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2026年05月02日23:48

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「ツイッギー」感想

 これは、1960年代後半、「ミニの女王」として一世を風靡したモデル、ツイッギーの人生とその魅力を紹介するドキュメンタリー。
 監督は「マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説」のサディ・フロスト。

 1949年、後にツイッギーを名乗るレスリー・ローソンはロンドン郊外の町ニースデンに生まれた。
 15歳になったレスリーは、10歳年上のジュスタン・デ・ヴィルヌーヴと交際しており、彼はモデルになりたいと言う彼女を後押しした――だが、当時、モデルとしては、上流階級の優雅な物腰と豊満な肉体を持つ女性が主流であり、労働者階級出身で、小柄で痩せた中性的な体格のレスリーが売れるとは思わなかったモデル事務所は、彼女に「ツイッギー(小枝)」と言う名を与え、とりあえず、テストショットの写真が公開された。
 結果として、この写真が彼女の最も有名な写真となる。その写真が、ある雑誌編集者の目に止まり、モデルとして雑誌の表紙を飾った彼女は、たちまち大旋風を巻き起こして……

 1966年に颯爽と登場し、女性の美の基準を書き換えたツイッギーだが、彼女がモデルとして活動したのは、1966年から1970年までの僅かな期間に過ぎず、1966年生まれの自分にとっては、名前を知れどもその実態を殆ど知らない、と言う事で、興味を持ち鑑賞した次第。
 映画は、現在のツイッギー本人の語りと、様々な(そして豪華な)関係者と有識者へのインタビューを交えて、彼女の生涯を辿るドキュメンタリーとなっている。
 面白いのは、無名の少女が、一気に世界的トップモデルになるシンデレラストーリーだが、興味深いのは、これまで日本では紹介されて来なかった、その後のツイッギーの生涯だと思う――人気頂点のうち、マネージャーのジュスタンが業界から疎ましがられて撮影をボイコットされ、アメリカに渡ってミュージカル出演を経て、1971年に映画「ボーイフレンド」に出演、それ以降はモデルを引退し、主に女優として活動する事になる。
 ツイッギーは、決して、当時としては新鮮だったそのルックスだけの存在ではなく、歌と演技の才能に恵まれ、チャンスを確実にモノにしていくバイタリティを持つ女性だったのだ。それには感心したし、彼女を「大学も出てない労働者階級の小娘」と見下して、知的マウントを取ろうとするウディ・アレンがやり込められる、と言う映画好きを唸らせ、そして男性に反省を促すようなシーンもあって、なかなか見せる。
 惜しいのは、モデル引退後、彼女と別れたジュスタンのコメントをとれていない事など、彼女の負の側面を描く事が少なく、描写として一本調子に感じてしまう事で、ここが物足りなく思えた。
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