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2026年09月10日22:55

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『ヒンド・ラジャブの声』感想

〜「皮膚を売った男」「Four Daughters フォー・ドーターズ」のカウテール・ベン・ハニア監督が、2024年1月にパレスチナのガザで6歳の少女ヒンド・ラジャブとその家族、そして救助に向かった救急隊員がイスラエル軍に殺害された事件を映画化〜
〜イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃が続いていた2024年1月29日、パレスチナの人道支援組織「パレスチナ赤新月社」のボランティアチームが緊急通報を受ける。それは、銃撃下の車内に閉じ込められた6歳の少女ヒンド・ラジャブからのものだった。ガザから避難しようとしていたヒンドとその家族は、乗っていた車がイスラエル軍に攻撃され、ヒンドをのぞく全員が命を落としていた。赤新月社のボランティアチームは、残された彼女を救出するため、電話をつないだままあらゆる手段を尽くすが……〜<映画.comさんより>

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『皮膚を売った男』は衝撃的だったし『Four Daughters フォー・ドーターズ』の試みは信じらないほど革新的だった。
そして今作・・・カウテール・ベン・ハニア監督にまたしてもひれ伏した。

当時ニュースやSNSで世界中に拡散されていた“ヒンドの声”を聞いたことをきっかけに映画化を決意したという監督。
ヒンド・ラジャブの実際の音声を使うことは決めていたのだろう。では音声とともに進行していくドラマはどうする?

監督はドラマ性を排除した。
その時のヒンドの状況、ヒンドの息遣い、ヒンドを救出しようと懸命になっていた者たちをリアルに描くことに徹底。

ヒンドの音声を波形のグラフで視覚的に見せ、中央に据えた。
その静止、そしてかすかな動きは、観客には心電図のようにも見え、出てくるたびにドキドキする。

8分で行けるところに救急車はいた。だが安全が保障されないと行かせられない。
それまでにも多くの救命隊が命をおとしていた。許可なく行かせると、その者たちが攻撃されてしまう。

救いたいのに救えない。
救ってもらいたいのに、ずっとひとりぼっち。
ヒンドの声の向こうに、時おり、爆音が聞こえてくる。
ヒンドがどういう状況で助けを待っているのかが分かってからは、更に辛い。

※予告編
https://youtu.be/X8JuB8qZLnE?si=6NbhQE3kDH8FAiCz

赤新月社のボランティアチームだが、彼らは様々な状況への対処を学んでいることがわかるし、また互いにケアしあうシーンもあって、そのあたりにも心が動かされた。

ラストシーンは...絶句。
355発って、一体、何?人間がやることなんでしょうか。

エグゼクティブプロデューサーに、早々たる映画人が名前を連ねていた。
作り手側が、いかに強く、この作品を世界に観てもらいたかったのか、熱く伝わってくる。

監督インタビューバッド(下向き矢印)
https://eiga.com/movie/104398/interview/
そうそう、ガザの人々にとって海は特別な存在って、何かで聞いたことがある。

とんでもなく辛い。それでも観なきゃいけない作品。話はそれから。4つ☆
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