監督セドリック・クラピッシュ、フランス映画。
フランス・ノルマンディー地方の、古い無人となっている屋敷。
19世紀末〜1944 年頃までアデルという女性が住んでいた。
自治体による開発行為で土地が買収され、屋敷は取り壊しされることになり、土地と屋敷の相続権を持つ親族が確認されたところ、その数、30人。
その30人の中から代表として、セブ(アブラム・パブレ)、アブデル(ジネディーヌ・スアレム)、セリーヌ(ジュリア・ピアトン)、ギイ(バンサン・マケーニュ)の4人が、屋敷内の遺品調査をすることになった。
屋敷の部屋の中からは、古びた写真、アデルが恋人などとやりとりした手紙の束、そして印象派の絵画が出てきた。写真は当時有名な写真家だったナダールが撮影したもの。そして絵画は美術館に鑑定に出したところ、クロード・モネの真筆であることが判明。
どうしてこの屋敷にナダールによる写真とモネの絵画が!?
19世紀末のノルマンディー。
21歳のアデル(スザンヌ・サランドン)は、祖母と生活していたが、祖母が亡くなる。
母親のオデット(サラ・ジドロー)は、昔から祖母と仲が悪く、アデルを産んで直ぐに家を出ていき、ずっとパリで暮らしており、絶縁状態。アデルは母オデットの顔も覚えていない。ただし、母オデットはこの20年間、ずっとアデルあてに生活費を送金してくれていた。
アデルはパリに出かけて、母を探しあて、遂に再会。母は現在、娼館で働いていた。
そしてアデルは、母に、自分が全く知らない父親のことを尋ねる。「私の父親は誰なの?」
母の答えは、
「あの頃、写真家のナダールと画家のモネと関係があった。父親は2人のうちのどちらか。」
そこで、アデルはナダールとモネに会いに行くことを決意する。
はたして私の父親はナダールとモネのどっち?
史実の著名な印象派画家のクロード・モネとフィクションストーリーを組合せた、ファミリーヒストリーな映画。
今年2026年はモネの没後100年。フランスでは色々な回顧イベントが開催されているとのことですね。
本作では、「印象派」の語源となったモネの作品「印象、日の出」(1872年)の製作過程が再現ドラマ化されており、その舞台のル・アーブルの港でもロケ。
また、モネが晩年に暮らし、作品群の「睡蓮」のモデルにもなった、ジヴェルニーの家と庭も登場します。映画に登場した、その家の入口には、ジャボニズム趣味を反映して日本の美人画が飾られてありました。
映画の出来栄えがどうこうは関係なく、クロード・モネに関心がある方には、是非お勧めしたい一本です。
(完)
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