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2026年09月22日14:16

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「プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争」感想

 これは、オーストラリア人監督、ルーク・スパークが過去にハリウッドで「君には恐竜映画は作れない」と言われた苦い経験を糧に、監督・脚本・製作・編集・美術をひとりで担当し、作り上げた恐竜サバイバルアクション。 
 
フォト
 

 1968年、ベトナム戦争の激戦の最中、密林の奥で特殊捜索任務に就いていた特殊部隊“グリンベレー”が消息を絶つ。
 その消息を確認すると共に、捜索任務を引き継ぐべく、偵察部隊の<ハゲワシ小隊>に出動命令が下った。上官からは、何を捜索するのかさえ知らされず、不満を抱えつつジャングルに降下した彼らは、巨大な生物に遭遇……何とそれは絶滅したはずの恐竜だった!

 ルーク・スパーク監督作品は初見。そこで、監督の過去作をチェックするとSFパニック映画ばかり……なるほど、これはB級パニック映画だな、と言う予想はついた。
 映画は、その予想通りのB級モンスターパニックもの――あの「ジュラシック・パーク」から30余年、今やCGで出来た恐竜を、B級映画でも思う存分暴れさせる事が出来るようになった、と言う事か……そして、本作のウリは、何と言っても恐竜相手のアクションだ。それがルーク・スパーク監督のやりたい事でもあったようで、これは、いささか過剰な派手さを見せる。景気のいいドンパチを観たい観客には訴求するシーンだろうが、多少なりとも軍隊と武器、それに恐竜についての知識があったら、本作の内容は滅茶苦茶に感じられ、あちらこちらにひっかかって楽しめるものではなかった。
 如何に極秘任務とは言え、指揮官に目的さえ明かせない命令などあり得ないし、登場する兵士の装備や武器も、ベトナム戦のアメリカ軍、と言うのには疑問を覚える。そして、恐竜の描写もいただけない(まぁ、これは本家の「ジュラシック」シリーズでさえ怪しくなって来ているが)。恐竜は結局、巨大な爬虫類であってゴジラのような怪獣ではない。象だって大口径ライフルで仕留められるように、ティラノサウルスとは言え、重機関銃を撃ち込まれたらひとたまりもなく死ぬだろう。それが、装甲車まで持ってる軍隊相手に大立ち回りを演じられても白けるだけだ。
 また、恐竜がベトナムのジャングルに出現した理由を、ソ連が兵器として開発したワームホール発生装置の暴走、としている所や、それに関わるソ連人がアメリカ側につく、と言うのも、かつてのアメリカ映画によく見られた設定で、今となってはさすがに古臭く感じた。

 前述したように、アクションシーンは派手目だし、恐竜映画としてこれまで最多の種類を描いたとも主張しているし、番のティラノサウルスが執拗に人間を襲うのを、巣を荒らされ子供を殺されたから、と言う動機付けをするなど本作ならではのアイデアもあるにはある――然しながら、ルーク・スパークが過去に言われたと言う「君には恐竜映画は作れない」と言う評には、「その通りだ」としか思えなかった。
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