る知性を。)
という言葉を思い出しました。
このメサウドさんは、奴隷制度という高い壁を、教育によって得た知性で「変えられる」と分かったんでしょうね。
お金は恐ろしいです。
こうして虐げられた過去を持つ民族であっても、多額の援助をくれる国であれば、その国が自国で同様の人権蹂躙をし、少数民族を虐殺していようと、支持してしまう結果になります。
「奴隷解放運動のために3度逮捕される」
ってなぜだろう。。。
と思ってしまいました。

理不尽な「なぜ。」
が多いこの世の中。

それでも諦めない不屈の精神で理不尽を打開する人が最後に笑える世の中であって欲しいと切に願うと同時に、見習いたい。
全くその通りですね。
経団連ファシズムを粉砕し、
違憲なジジコー立法を全て解体しなければならない。
橋下のような違憲なろくでなし法律家を逮捕しなければならない。
軍産複合体は種子を作れない植物を開発し、
自分たちが「実の成らない植物の種子」を販売する体制にしようと画策している・・・それは大地の恵を略奪し、自分たちが握って、他の人々を奴隷にするだめです。これが資本主義と称する不自由主義経済。お金という紙切れなどを発行する権利を握っている日銀総裁も、ジジコー政権は軍産複合体の都合で決めようとしている。日本の国人にも、犯罪結社の犯罪を犯罪だと認識し、犯罪者を落選させるという智恵が必要です。
先日こちらでもアフリカの問題について講演会が開かれました。

トピとはズレしますがアフリカのエイズの現状と少年兵についてです。そこで公表された写真に衝撃を改めて衝撃を受けました。

引き続き情報よろしくお願いします。
こんにちは。

私もこの話を読んで、ドラマ「ルーツ」を思い出しました。
知らない人がいたら、是非とも興味を持ってほしいです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%84_(%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E)

奴隷とか差別が遠い国、しかも昔の話だと思うのであればそれは間違いでしょう。
例えば日本でのハンセン病差別の問題。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%B3%E7%97%85

強制隔離政策により、患者は家族から強制的に引き離されました。
患者だけ集められ、家族とは縁を切られました。
さらに、「らい病は遺伝病」という誤った認識があり、断種政策が取られました。
女性は強制的に人工妊娠中絶をさせられたのです。
今から考えれば、重大な人権侵害です。

こうした偏見と差別は今でも残っています。
ハンセン病元患者宿泊拒否事件を見れば明らかです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%B3%E7%97%85%E5%85%83%E6%82%A3%E8%80%85%E5%AE%BF%E6%B3%8A%E6%8B%92%E5%90%A6%E4%BA%8B%E4%BB%B6

実はプロミンなどの有効な薬が1940年代に発見されているにもかかわらず、「元患者」であるだけで今もなお差別されるのです。

人間がいるところには偏見と差別が発生します。
モーリタニアと日本。
離れているようで、同じようなことが起きています。

以上のことから、私は遠いアフリカで起きたことを身近に感じてしまいます。

どうすれば、誰も差別しなくなるでしょうか?
どうすれば、地球上から奴隷がいなくなるでしょうか?

最初に紹介したドラマ「ルーツ」は日本でも好評でした。
それでも日本から偏見はなくなりません。
このトピックで紹介された事実上の奴隷制度も残っています。
それだけ感動するドラマがあったとしても、社会は変えられないのでしょうか?

アメリカで公民権運動の指導者だったキング牧師。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%A2

彼は有名な「I have a dream」演説で人種差別と戦いました。

http://dreamer1.hp.infoseek.co.jp/dream.html

その演説は、多くの人を感動させましたが、それでもこの惑星から差別と奴隷制度はなくなりません。

どれだけ人を感動させれば奴隷と差別はなくなるのか?
それを考えてほしいものです。
洗脳と精神医学(ある人の日記より)

洗脳…と聞くと、スパイ組織や新興宗教をイメージされる方が多いのではないでしょうか…。

洗脳とは、自己の判断(意識レベル)を著しく低下させ、自我の下の意識に「言葉を植え込む」ことで、命令者の意図に忠実な人間を作る手法です。

洗脳は日常の私たちの生活とは関わりありませんから、「こんなこと本当に可能なの?」 と思われる方もいらっしゃるかも知れません。しかもこの手法を考え出したのは、精神医学と密接に関係がある心理学者であるということも…。

極端な身体的消耗や飢餓、非常な苦痛、薬物や電撃による意識レベルの低下、催眠などの状態に置かれると、人は分析的な記憶の有無に関わらず、その状況・言葉などを心に残します。この作用を彼らは応用します。
事実、オウム真理教などやアルカイダなどのテロ組織はこの手法を導入して、テロリストを養成していました。もちろん人を戦闘に駆り立てるということにおいては各国の軍隊でも使用されています。旧日本軍の「神風特攻隊」などはまさにこの典型的なやり方を施されていました。そして、これらの組織には必ず「精神科医」がいてそれを先導しているということです。
行動修正という理論がその原点にあるのですが、「人間は『刺激』によって行動修正が可能である」という考え方です。しかし、これは動物実験では成功(パブロフ)しましたが、通常の精神状態の人には困難を極めました。そこでこれを更に容易にするために、薬物昏睡や長期にわたる監禁、栄養不良という状態、つまり著しい意識レベルの低下という状態に人を置くことで成し遂げました。

さて、向精神薬を服用したとき、「虚脱感」や「妙なハイ」になることがしばしばです。このような状態のとき「自我」は正常な働きを抑制され、幻覚や妄想に駆られたりします。問題はこの幻覚や妄想が患者の記憶に残るということです。
その記憶が「人が襲ってくる」「宇宙人が侵略してくる」というようなものである場合、それはその人にとって「真実」となってしまいます。これにより、とっぴな行動に走ったり、衝動的な行為に及んだり、想像も出来ないような事件を起こしたりできるのです。

薬物が何故人にこのような行動をもたらすか…ということについてはもう少し詳細を述べる必要があるかもしれませんが、ここでは最近頻発している猟奇的な事件のほぼ全てに向精神薬の服用が見られるという事実を述べておくに留めます。

もちろん精神科医は自ら「洗脳」という言葉を使いません。しかし、行っている実践は「洗脳」をするために用いられる手法そのものをやっています。

患者は「おとなしくアレ」、「従順でいよ」です。ね、洗脳と変わらないでしょ。
自国の恥を他に曝すなと。
自覚は 有るのですね。
…故に尚、なのでしょうけれども

かつての(未だ尚)
日本にも我々にも ございますから。

一旦完全に 呑み込まなくては。
話題に上らせられること自体、
『誇り』を 幸いにも
持てておりますことの証。

一度 現状に感謝した上での行動
驕りではなくって、事実そうなのだから

私達の提供出来る視点なのでしょう ね。
いつも貴重なお話、ありがとうございます。
遠い地域での話ではなく、身近に日本にもある、ということに衝撃でした(コメントも読ませていただいて)。

そして、遠い国なら、自分に降り掛からないなら、ひどい話でも無関心でいられる人がいかに多いことか。

過酷な環境の中で生きなきゃならない存在を知り、自分の発言も変わった気がします。それだけですけど。

生まれた環境が違うだけ・・・
ただそれだけで、どうして人が人として生きていけない社会が存在するのでしょう?
この世で一番美しいのは人の心であり、一番醜いのも人の心なのでしょうか。
『自分自身の問題に向き合えないような社会こそ
非難されるべきだ』


この言葉を今の日本に捧げます。
蒼宇宙さん:
ファシズム国家では愚民化政策があります。
なければ、余裕のある人は、
人らしく自分の使命を活きるでしょう。

愚民化政策をとるファシズム結社が
魔女狩りや放射能汚染をやっているという事実を
まず見てから考えましょう。
  アフリカだけでなく、世界全体で起きている事のような気がします。

その縮図を見ることが出来るのがアフリカであると思います。

自分達の欲望によるツケが回りまわって彼らにも影響しているわけだが・・・どうにもそれに気付けない人々が多い。

これは自分も含めて言えると思っているし、無力感に苛まれるだけの自分が恥ずかしい。

やる事は判っているが、それを乗り越える為の力が欲しいと思う。

世界で起こっている理不尽なことから解放することと、誰もが自立して暮らしていけるようになる世界を作っていかなければならないですね。

子供がいる私としてはもし日本ではない国に生まれていたら・・・っとよく考えます。

子供達にも無関心にならず、この世界の現状を知りどうしたら良いのか考えれる人になって欲しいです。
今でも世界では、このような事が沢山、毎日起きているのでしょうね。
果たして、私に何ができるのか。
しっかりと考えたいと思います。

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