評論家の太田昌国さんが、
7年前のコラムのなかで、イランの映画監督モフセン・マフマルバフ氏の言葉を引用されていた。
「日暮れて道は遠いが、常にこの原点に立ち戻りたい」と書き添えながら。
「(アフガニスタンにおいて)もしも過去の25年間、権力が人びとの頭上に降らせたのがミサイルではなく書物であったなら、無知や部族主義やテロリズムがこの地にはびこる余地はなかったでしょう。もしも人びとの足もとに埋められたのが地雷ではなく小麦の種であったなら、数百万のアフガン人が死と難民への道を辿らずにすんだでしょう。」
引用は、マフマルバフ氏の2001年の書籍(*1)からだから、ここでいうアフガニスタンの”過去25年間”は、1973年のクーデターから続く紛争のことのわけで . . .
わたしたち人間は、ほんとうに何も学ばないんだな、と目眩がしそうだ。
いまも世界のいたるところで、殺戮と破壊が続いている。
それでも、わたしも太田さんにならって、いつもこの原点に立ち返りたい。
◆ 写真は、E.L. カニグズバーグの「魔女ジェニファとわたし」の原書。
子どものわたしに、”ハロウィン”を教えてくれた傑作です。
”Jennifer, Hecate, Macbeth, William McKinley, and me, Elizabeth”
ハッピー・ハロウィン
*1『アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない 恥辱のあまり崩れ落ちたのだ』
現代企画室、2001年刊、モフセン マフマルバフ (著) 武井 みゆき/ 渡部 良子 (翻訳)
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