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『世界の肖像』コミュの原油が高いと言う話じゃない

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アフリカ大陸の西部を流れるニジェール川。

全長4,000キロメートルを超える、
ナイル川、コンゴ川に次ぐ、
アフリカ大陸で3番目の長さを誇る大河だ。

アフリカの9カ国を流れ、
ナイジェリアの海岸へとたどり着く。

この大河は、長い年月をかけ、
7万平方キロの面積を持つ巨大なデルタ地帯が形成し、
豊かな動植物の生態系を作り出した。


人々は、この土地で、
長い間、半漁半農の暮らしをしてきた。


そんなある日、
この土地に白人たちがやってきて、
なにやら調べた後、
人々にこう言った。

「おめでとう。
 これで、きみたちは億万長者だ。」


1956年、
ニジェール川デルタ地帯で、
石油が見つかった。

人々は歓喜にわき、
石油会社の技術者たちと
サッカーの親善試合を行ったという。


今では、ナイジェリアは、
日量約236万5,900バレル(2005年,OPEC年報)の石油を産する
アフリカ最大の産油国となった。

原油・ガス収入は輸出の約99.2%(2005年)を占め、
毎年5兆円もの富をもたらしている。



では、「億万長者」を約束された
ニジェール川のデルタ地帯に住む人々は、
その後、どうしているだろうか。


あれ以来、
人々の生活は一変した。


この地にやってきた巨大石油企業シェルは、
この地にたくさんの油井を掘り、
田畑の真ん中に道をつくり、
人々の土地に無断でパイプラインをひき、
住む家の直ぐ隣に製油施設を作り、
世界最悪の原油流出地帯となった水辺では、
魚は死に絶え、
たえず燃える油井の炎は、
世界最悪の空気汚染地域となった。


変わらないものといったら、
相変わらず、電気もガスもなく、
水道さえない生活だ。


世界の人々の、
快適な生活を維持するための石油を
生み出しているこの地の人々は、
汚染された水と、
汚染された空気と、
汚染された土地だけが与えられた。



だが、この地に住む人は、
ただ黙って泣いているだけではなかった。


ケン・サロウィワ(Ken Saro-Wiwa)という作家を中心に、
この土地に暮らすオゴニ人たちが立ち上がった。

1990年、オゴニ生存運動(MOSOP)…
Movement for the Survival of the Ogoni People
…というNGOを設立、
巨大石油企業シェルと当時のナイジェリア軍事政権に対し、
自分たちの権利を求める「非暴力キャンペーン」を、
世界に向けて展開した。


ケン・サロウィワは、世界中を回り、
各国政府、国連、そして世界中のNGOに、
自分たちの境遇を訴え、
人々が受けるべき正当な権利を主張して行った。

また、同時に、オゴニの人々に対し、
暴力ではなく、
正々堂々と正義を求めようと訴えた。


そして、1993年1月4日、
オゴニ人の3分の2にあたる30万人が、
デモ行進を行い、
シェルの石油施設の操業を停止させることに成功した。



この日のことを、ケン・サロウィワは、
次のように書き記している。


「この抗議デモ行進の一日を
 忘れることは出来ないだろう。

 オゴニの人口の3分の2が平和裏に行進したのだ。…
 …オゴニは見事な怒りのダンスを踊ったのだ。
 

 いまあの日を思い出すと、
 自分がオゴニ人であることがとても誇らしくなる。

 言うなれば、私たちはとてつもない偉業を成し遂げたわけだ。


 1月4日は真に解放の日だった。

 あの日に、
 子どもも大人も、健常者も障害者も、金持ちも貧乏人も、
 オゴニじゅうのものが自分たちの意思を表明し、
 あらためて自分たちの権利を主張した。

 オゴニは成熟した大人になったのだということを、
 オゴニは黙って滅ぼされはしないということを、
 世界中に知らしめたのだ。

 そして、オゴニは恐怖という心の壁を打ち破った。
 オゴニはぜったいに昔に逆戻りすることはないだろう。


 もしもナイジェリアやアフリカの
 様々な少数民族が私たちと同じように
 自分たちの権利を主張できたとしたら、
 ナイジェリアもアフリカも
 どんなにすばらしく生まれ変わるだろう。

 私たちは、
 アフリカ大陸を荒廃させた
 独裁国などとはまったく異なった、
 もっと民主t来な社会を作ろうとしている。

 そして、1884年のベルリン会議の呪縛を解き、
 きっと私たちの独自の社会秩序を再建できるだろう。

 そうすれば、
 現在アフリカ大陸の各地で行われている
 これほどまでに野蛮な搾取はなくなるだろう。

 
 私の心のどこかには、
 この運動がもしかしたら
 アフリカを変えることが出来るのではないか
 という期待がある。

 オゴニの解放が
 人並みの生活を奪われ
 滅ぼされつつあるほかの少数民族の
 手本となるのではないか。

 ほんとうにそうなればいいのだが!


 多くの少数民族のコミュニティが自らの手に握り、
 自助努力をし、
 非暴力で自分たちの権利を主張するのだ。

 そうなれば、ナイジェリアは、
 あるいはアフリカは、
 開かれた政治意識をもった諸民族からなる
 民主的な社会になるだろう。

 そのとき、どんな指導者たちも
 少数民族をないがしろにし、
 欺き、虐げることはできなくなるだろう。」

  --『ナイジェリアの獄中から―
    「処刑」されたオゴニ人作家、最後の手記』--


だが、このとき、シェルは、
別なキャンペーンを、
世界に対し展開していた。

「オゴニ人は、嘘をばら撒き、シェルを利用して、
 不当な利益を得ようとしている」と。


シェルの利益の6分の1を占める
ナイジェリアの石油事業を妨害する
オゴニ人とそのリーダー、ケン・サロウィワは、
シェルにとって許しがたい存在となっていた。


そして、シェルは、
ナイジェリア政権に圧力を掛けた。


1993年7月15日、
出稼ぎ先のカメルーンから
船でオゴニへ帰る途中だった
132人の男女と子どもが、
アンドニ川の岸辺で武装した集団に襲われ、
生き残って事件を知らせた2人の女性を除き、
全員が惨たらしく殺された。


1994年5月22日、
ケン・サロウィワは、
MOSOPのその他のメンバーとともに、
ナイジェリア政権に、
"無実の罪"で逮捕された。


そして、厳しい取調べと拷問の末、
翌1995年11月10日、
他の8人のメンバーとともに処刑された。


ナイジェリアの軍事政権は、
1998年に終わりを告げたが、
ナイジェリア政府は、今も、
ケン・サロウィワたちの遺体を隠している。

シェルは、
ケン・サロウィワの逮捕と裁判への関与を否定している。


デルタ地帯の人々の暮らしは改善せず、
一部の人々は、武装闘争を開始している。



ケン・サロウィワは、遺作となった
『ナイジェリアの獄中から―
 「処刑」されたオゴニ人作家、最後の手記』の中で、
次のように書いている。


「ときに肌の色は抑圧を補強する。
 肌の色が同じだと抑圧が見えにくくなるからだ。

 南アフリカで白人が黒人を抑圧すると即座に非難を呼ぶ。
 人種問題が絡んでいることが見えるからだ。


 しかし黒人が黒人を抑圧しても、
 人々は肩をすくめてこう言うだけである。

 『ぼくらにはかんけいないよ』」


今、世界に伝えられる「ナイジェリア」は、
石油地帯のテロや誘拐と、
それによって
ナイジェリアの石油生産が不安定になって、
原油の価格が高くなるってニュースくらいだ。

わたしたちは、本当にそれでいいのだろうか?


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関係リンク

ナショナルジオグラフィック
豊かな原油に蝕まれるナイジェリア
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/0702/feature05

JETOR ナイジェリア基礎データ
http://www.jetro.go.jp/biz/world/africa/ng/basic_01/

外務報道官談話
ナイジェリアにおける人権活動家等の処刑について
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/07/dfg1113a.html

アムネスティ・インターナショナル
ケン・サロ・ウィワ Ken Saro-Wiwa
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=231

ナイジェリアの獄中から
 ―「処刑」されたオゴニ人作家、最後の手記
http://mixi.jp/view_item.pl?id=718987

Remember Ken Saro-Wiwa(英語)
http://www.remembersarowiwa.com

Greenpeace(英語)
10th NOVEMBER 1996:
1st ANNIVERSARY OF THE DEATH OF KEN SARO-WIWA
http://archive.greenpeace.org/comms/ken/index.html


-----------------------------------------------------
写真
1:
シェルの石油探索地域にあったイジャウ族の村
2005年2月19日に、
ナイジェリア政府軍によって破壊され、
少なくとも17人が殺害され、女性2人が強かんされた

2,3:
ナイジェリアの石油施設とパイプライン
そして、そこでクラス人々
ナショナルジオグラフィック

コメント(68)

私たち人間はどこへ進もうとしているんだろう?
私の見えないところで犠牲になっている人たちがたくさんいる。
私たちが止めなければ繰り返されてしまう。
なにをはじめたらいいか、どこからはじめたらいいのか、私の頭ではなかなかいい答えがでてこない。
けど、私たちにできないことはない。
・・・・そして、ぼくたちは、どうすればいいのだろう。
 冷戦崩壊後の世界は、ジョセフ・スティグリッツ教授が告発しているように米国を中心とした市場原理主義による搾取と支配が横行する不公正な社会に逆戻りしてしまいました。

 日本もメディアを封殺された陰では米国による搾取が横行し、貧困化が急速に進行しています。格差といっても豊かになった人が増えたわけでなく、貧しくなった人が増えているだけです。

 ナイジェリアは日本よりも人口が多く、日本より古くから鉄器文明が栄え、土地も肥沃で農業も盛んなら英語による高等教育も普及し、しかもOPECに加盟するほどの石油も産する本来なら非常に豊かな大国です。

 アフリカ屈指の繁栄を謳歌しても不思議ではないというのに、250以上にも細分化される民族/部族が方言を含めると500以上もの言語を話し、宗教もイスラム教とキリスト教に伝統信仰と国内はバラバラです。

 植民地時代の分断統治が尾を引き、英語による高等教育も支配者の立場を強化・正当化してきた影響が残ります。

 内戦紛争を繰り返し腐敗と弾圧にまみれたあげく、換金作物として残ったカカオ以外は農業も衰退し、国家財政の7割を石油に依存する失業者で溢れた国になってしまいました。

 豊かな資源があるのに国民に分配されない。肥沃な国土があるのに農業が廃れる。英語による高等教育が普及しているのに職が無く失業者が溢れる。どうしてこんなことが起こるのでしょうか。

 途上国が自由貿易の弱肉強食に無防備な状態で身を曝すと、全ての産業を先進国に奪い去られ、失業者だけが残ります。日本のように「先進国」入りを果たすまでの発展途上国時代に国内産業を固く保護し育成して初めて産業が育つのです。

 放置すれば、コーヒーのように、生産者は1キロ1円程度で買い叩かれた品が消費国で100g500円(1キロ5000円)と5000倍にも化けるような途方も無い搾取が横行します。

 効率のみを重視し公正さを蔑ろにする米国の”グローバリズム”はスティグリッツ教授らによって経済学の理論でもその正当性を否定され、単なる”大国の横暴”として告発・糾弾されるようになりました。

 我々にできることは、情報を共有し、フェアトレードを支援し(単にフェアトレード製品を買って生活に組み入れるだけでもOK)、不正な搾取に抗議の声を上げることでしょう。

 残念ながら、自分の国の中で進む不正や搾取を暴くと身に危険が及ぶことが少なくありません。他国の不正に抗議の声を上げるほうが、報復の弾圧やテロの危険も比較的少なくそれなりの効果も期待できます。

 アフリカで支援活動をしているNGO/NPO、日本にも沢山あります。身近な処で活動している団体に、出来る範囲で応援するだけで、大きな広がりになって行くでしょう。
この会社にいたことあります。
なんか心苦しいです。
石油は必要なものだし大切な資源だけど
みんながよくなんないと意味ないよ。。
富を得るのはいつも一部の人たち。現地の人は変化を求めていないのに。   変わらなくてもいいものほど、私たち先進国の人は無理矢理かえてきたように思えます。
人間てひとつ便利になるともっともっとって思っちゃう。物質的に豊かになるともっともっとって思っちゃう。そしてそれ以前に戻ることができなくなって大切な事が見えなくなって心を失っていく。私もそうです。遠い世界のことだとか関係ないとか、そうやって加害者としての認識がなくなってゆくのです。この先石油が底をついたりそれに代わるエネルギーが普及すればシェルはデルタ地帯の人達のことはあっとゆう間に忘れ去るんだろうな、私も忘れてしまうのかな、とても恐ろしいことだけど。
いつも、真剣に読ませてもらっています。

マイミクさんたちにもどうしても知ってもらいたくて、時々自分の日記に転記させてもらってます。もちろん、『世界の肖像』コミュニティーからの転記という一文は載せています。

何か支障がありましたら、ご連絡下さい。
rotoさん
情報をもらって、お互い、自分でできることをやっていきましょう!
楽しいことが多い一年でありますよう!
この話はシェルの側からの一方的な主張だけを聞いたことがあります。
疑問に思いましたが調べもせず知ろうともせずそのままでした。我が事ながら恥ずかしいことです。
いつも貴重なお話をありがとうございます。
石油大手シェル、ナイジェリア人活動家らの遺族と15億円で和解
2009年06月10日
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2610275/4249854


【6月10日 AFP】ナイジェリアの活動家らが1995年に処刑された問題で、被害者の遺族から処刑に関与していたとし指摘されていた石油大手ロイヤル・ダッチ・シェル(Royal Dutch Shell)が8日、遺族らに1550万ドル(約15億円)を支払うことで和解したと発表した。これを受け、遺族らは9日、この和解案を歓迎する意向を表明した。

 ナイジェリア人作家で人権活動家のケン・サロウィワ(Ken Saro-Wiwa)氏らは、ニジェールデルタ(Niger Delta)の環境破壊と同地に住むオゴニ(Ogoni)族に対する虐待行為に抗議する非暴力活動を率いていたが、軍法会議の末、オゴニ族指導者8人らとともに絞首刑に処された。原告団によると、当時の軍事政権が行った同氏らへの拷問、虐待、処刑などの弾圧行為にシェルがかかわっていたとされる。

 今回の和解により、遺族との長い争いに終止符が打たれることになり、シェルは弾圧行為に関与したことを実際に認めることなく裁判を回避できることになった。

 米人権活動家の弁護士らが率いるナイジェリアの原告団は前月27日、米ニューヨーク(New York)の裁判所にシェルに対する訴えを起こす予定だったが、シェルの発表まで何度も審理が延期されていた。(c)AFP/Joel Olatunde Agoi
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ナイジェリアの活動家処刑めぐりシェルが15億円で和解
2009.06.09
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200906090009.html

(CNN) 石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルのナイジェリア子会社が環境保護活動家の処刑に関与したなどとして遺族から訴えられていた裁判で、シェル側が1550万ドル(約15億2000万円)を払う内容の和解が成立した。原告側が8日に発表した。

裁判で原告側は、1995年に執行された環境保護活動家ケン・サロウィワ氏の処刑や、当時の軍事政権による別の活動家の殺害などにシェルがかかわっていたと主張していた。

サロウィワ氏はナイジェリアの先住民オゴニ族の指導者で、和解金の約半分は、オゴニ族支援のための基金に充てられる。遺族側は「シェルとの闘いで苦しめられているオゴニ族は私たちだけではない。それを念頭に基金を設立した」との談話を発表した。

オゴニ族は長年にわたり、シェルが同地の土壌汚染を許してきたと主張。サロウィワ氏の処刑をきっかけに国際的な批判が高まり、シェルはオゴニ地域からの撤退を余儀なくされている。

裁判は米ニューヨークの人権団体が代理人となって1996年に起こした。今年3月にシェル側の主張を認める判決が言い渡されたが、先週になって高裁がその判断を覆し、米国での提訴を認めていた。
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シェル、環境活動家処刑めぐり15億円で和解 ナイジェリア
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090609/mds0906091121001-n1.htm
2009.6.9 11:19

 ナイジェリアの軍事政権に処刑された環境保護活動家の遺族らが、国際石油資本ロイヤル・ダッチ・シェルも違法な処刑に関与したと訴えていた裁判で、同社は8日、遺族側に1550万ドル(約15億2000万円)を支払うことで和解した。米メディアが一斉に報じた。

 活動家はケン・サロウィワ氏。シェルの原油採掘がナイジェリアの環境を破壊していると主張、石油施設の破壊などを続け、1995年、数人の活動家とともに処刑された。同社は、処刑への関与は認めなかったが、遺族らが苦痛を感じたことは事実だと和解に応じた理由を説明した。

 遺族側は、シェルが当時のアバチャ軍事政権と結託、操業に反対する地元住民対策として、警察や軍への武器提供や資金援助に加え、処刑にも関与したと主張。米ニューヨーク連邦地裁に提訴していた。(共同)
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BBC
Joy at Nigeria oil deaths pay-out
http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/8091104.stm

New York Times
Shell to Pay $15.5 Million to Settle Nigerian Case
http://www.nytimes.com/2009/06/09/business/global/09shell.html

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『世界の肖像』より、
シェルとケン・サロウィワについて
原油が高いと言う話じゃない
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=15504854&comm_id=1808806

ナイジェリア関連
世界に残したイメージと忘れられた人たち
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19053391&comm_id=1808806

患者番号[0069]、年齢:10歳、性別:女
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=20300854&comm_id=1808806

「アフリカで女性として生きるということは」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=21156949&comm_id=1808806


写真は、ケン・サロウィワ
ミッシェルさん、詳細な報告ありがとうございました。

私がニジェール・デルタの苦悩を知ったのは、2年くらい前。ナショナルジオグラフィック英語版だったと思います。きょうもヘラルド・トリビューンでこのことを読みました。一面トップでした。

日本の報道って一体……
ミッシェルさん、いつもありがとうございます。

「ナイジェリアの獄中から―「処刑」されたオゴニ人作家、最後の手記」を読んで、
世界が犯した過ちに心を痛めたと同時に、ケンの素晴らしさに心打たれました。

“何かの犠牲”の上に成っていく「発展」て何なのでしょうね?
といつも考えています。

この和解金などで、何とか基金だとか
水道をひきましたとか、そうなれば
平和に近づくんでしょうけど・・・

やっぱり普通に使ってしまう遺族が
多いのでしょうかねぇ・・・

頑張ってほしいものです。
これは永遠のテーマですが、全ての存在が納得できる発展はあり得るのでしょうか…

カカオマスを採る子供の悲惨を知ることでチョコレートを食べるのを辞められるだろうか。

それぞれの国は国益を重視して国際外交を進めますよね。
厳密にいえば、その中には国際貢献や民間NPOまで含まれます。

「手の届く範囲でベスト」しかないと思うのですが、如何ともその考えが各国の国益追及と同じにも感じてしまう。


ところで、シェルは処刑の関与を認めませんでしたね。
和解金を払うとのことですが、問題なのはその行為の残虐性だと思います。単純に人を殺す残虐性よりも、企業が利益追求の為に邪魔者を始末するという名目で人を殺す事はテロルですよね。

憎しみ等の感情論とは関係のない、企業としてのシステムが「存在を望まない人間を抹殺する」ってのは、我々の社会の根底を揺るがす行為ではないでしょうか。
>「手の届く範囲でベスト」しかないと思うのですが、

でも、考えてみると我々日本国民の力って
かなりすごいんじゃないですかね?

以前、日本は国民の総意で世界100カ国以上を相手に
大戦争をして、アジア中の植民地という植民地を
全部ぶっ潰した歴史がありますよね。
あれは、独裁者がやった訳ではありません。
主に国民の力で行われました。

当時の人口は8000万人でした。

今でも、国民が力を合わせれば、かなりのことが
できるのではないかなぁと思っています。
歴史を鑑みても、日本人の力って結構すごいんじゃ
ないですかね?

で、どうするかというと、民主主義国家なので
やっぱり選挙になると思います。

しっかりと国民が日本と世界の事を考えて、
正しい投票をする事が重要ではないかと。

日本人の一人ひとりが持っている一票は、例えば
アフリカの人の一票などよりも数千倍数万倍の
力がある事を忘れずに、ちゃんと行使するべきでしょう。
そういう事も、恵まれた国日本に住む我々に与えられた
義務なのではないでしょうか?
大きな力は大きな事象を引き起こすのがセオリーだと思います。

ゴルバチョフがぺレストロイカを推進した時は小さな流れでも厳しい状況に追い込まれましたよね

先ず、選挙で何をどうするのかを「誰か」が客観的に決めなければなりません。

次に、国際貢献の為の選挙に耐えうるだけの政治的な基盤を作らなければなりません。

そして、現地にも政治的な基盤を構築しなければ、また「助けられて当たり前病」が蔓延します。

イラクを例えに出すまでもなく、国際貢献をちゃんと受けられるレベルに教育を施さなければならない…ナドナド。

それを他国の我々が真剣に実現するのであれば、先ずは日本国民の無知を何とかしないとダメかな。
オゴニ生存運動(MOSOP)の6月9日付のプレスリリースの文面が手に入ったので転載します。日本語訳する時間がないので、もうしわけないですが原文で。


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Movement for the Survival of the Ogoni People (MOSOP)


June 9, 2009

Press Release

MOSOP WELCOMES SHELL’S SETTLEMENT OF CLAIMS OF OGONI FAMILIES

The Movement for the survival of the Ogoni People (MOSOP) welcomes the news of the agreement by Shell to compensate families of some of the victims of the company's atrocities in Ogoni. Whilst MOSOP welcomes this as victory for the Ogoni people and the non-violent tactics we employ, we do hope that this would be extended to the rest of the families of the Ogoni 13 and other victims across Ogoni and other parts of the Niger Delta.

Whilst MOSOP insists that no monetary compensation would be enough for the loss of lives and limbs, it has always been our position that such recompense would help but should be comprehensive enough to assuage the pains of the people including repair of the region’s acknowledged degraded environment. We would thus call on oil the mogul to reform its attitude to reflect repentance.

It is MOSOP’s hope that the settlement of this claim should act as a tonic for the federal government to immediately engage on the resolution of the outstanding fundamental issues on the Ogoni question as well as follow up on an accelerated development of not only Ogoni but also the rest of the Niger Delta. It is our view that significant dividend could be reaped from the undoubted national and international visibility of the Ogoni cause if a positive precedent could be set for its just and credible resolution.

However, our welcoming the settlement of this claim in no way means the ushering in of a new era of understanding between Shell and the Ogoni people. We thus urge the transnational oil corporation to respect its sack from Ogoni by the Federal Government of Nigeria and stop undermining the national government’s hailed position as its social and moral licenses with the Ogoni people have completely collapsed.


Signed:
Bari-ara Kpalap
Information Officer
涙でモニターが見えない・・・

処刑されて遺体が隠蔽されたなんて、まるでボリヴィアにおけるエルネスト・ゲバラのようではないか!
大国に後押しされた傀儡軍事政権に反抗したところも、同じ構造。

90年代になっても今だ帝国主義はこんな愚行を繰り返していたのか?
それがここにきて「CO2削減」だと!?笑わせるな。

偽善と欺瞞。

どちらもこの世界で渦巻く、金持ちがつく嘘だ。

偽善は貧者を騙す。欺瞞は自分自身を騙す。
資本主義=帝国主義=植民地主義=ファシズム。

もう一度、世界を大戦に巻き込むつもりなのか?ア メ り か。
胸が重くなりました。

どんな思想を掲げていても、搾取はつづく。
どの国でも大小はあるものの、少数の者による搾取の構図は、変わりなく繰り広げられている現状に暗澹とします。

でも現実を知って 足下から始めなければ何も起こらないと思いますので、今有る場所から、考えて行きたいと思います。
日記に転載させてください。

今日本で起ころうとしている事も、知って貰えればと思います。
もし差支えがなければ、私の日記も読みに来ていただけると幸いです。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1236349590&owner_id=4843112
たまたま日記にこの地域の原油流出の話を書いたので、引用させていただきます。

ナイジェリアに住んでみて、覚え切れないほど問題だらけだと思っていたのですが、ケン・サロウィワ、ファイザーの新薬治験、フィスチュラなど、ミッシェルさんは世界各地をカバーしながら、ナイジェリアの問題も取りあげていらっしゃいますねぴかぴか(新しい)
難しい問題ですね。今の日本の繁栄があるのは こういった貧しい国の資源を搾取して成立。では、貧しい国を守るために 自分たちの国の発展は無視していいか?といえばそういうわけには いかない。

永遠に続くジレンマです。
マイミクmilkyさん
いつも大切な情報を教えてくれます。
つながりに感謝です。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1601263864&owner_id=5605329

アフリカに服を送らないで! とは。。。。
___


アフリカに子供服を送らないで ボランティアの光と影
http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51485507.html

・・・・・・・・・・・

いいことづくめのように思えます。でも、ちょっと立ち止まって、明治以来、このくにが工業を発展させてきた道筋を思い出してください。最初は絹糸、綿織物、縫製製品と、「いとへん」の軽工業です。そして、その利益を重工業や化学工業につぎこんでいきました。近代化をとげた多くの国ぐにが、同様の道をたどりました。いまも途上国は、「いとへん」産業が頼りです。輸出とまでは行かなくても、国内需要だけは満たそうとしています。そこでたくさんの人が働いています。そこに、タダの衣料品が先進国から入ってきたら、どうなるでしょう。国内産業は打撃をうけます。

どうも私たちは「タンスの肥やし」の良心が痛まない処理方法として、途上国に寄付することが好きなようです。でもその善意、ちょっと待った、と言いたいのです。善意が思わぬ影響を及ぼす一例です。そういうボランティアの落とし穴を鋭く突いているのが、田中優さんの『幸せを届けるボランティア、不幸を招くボランティア』(河出書房新社)です。

・・・・・・・・・・・




ペットボトルのふたを集めないで!!! とは。。。
・・・・・・・
http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51485602.html

ある小学校にうかがった時、衝撃的なものを見てしまいました。ある教室に、「夏休みのしゅくだい ボランティアをしよう」と貼り紙がしてあって、子どもたちが、自分がしようと思うボランティアを書いていました。その中に、「キャップを○○こあつめる」と書いている子どもがいました。100の単位でした。その学校では、子どもたちのボランティア活動の一環として、キャップを集めていたのです。この子は夏の間、自分でもせっせとペットボトルの清涼飲料水を飲むのか、と思いました。これでまたひとつ、キャップが貯まった、自分はいいことをしてるんだ、と思いながら。

本末転倒もいいところです。環境に配慮するなら、ペットボトルの消費を減らすことこそたいせつですし、キャップ800個でまかなえるひとり分のワクチン代は20円です。だったら、清涼飲料水を飲むのを1回がまんして120円を寄付すれば、6人のワクチン代を購えます。800本の清涼飲料水代は、1本120円とすると、4800人分のワクチン代にあたります。おおきなボトルならそれより高いので、実際はもっとたくさんの子どもを救えます。

・・・・・・・


もしなにか感じることがあれば
行動あるのみ。

今日も最高の時間を!
■ニジェールデルタの石油汚染は史上最悪規模 ナイジェリア■

国連環境計画(UNEP)は、ナイジェリア最大の産油地帯ニジェール・デルタに関する報告書のなかで、同地帯の一角を占めるオゴニランドを数十年にわたり荒廃させてきた石油汚染について、史上最大規模の除去作業が必要だとの認識を示した。

さらに、UNEPは、除去作業の費用として10億ドルを拠出するよう、石油産業とナイジェリア政府に求めた。

報告書は、オゴニランドの石油汚染が及ぼす広範囲な影響について2年間、実施した科学的調査の結果をまとめたもので、同地域の再生には少なくとも30年かかると予想した。

報告書によると、オゴニでは少なくとも10の共同体で、飲み水が高濃度の炭化水素で汚染されていた。
オゴニランド西部のある共同体の井戸は、世界保健機関(WHO)の基準を900倍以上も上回る高い濃度のベンゼンで汚染されていたにも関わらず、人々はこの水を日常的に飲んでいた。

人権活動家らは、石油汚染の元凶として、1993年に同国から撤退するまでオゴニランドで操業していたナイジェリア史上最大の石油会社、英・オランダ系アングロ・ダッチ・シェル(現ロイヤル・ダッチ・シェル)を強く非難している。

シェルが同地からの撤退を余議なくされたのは、住民らの貧困に加えて、同社のパイプライン建設は環境を軽視したものだとの疑惑がきっかけで、地元で騒乱が発生したためだった。

地元のボド村は、2008年と09年の原油流出事故をめぐり、シェルに損害賠償を求める訴訟を英国で起こしていたが、シェルは今週になって、この流出事故に関する責任を認め、損害賠償することを明言した。

その一方で、シェルは流出した原油量は4000バレルで、オゴニランドの環境破壊の主な原因は、違法な石油精製や(オゴニランドに敷設された)パイプラインからの原油の抜き取りにあると主張している。


参照
AFP 2011年8月5日
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=4009747&comm_id=139663

『ルポ資源大陸アフリカ 暴力が結ぶ貧困と繁栄』
白戸圭一
2009年 東洋経済新報社
■ナイジェリア国連機関ビルで爆発、18人死亡か
(読売新聞 - 08月26日 21:21)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1721315&media_id=20

 【ジャルジズ(チュニジア南東部)=中西賢司】西アフリカ・ナイジェリアの首都アブジャの国連関連ビルで26日、大きな爆発があり、AFP通信によると少なくとも18人が死亡した。

 ビルに自動車が突っ込んで爆発しており、自爆テロとみられる。犯行声明は出ていない。

 ビルには、世界保健機関(WHO)など多数の国連機関事務所があり、計約400人が勤務しているという。死傷者は増える恐れがあり、国連機関を標的とするテロでは近年でも最大級の惨事となる可能性がある。

 現地の日本大使館によると、このビルでは日本人職員4人が勤務しているが、全員無事が確認された。

 アブジャでは6月にも、国際テロ組織アル・カーイダ系武装組織との関係が疑われるイスラム過激派武装勢力「ボコ・ハラム」が、警察本部駐車場で爆弾を積んだ車を爆発させる自爆テロを起こしている。石油収入の地元還元を訴える武装勢力「ニジェールデルタ解放運動(MEND)」も昨年10月、独立50周年式典の最中に車を爆破させる爆弾テロを仕掛けている。

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原油が高いと言う話じゃない
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=15504854&comm_id=1808806

世界に残したイメージと忘れられた人たち
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19053391&comm_id=1808806

患者番号[0069]、年齢:10歳、性別:女
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=20300854&comm_id=1808806

「アフリカで女性として生きるということは」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=21156949&comm_id=1808806

魔法の世界へご招待♪
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=44187248&comm_id=1808806
■世界の原油需要 2035年に27%増となる見通し■

アメリカのエネルギー省エネルギー情報局(EIA)は、年次国際エネルギー見通しのなかで、世界の石油需要は今後25年間に25%以上増加する公算が大きいとの見通しを示した。
ただ、この予想には、アメリカの自動車メーカーに燃費改善を求める規制案は考慮していない。

EIAによると、2035年の世界の石油需要見通しは日量1億1220万バレル。
2011年の8820万バレルから27%増となるほか、昨年のEIA予想を1.4%上回っている。

EIAは、「液状の需要の伸びの大半は輸送部門が占めている。この部門では、技術面で大きな進歩がなく大半の燃料源が液状だ」とした。

なお、アメリカは、世界最大の原油消費国である。


参照
ロイター通信 2011年9月20日
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-23255720110920

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