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2026年06月01日19:11

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『ヴィヴァルディと私』感想

〜18世紀初頭、作曲家ヴィヴァルディがベネチアのピエタ院にバイオリン教師として赴任した実話を題材に、彼の指導のもと才能を開花させていく孤独な少女の成長と、己の才能が評価されることを渇望するヴィヴァルディの内なる野望を描いたドラマ〜
〜1716年、ベネチアのピエタ院。母の姿も愛情も知らないまま育ったチェチリアは、毎晩こっそりベッドから抜け出しては宛名のない母への手紙をつづっていた。ピエタ院から出て外の世界で暮らすには、母が迎えに来るか、貴族と結婚するしかない。そんな中、ピエタ院にバイオリン教師として赴任したアントニオ・ヴィヴァルディは、チェチリアの卓越したバイオリン技術を見いだし、第一バイオリンのリーダーに任命する。チェチリアはヴィヴァルディのもとで厳しい練習に耐えながらバイオリンの腕を磨き、いつしか2人は心を通わせるようになる。しかし、ピエタ院がチェチリアの結婚相手に定めた将校が戦争から戻り、やがて事件が起こる〜<映画.comさんより>

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予告で「これは良さよう!」と直感→観賞。
ヴィヴァルディについては『四季』しか知りませんが、舞台がヴェネチアだったので、テンション上がりました。
ヴィヴァルディ、ヴェネツィア出身だったんですね。

ただ今作、主役はヴィヴァルディではなく、チェチリア。
ピエタ院の赤ちゃんポストに置き去りにされたチェチリアは、母親についてはまるで知りません。

始まってすぐ、院の女の子たちは、数匹の子猫を見つけます。
そこへ院長がやって来ると、いきなり子猫たちを袋に入れ、外に出て、運河に・・・。
うわぁああああ〜。なんてことすんだよぉおお〜。
女の子たちはショックを受けます。とりわけチェチリアはその場から動けなくなりました。
子猫と自分が重なっていたんですよね。

ピエタ院では、音楽の才能のある者は、日曜日に教会の衝立の後ろで演奏します。
(外で演奏する時は、マスク使用)

チェチリアは、毎晩、皆が寝静まった頃、こっそりベッドから抜け出して、ろうそくの灯りのもと、顔すらも知らない母親に手紙を綴っていました。

ある時、ピエタ院に誰かの母親と思われる女性がやってきます。
その場にいたチェチリアはいきなりその女性を抱きしめます。
女性は見ず知らずのチェチリアに抱きつかれて、戸惑っています。
その直後、女性の本当に娘がやってきました。チェチリアは離れます。
チェチリアがどれほど母親の愛を求めているかがわかるシーンで切なき。

ピエタ院にアントニオ・ヴィヴァルディがヴァイオリン教師として赴任。
チェチリアの卓越したヴァイオリン技術を見出し、第一ヴァイオリンのリーダーに任命。

ヴィヴァルディもまたチェチリアと同じように孤独で、皆が寝静まった暗闇の中、部屋を抜け出し、楽譜に向かっていました。
暗闇(孤独)という共通項。この時点から2人が心を通わせていく展開は見えていました。

ピエタ院はチェチリアの結婚相手を決めていました。将校です。
結婚は彼が戦争から戻ってからということになっていました。

結婚すればここを出て行かなくてはいけない。
そうなると、ヴィヴァルディの指導をうけることはおろか、もうヴァイオリンを弾けなくなってしまうかもしれない。

この院では、結婚が決まった子の処女検査を行っていました。
結婚する者は処女でなくてはならないのです。
でも、チェチリアはやらかしてしまっていたのです。

※予告編
https://youtu.be/Lfg1rkiYJ-s?si=hJ9yQEH44nmnK0JN

チェチリアはその後、将校からとんでもない目に遭わされます。

さあて、最後はどういう着地点になるのか?

チェチリアを演じた女優さんが魅力的でした。
顔立ちが美しいし、全身から溢れる透明感が魅力。

ラストシーン。あれほど厳格だった院長が、まさかの行動。
観客は、いい意味で信じられなくて、もう、もう、感動。
院長は、チェチリアがどう生きたいかが痛いほどわかっていて、彼女に未来を与えた。
音楽の才能があるにも関わらず、自分の力だけでは今の状況から抜け出せなかったチェチリアが今、ようやく、ようやく。
自由へと向かうチェチリアは、それまで書き連ねていていた母親への手紙を運河に流します。

総評:ずっとずっとスクリーンから目が離せませんでした。
あのエンディングはいい意味でサプライズ。思わずガッツポーズしたくなりましたよ!
なかなかの良作。観て損はしませよ〜。3.7☆
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