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2025年09月04日00:00

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「バレリーナ:The World of John Wick」感想

 これは、キアヌ・リーヴス主演の人気アクション「ジョン・ウィック」シリーズのスピンオフ作品。
 出演は「ナイブズ・アウト」のアナ・デ・アルマス。監督は「ダイ・ハード4.0」のレン・ワイズマン。

 孤児たちを集め、表向きはバレエ団として活動しながら、闇家業のボディガードを養成する“ルスカ・ロマ”……伝説の殺し屋、ジョン・ウィックを生み出した組織でもある“ルスカ・ロマ”に拾われたイヴは、幼い頃、“教団”に父を殺されていた。
 “ルスカ・ロマ”のボディガードとして初仕事に臨んだイヴは、襲撃者に“教団”の印を見つける。“ルスカ・ロマ”は“教団”とは休戦の契約を交わしていたが、イヴは、掟を破って父親の復讐に立ち上がる。しかし、そんなイヴの前に、あの伝説の殺し屋が現れて……

 本作は「ジョン・ウィック」シリーズのスピンオフ作品だけに、徹頭徹尾、殺し屋アクションの連続……物語もまた「ジョン・ウィック」だと思えばいい。掟に縛られた殺し屋世界に、“復讐”と言う個人的な事情を持ち込み、掟を破ったが故に孤立無援の戦いを続ける羽目になる、と言うものだ。
 そんな物語に特筆すべきものはなく、ほとんどはアクションを生み出す状況設定のようなものだろう。
 タイトルとなっている「バレリーナ」にしたって、イヴは“ルスカ・ロマ”で12年を過ごした後でさえ、満足にポアントも出来ない有様で、彼女が何をやって来たかが判ろう、と言うものだ。

 銃撃戦を近接戦闘に持ち込み、カンフーのように見せる「ガン・フー」アクションは、この「ジョン・ウィック」シリーズが確立した、と言っていいものだろう。(香港映画に端を発し、「リベリオン」で描かれた「ガン・カタ」があるにせよ)
 そして「ジョン・ウィック」シリーズの新作として、本作に期待するのは斬新なアクションだ。今回は、主人公が女性と言う事で、力任せの技は出せず、敵の力を利用して倒す、まるで柔道のような動きが基本になるのは、やはり見応えがある。そして、新たな取り組みは、手榴弾と火炎放射器を近接戦闘に持ち込む事、そしてスケート靴の活用だ。
 手榴弾の使い方のエグさ、火炎放射器の凶悪さと共に感じる意外な痛快さ!(正に「汚物は消毒だぁ!」だ)そして、氷上で、スケート靴を使ったアクションは地味だけど、これまたアイデアと工夫を感じさせるものだった。

 復讐を成し遂げ、今度は追われる立場となったイヴだが、「ジョン・ウィック」シリーズの中での立ち位置は難しいものがあると思う。
 アナ・デ・アルマスの奮闘ぶりは見事なものではあったけど、本作の続きはないのではないだろうか。
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