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『世界の肖像』コミュのギニアのシンデレラたち

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ブリジット(Brigitte M)ちゃんが、
8歳のときに、
お母さんが亡くなった。

そして、1人の女がやって来た。


「ある日、女の人が来て、お父さんに、
 その人がわたしを学校に行かせると言ったの。」

そして、ブリジットちゃんは、
ギニアの首都コナクリへと連れて行かれた。


「わたしは、家事や、
 唐辛子売りをさせられているの。

 奥様が出かけると、
 旦那様がやって来て、
 わたしをレイプするわ。

 旦那様は、わたしに、
 誰にも言うなとナイフで脅すの。

 彼は、奥様がいなくなると、
 必ずレイプするの。

 とても怖いわ。

 でも、もし、わたしが奥様に、
 このことを話したら、
 わたしは、
 どこで生きていけばいいの。」

彼女は、今、15歳。

その家の子どもたちは、
みな学校に通っているが、
ブリジットちゃんは、
1度も学校には行っていない。



国際的な人権監視グループ
ヒューマン・ライツ・ウォッチ (Human Rights Watch)は、
ギニアの、預けられた先の家で、
奴隷のように扱われている女の子たちの状況の報告書
『Thousands of Girls Face Abuse as Domestic Workers
 New Government and UNICEF Should Take Action Against Exploitation and Abuse』
を、6月15日に発表した。


「毎日、家を掃除して、
 料理をして、お皿を洗って、
 買い物をして…。
 休みなんてないわ。
 最初に起きて、最後に寝るの。

 朝は、大体4時半に起きるわ。
 そして夜中まで働くの。
 他の子がテレビを見ているときもね。」
  --スザンナ(Susanne K.)、16歳



「朝4時ころ起きて、水汲みに行くの。

 でも、それってとても怖いのよ。
 もし、途中で、だれか男の人とかがいたら、
 わたしは隠れるの。

 一度だけ、男の人が話しかけてきて、
 「こっちに来て、一緒に寝よう」って、
 そして、そうしないと、
 わたしを切り裂くって言ってきたの。

 わたしは、頭に乗せていた水を投げ出して、
 あわてて逃げ帰ったわ。

 そして、そのことを、おばさんに言うと、
 おばさんは、
 「後で、また、水を汲みに行きなさい」って。

 だから、わたしは、1時間後、
 お祈りをしてから、
 もう一度、水を汲みに行ったの。」
  --クラウディナ(Claudine K.)、14歳



「わたしは、だいたい、
 毎日、18時間働いているわ。
 
 朝は4時に起きて、
 仕事が終わるのが、夜の10時。

 洗濯をして、家のお掃除をして、
 買い物をして、食事の支度をして、
 そして、子どもたちの面倒をみるの。

 月に、300円(GNF15,000)くれるって聞いたけど、
 そんなお金、一度も見たことはないわ。

 ここに来たばかりの頃、
 病気になったの。

 そしたら、奥様は、
 仕事がいやだから仮病を使っているって言って、
 怒ったわ。

 それ以来、わたしは、
 時々、体調が悪いときもあるけど、
 何も言わないことにしたの。


 こんなところで、
 いつまでも話していると、
 きっと、また叩かれちゃうわ。

 トイレに行きたい時だって、
 奥様は、トイレなんか行かずに、
 仕事をしなさい…って言って、
 電源のコードや、タイヤのゴムで出来たひもで、
 わたしを叩いて、
 わたしの耳を引っ張るの。

 わたしが、ちょっとでも休憩すると、
 そうされちゃうのよ。」
  --テレス(Thérèse)、14歳。



「毎朝、その家の子どもたちのために、
 学校のお弁当のサンドウィッチを作ってたの。
 
 でも、わたしは、朝食は食べさせてもらえなかったわ。

 そのサンドウィッチを、
 とても食べたくなっちゃうけど、
 そんなことは、わたしには許されない。

 もしそんなことをすれば、
 おばさんは、わたしを、靴とかで叩くから。


 ある日、わたしは、反抗したの。
 もう、道端で、物を売ったりするのは嫌だったの。

 そしたら、おばさんは怒って、
 わたしを家から追い出したわ。


 わたしが泣いていると、
 男の人が来て、
 わたしとセックスがしたいって。

 わたしは断ったけど、
 でも、とってもお腹が空いていて、
 結局、負けちゃったの。

 その日は、とてもお腹いっぱい食べたわ。
 その人は、わたしに、
 10円とか20円くれたと思うけど、
 よく憶えてない。

 わたしは、そのとき、6歳か7歳。

 そんなことはしたくなかったのに。」
  --アビバ(Habiba C.)、14歳



「12歳のある日、
 週末、奥様が外出しているとき、
 キッチンで旦那様に、
 彼の部屋に来るように言われました。

 そこで彼は、わたしの身体を触り始めました。
 わたしは、逃げようとしましたが、
 旦那様は、逃げれば、
 血が出るまでムチで叩くというので、
 泣きながら戻りました。

 そして、レイプされました。

 それは、14歳になって
 妊娠するまで続きました。

 ある日、旦那様は、
 わたしのお腹が膨らんで来ているの気付くと、
 奥様が帰ってくる前に出て行け、といいました。

 そして、彼は、わたしの荷物を、
 布でくるむと、窓から放り投げて、
 わたしをドアの外へ押し出しました。」
  --ジャスティン(Justine K.)、18歳




アフリカの西の国ギニア。

アルミの原料となるボーキサイトの
全世界の3分の1の量が、
このギニアに埋まっているという。


それなのに、ここギニアは、
世界で最も貧しく
最も重い債務を負っている国
「重債務貧困国(HIPCs)」の1つで
毎年、国連が発表している
人々の生活の質や発展度合いを示す指標
『人間開発指数』でも、
177か国中160位だ。


だが、さらに、そのギニアの周りは、
『人間開発指数』が、
177か国中175位のマリ、

『人間開発指数』が、
177国中176位で、
映画『ブラッド・ダイヤモンド』の舞台にもなった、
シエラレオネ、

そして、そのシエラレオネと一緒に内戦状態だった
リベリアと、

ギニア以上に貧しく、
また、治安が悪い国々が囲んでいる。



ギニアでは、
ギニア国内の女の子だけではなく、
ギニアの周りの国々から来た
たくさんの女の子たちが、
今日も、働かされている。

国際労働機関(ILO)の調査によると、
その数は120万人に上るというが、
彼女たちの実情については、
ギニア政府も国連も、
正式な調査を行っていない。



継母にいじめられて、働かされてという、
アンデルセンの童話「シンデレラ」。

そのシチュエーションは、
この国では、夢物語ではなく現実だ。


ただ違うのは、
ギニアのシンデレラたちには、
魔法使いも、
素敵なドレスも、
カボチャの馬車も、
ガラスの靴も、
王子様も登場しない。



ここで引用し、
その家の夫と息子にレイプされ続けていた
スザンナちゃんは、
そのインタビューで、
最後に、次のように語っている。

「わたしの全ての過去が、
 ただの夢だったらって願うの。」


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関係リンク
ヒューマン・ライツ・ウォッチ (Human Rights Watch)
『Thousands of Girls Face Abuse as Domestic Workers
 New Government and UNICEF Should Take Action Against Exploitation and Abuse』
http://hrw.org/reports/2007/guinea0607/

Anti-Slavery International
http://www.antislavery.org/


『世界の肖像』より
お母さんが、わたしたちを売ったの
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19551166&comm_id=1808806

カリブの海の子どもたち
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=16734749&comm_id=1808806

子どもたちの戦い(前編)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=238369478&owner_id=5766188

サイモン・デングは歩き続ける
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=227874992&owner_id=5766188


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写真

シエラレオネから内戦を逃れるために、
ギニアのコナクリの家に送られた女の子
http://hrw.org/reports/2007/guinea0607/8.htm

2、3
ギニアの地図

コメント(47)

女は子供でも女なので、とくに被害にあうのでしょう。まず教育が必要なのでしょう。セックスは愛を交換しあうものでレイプなんてもってのほか、人間は家畜ではなく叩いたりしてはいけない。でもでも、そういう事にまで追い付かないくらい貧しく過酷な国、教育にまわすお金より、今食べる一切れのパンが大切になってしまうのでしょう。それではいつになってもかわらない悲しい現実。同じ赤い血が流れているっていうのに、この違いはなんでしょう。悲しくて悲しくて怒りがこみあげてきます。
ギニアやその他の貧しい地域で虐げられた生活を送っている少女たちの
特に性の暴力についての問題は力のある先進国はもっと声を上げて根絶するよう訴えていかなければなりません。


しかし日本人も○○ツアーと題してアジアの国々に少女売春に行ってるようで、まことに恥ずべき行為であり情けなく思います。

貧しい国では観光による外貨を稼ぐために半ば見て見ぬふりで容認されているようなところもあります。
裕福な国の中でもとりわけ日本人は人権に関することについてもっとよく考えて行動すべきでしょう。

言いたいことは沢山あるはずなのに、言葉が浮かびません。

何故子供をレイプするのか、そんな性癖の男が山ほどいる現実が信じられません。

一日中重労働をさせられ、鞭で叩かれ、挙句の果てにレイプされる日々を過ごす子供。
その傍らで、普通に食事をし、親の愛を当たり前のように受ける子供。
この違いは何なのか。運命と呼ぶには余りにも悲しすぎます。
「わたしの全ての過去が、
 ただの夢だったらって願うの。」

凄く、この言葉、重いです・・・。
本当にそうなる事を願ってなりません・・・。
人間は辛いコトを忘れるようにできてるという。
けどきっと彼女達にとってそんな簡単なコトじゃない。

8歳とかでレイプされるなんて本当に恐ろしい。
レイプした方も自分の子供がいたり、自分にだって子供時代が
あったはずなのに…。

何の楽しみもなくただ働き、妊娠させられるとそのまま
捨てられる。
彼女達は道具ではない。1人の立派な人間なのに。

彼女達の記憶からこの事実が消える日はやってこないだろう。
そして私達もこの事実を封印しては決してならない。


凄くステキなレポートを書かれていて、
すごいです。
ミッシェルさんは本当に凄い人だと思います。
例えばアメリカでも黒人を奴隷として扱っていた時期には同様のことがたくさんあったと思います。
しかも、彼らに学がなかったかと言うと、そうではなかったと思うのです。
戦時には日本でもあったことでしょう。

本当かどうかは分かりませんが、確か人間を「監視するグループ」と「牢屋の中で監視されるグループ」に分けて実験をしたところ、明らかな差別と虐待に発展して行った、というのを聞いたことがあります。

例えば、私自身にしても、何かが上手く出来た時の優越感、これは放置し助長されれば差別と偏見に向かうかもしれない感覚だと思います。
誰かが歯止めをかけない限り、そういう本能がどこかにあるのかもしれません。

自分に出来ることを一生懸命探してみようと思います。
自分が、愛すべき人を本当に心のそこから愛していたら、
この世にいる全ての人々を愛せるんじゃないかな。
復讐心や欲にさいなまれて、その愛情がどっかへ行ってしまってる。
私もその一人。
悪人、罪人、善人、偉人・・・・全て一色単に愛せるのだろうか。(ひとり、妄想に走ってしまいました)

6,7歳の少女がレイプされるなんて誰が許せるのか?
自分の最愛の我が子をレイプされるのを許せる親がいるのか?

心の痛みは必ず、何かしらの形になって社会に反映する。
悲劇を生めば生むほど自分の首を絞めているだけなのに。

ただただ、何にもできない自分がバカバカしい。
レイプの話は人事じゃないのでやるせないです…

初潮前のレイプは死ぬ事もありますから、人を人とも思わない行動…許せません。

そして、その後いくら他の人に愛されてもその傷は癒えません。

本当に酷い…夢だって言ってあげたいです。
★teacherさん
「スタンフォード監獄実験」については、以下に詳しいのでご参考まで。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E7%9B%A3%E7%8D%84%E5%AE%9F%E9%A8%93

>例えば、私自身にしても、何かが上手く出来た時の優越感、これは
>放置し助長されれば差別と偏見に向かうかもしれない感覚だと思います。
>誰かが歯止めをかけない限り、そういう本能がどこかにあるのかも
>しれません。

まったく同感です。情におぼれず思考停止せず、自分の足元を冷静に見つめなおす姿勢は大事にしたいものです。私もがんばらねば!冷や汗
 
いつもありがとうございます☆
ミッシェルさんのコミュ、日記で紹介させていただきましたハート達(複数ハート)
17日、TBS報道ステーションで、田丸氏が「内閣府によると、日本女性の3人に1人が現夫か、元夫の暴力を受けているそうです」と言ってました。信じられない多さです。

日本人兵士が、中国女性をレイプ、殺害した写真がたくさん載っている「三光」という本を持っています。
フィリッピン、タイなどで、少女買春するので有名なのは日本の男性です。

日本という国も、そういう男性を育ててしまうなんらかの特質があるのだと思います。昔は、姑の嫁いびりが凄まじかったから、状況が変われば女性もそうなります。

自分の所属するグループ以外を、ひととみなさない感覚。
ほかのひともやっているからいいんじゃない?という感覚。

教育(家庭、社会含めて)が、こういう感覚の芽を摘まなくてはならないのに、政治も経済も教育現場も、こういう感覚をみごとに具現しています。

ひとりひとり、自覚して声をあげていきましょう。



└(・ω・)┘さん、
桜樹ルイ16世さん、

補足ありがとうございました!
コメントを見て実験名を思い出しました。
本当に恐ろしいことです。
加害者に関しても、それが出来る環境を取り除かないといけませんね。
初めまして。いつも拝見させていただいてます。

こうした世界の事情を知る事で、具体的に行動できる人が、増えると思っています。

ボランティアの第一歩は、まず知る事ですね。

僕の日記でも、このコミュニティの紹介をさせていただきたいと思います。

勉強になります。何かアフリカの為に僕でも力になれるような事があれば是非、参加させていただきたいです。
トチ狂った権力者や武装した兵士、そんな輩が多くの虐殺や虐待をするけれど、こういった「普通」そうな家庭で「普通」に行われていていることが、またそこの家のこどもたちのまえで行われている事が恐ろしい。
はじめまして

いつも読ませていただいております

読むたびなんともいえない
無力さを感じずにはいられません。。

日本は平和ボケしてるので
ミッシェルさんのような方が発信源となり
どんどん伝えていければいいな。。
と思っています。。

私の日記で紹介させてください。。
これくらいのことしかできないのが悲しい。。

悲しいけど、現実ですね。
豊かさの偏在がもたらしている不幸でしょう。
涙がでるほど、悲しいのに、なにもできないんでしょうか。
やはり、子供の問題は親であり、大人の問題が解決に向かわないといけないんでしょうね。
日本を含めて。
子どもは身心共にとても弱い立場にある。

私がそんな子どもたちの力になりたいと思ったのは、メディアのレイズアウェアネスの一環のドキュメンタリーでした。

文章であれ映像であれ、現状を伝え続けることの意義は大きいと思います。

同じアフリカ国内でも、貧富の格差はものすごいものがあります。
富ある者が貧しき者を買う。
この構図は、「重債務貧困国(HIPCs)」のひとつの国でさえ行なわれており、そのラインは全世界中に張りめぐらされているんですね。
本当に悲しきことです。
本当に‘助けて欲しい‘人たちがあまりにも隔離されみえてこない。
中学生くらいの年齢の子供たちが、このような状況に置かれている現実にショックです。胸が苦しくなりました。私が抱えている悩みなどちっぽけに思えます。普通の生活をするのがこんなにも遠くて、難しいものだったとは…。
彼らの魔法使いになってあげたい…
いつも真実を知りたいと思っている私ですが・・・

この真実を知って、そして私はどうすればいいのでしょう・・・?

世界には、悲惨な現実が多すぎる・・・
読みながら、苦しくなりました・・。
同じ『人間』として本当に許せませんっ!
こうしている時間にもこのようなことが続いているんですよね・・、
この現実から目をそむけず、貧困や劣悪な環境にいる子供達を
助け出さなければっ!

どうしたら、この世界から貧困がなくなるのだろうか・・。
助け出したい。何もできない。そんな葛藤から、私は全てが嘘である事を願っている。自分に違和感を感じる。

何も出来ないって悔しい。でも、そこに注力出来るパワーもない。

せめて、我が子に笑っていてもらう事しか、今は出来ない。
とても悲しい物語ですね。
日本の生活とは比べ物にならない人生を、そこの子ども達は生きている。

人間開発指数というものは、177カ国皆均一にはならないと思いますが、せめてどの国でも基本的な保障がされた上で、各国が経済的な発展を目指すような形にはならないものなのだろうか・・・と思います。

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