旅行記(58:道東ツアーズ<12>:釧路〜エピローグ)

(九日目)
朝食まで時間があったので、昨日自転車で見かけたサルボ展望台へ歩いていってみることにした。
釧路湿原全体を見渡せるらしいのだが、朝早かったため朝霧が発生していて、周囲1kmぐらいしか見渡せなかかった。
それでも釧路湿原の雰囲気は堪能できたので、良いことにした。
　
朝食後、列車出発前にYHの看板前で昨日泊まり合わせた人と集合写真を撮ることになった。
「モシリパYH以来、久しぶりな感じだなあ」と懐かしがっていた。
(2000/6/18集合写真という感じである)
その後、自分以外は皆、摩周方面のノロッコ号に乗っていってしまった。
自分は釧路方面へ一人で乗った。
　
塘路から釧路まではさほど距離は無く、すぐに着いてしまった。
釧路へ行くのは、1996年冬の初めての一人旅以来なので、約3年半ぶりである。
前の時は、和商市場,幣舞橋へ行って、MOOへ行って終わってしまった事もあり、
ほとんど市内観光をしなかったので、今回は半日かけてゆっくりと市内を周って見ることにした。
　
まずは単にお土産を買う目的で、和商市場へ行くことにした。
最初の予定を延ばして休みを取っていた事もあり、
そのまま帰るだけでは何か言われるのは目に見えているため、職場の全員(当時12名)に何かしら買って帰ることにした。
まあ定番でいいだろうと言うことで、"白い恋人"と"とうきびチョコ"を半々買い、その場で職場へ宅急便で送った。
この時点で10,000円オーバーだったこともあり、福引券を入手した。
福引をしたところ「1,000円買物券」が当たってしまった。
この買物券は当日有効らしいので、その場で自分用のお土産の購入代金の足しにした。
自分用のお土産は宅急便ではなく、そのまま持ち帰りである。
この後コインロッカーに荷物をあずけ、遠出することにした。
　
まずは幣舞橋を歩いて対岸まで歩くことにした。
対岸には何故か啄木像があり、その前で一枚写真を取ってもらう事にした。
でも何故釧路に啄木像なのだろうか?
　
その後、坂を登り特に理由は無い(搭乗まで時間があったので)のだが釧路市博物館へ寄って見る事にした。
網走の博物館監獄から始まり、締めは釧路の博物館である。
ある種、社会科見学ツアーと言っても良い、今回の旅行である。
釧路湿原の様子も詳しく知ることが出来たので、満足である。
逆に本当の釧路湿原にいても、前持って知識がないと何もよく判らないのである。
　
その後、近くを走っている炭坑鉄道を見に行った。
鉄道はあったのだが、今日は土曜日だったため運転している気配が一切感じられなかった。
炭坑鉄道を追って歩いていると港に出てしまった。
ただし港に着く頃には海霧が発生してきたため、見通しが一気に悪くなってきた。
「これが有名な霧の釧路か…」
その上先程まで日差しに照らされて暑かったのに、一気に寒気が増してきた。
　
寒気が出てきたので海辺を後にして、駅のほうへ戻ることにした。
再び幣舞橋を渡り、MOOへ入ることにした。
前回来た時よりも何かしら店が減ったような気がするのだが…。
観光客や地元の人で賑わっている雰囲気が無くなってしまった。
一応お土産屋さんがあるので、ここでもさらに買い足した。
駅前に戻り、手近なところにあったラーメン屋で遅い昼食を済ませた。
　
羽田空港行きに接続する路線バスで空港へ向かった。
この時はさらに霧が濃くなって来ていた。
空港近くまで霧が濃かったため、飛行機が飛ぶのか心配になったほどであった。
この後、羽田空港行きの飛行機に乗り、何事もなく無事に帰ったのである。
　
(プロローグ)
月曜日、何事も無く普段どおりに会社へ行った。
仕事上特にトラブルはなかったのだが、昼過ぎから得意先へ出かけるため一時的に職場を後にした。
そのタイミングで、釧路から送った宅急便が届いたのである。
宅急便の宛名は書いたのだが、梱包自体は買ったお店にお任せだった。
送られてきた箱は「冷凍お菓子」と書かれていた事もあり、
私がいない間に間違えて梱包は解かれてしまっていたのである。
　
私が帰ってくると、梱包がとかれた段ボール箱が机に置かれていた。
中身を既に知っている職場の面々は、お菓子の事しか興味がないようである。
「一人一個ずつ配る予定だったのに…」と言った所、そのお菓子自体の争奪戦になってしまった。
まあ、喜んでもらえたから良いとするか。
　
この後、会社を辞めるまで職場に一人一個でお土産を持って帰る事はなかった。
(人数が増えていったので、2〜3ケースで分配する方式に変えた)
　
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旅行記:2000/06/18 Sat.
写真:サルボ展望台
　　　幣舞橋から啄木像とフィッシャーマンズワーフMOO