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2026年09月23日23:42

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『オデュッセイア』感想

〜西洋文学の原点とされる古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」を、「オッペンハイマー」「インターステラー」のクリストファー・ノーラン監督が映画化した超大作。ノーランが20年越しの念願として、長編映画として史上初となる全編IMAXフィルムカメラでの撮影を敢行し、トロイア戦争後の英雄オデュッセウスによる10年におよぶ帰還の旅を描く〜
〜トロイア戦争を終えたイタケの王オデュッセウスは、妻と息子が待つ故郷への帰還を目指す。しかし神々の怒りを買った彼の前には、一つ目の巨人や魔女、荒れ狂う海の怪物といった幾多の試練が立ちはだかる。一方、王の不在が続く故郷では、王妃ペネロペに求婚者アンティノオスの影が忍び寄り、まだ見ぬ父を思う息子テレマコスも窮地に追い込まれていた。愛する家族のもとへ帰り着くため、オデュッセウスは過酷な運命に立ち向かっていく〜<映画.comさんより>

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合計4回観ました。IMAX先行上映で2回。その後、通常スクリーンで1回。
通常スクリーンでストレスを感じたので、再度IMAXでもう1回(笑)
それでも通常スクリーン観賞は無駄にはなりませんでした。
映像には没入できなかったものの、その分、音が頭に入ってきて、音の素晴らしさを堪能。

ギリシャ神話、ホメロス、トロイア戦争、そして、オデュッセウス。
情けないことに、私、どれにも、全く、引っかかりがないゆえ、観賞前はひたすら不安に。
試写で観た人からは「ある程度の予習が必要」「ゼウスの掟は知っておいたほうがいい」等、アドバイスが流れてきて・・・。
そのタイミングで、この予習解説なるものを見つけて、観賞前にありがたく読ませていただきましたバッド(下向き矢印)
https://fansvoice.jp/2026/09/03/the-odyssey-prep/

いざ観賞。そして感想はバッド(下向き矢印)
「今年のベストテン入り確実の面白さ」
予習は役に立ったし、いつものノーラン作品よりはかなり分かりやすかった。とりわけ時間軸。

冒頭の吟遊詩人。私は全く知らなかったけど、トラヴィス・スコットというラッパー。
ラストシーンの「文字は消えてしまうかもしれないが、歌は(残って)歌い継がれる」という台詞がここに返ってくる気がした。

珍しく最初にキャスト陣について✍
キャスティングが優勝。
マット・デイモン&アン・ハサウェイはさすがの実力発揮で文句なし。
トム・ホランドは、その童顔と、いい意味で幼さが残る声が「mommy's boy」とからかわれるテレマウスにピッタリ。
ジョン・レグイザモの盲目の豚飼いエウマイオスは、猛烈に素晴らしかった!拍手
ロバート・パティンソンも良かったぁあ。作品ごとにガラっと顔を変えてくる。
お気に入りのベニー・サフディ、出るっていうのは知ってたけど、最後まで気づかず。
後で調べて納得。ちゃんと顔が出ていない役だった(笑)
ゼンデイヤは存在自体が神のようになってるからアテナにぴったり!?
シャーリーズ・セロンのカリュプソは綺麗なれど、全体のバランスを考えるとをちょっと浮いてた!?
サマンサ・モートンの魔女は最高指でOK
あとミア・ゴスもジョン・バーンサルも好演。

巷で論争になっていたのが、ルピタ・ニョンゴ。
アガメムノンの妻で、ヘレネの双子の姉妹クリュタイムネストラ(ヘレネと二役)を演じているんですが「(その時代にあの場所で)黒人ではおかしい」「ヘレネは絶世の美女のはず・・・」という意見が。
なるほどね〜。でも個人的には、何人かの他のキャストも含めて、ノーラン監督は現代にも通じるメッセージを伝えたく、多様性を出したかったんだと思いました。
(巷では「ノーラン監督は人種差別者だと思われたくないから、こういうキャスティングにしたんだ」という意見も)
その根拠として、まず大事なシノン役にトランジェスターのエリオット・ぺイジ。
そして、オデュッセイアの副官には、父はケニア、母はザンビア出身で、インドを経て英へ移住したというヒメーシュ・パテル。
またイタケ軍の兵士の中にアジア系俳優の顔が何度か映し出されます。
(セイレーンの歌を聞いてしまい海に飛び込んだ男性)
そこそこ、多彩な俳優陣をキャスティングしてるわけで・・・。
ルピタ・ニョンゴが登場時、こちらはハッとなったので、美しさ云々よりも、その「ハッ」が大事だったということかも。

冒頭から展開がスムーズ&スムーズ。面白くてぐんぐん吸い込まれる。
ずっと海だと色彩的に飽きてくる?→赤の帆が上がる
広大な海から→洞窟へ(空間の変化)
また、これは原作どおりなのかもだけど、巨人の足元に小さな可愛い羊たちという対比
ずっとこんな感じで、次から次へと変化があって、楽しい、楽しい。

オデュッセウスの性格として、狩りの前に弓を鳴らすっていうのも、良かった。
「公平さ」

トロイの木馬にまつわるエピソードも面白かった。
木馬の外のシノン→中では大勢の兵士が糞尿まみれ→ようやく城の中へ→トロイア陥落。

冥界のシーンは震えた。シノンやアガメムノンの言葉。

好きだったシーンが満載なんですが、一番は、オデュッセウスがようやくカリュプソから離れ、いかだで海に浮かぶシーン。
「戦争でも、支配でもない。ただ、生きて」

※予告編
https://youtu.be/0kMXZmA5K00

次のシーンでは、もうイタケの海辺っていうね。
物乞いの格好で、オデュッセウスと気づかれないようにする。
エウマイオスは気づいたかもしれないが盲目なので定かではない。

そうそう、そのエウマイオスとのシーンで、印象に残った字幕訳バッド(下向き矢印)
復讐のことを話していて、オデュッセウスが「bring it all」(「全部、持ってこい」)って去って行くんだけど、字幕ではバッド(下向き矢印)
「ただ、容赦なく」
かっけぇ〜〜〜!!!!!アンゼたかしさん、やっぱり凄い、凄い!!!!!

テレマウスは父の顔を知らないので気づけない。だが、そこにはアルゴスがいた!犬
あのアルゴスのシーンは涙なしでは見られない泣き顔
そして、女中頭であり乳母のエウリュクレイアですよ!
あの脚の怪我の伏線までもしっかりと入れてきて、完璧すぎる。
その後は、もう、言わずもがな、ペネロペ!

そして、これ以上はないと思われる素晴らしきエンディング。
「弔い」
その旅に出るために、命をかけて帰ってきたと考えることもできる。

総評:大満足。戦いシーンがちょっと長かったと感じないでもなかったけど、いや、もうそれはどうでもいい。
素晴らしかった。圧巻だった。アカデミー賞、いくつか獲るよね?トロフィー 5つ☆
6 10

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