月曜日にユナイテッド・シネマ幕張で観てきた。
前作の『28週後…』を観たのが2008年。
その前の一作目『28日後…』なんて、2002年だ。
ゾンビものってのは、続きを作ろうって考える人の息が長いのかなあ……という気がしちゃう。
この「28」シリーズは、明確に全力で走ってくるゾンビの元祖って感じだった。少なくとも、わざわざ陸上の選手とかにゾンビやってもらったのはこれが最初ではないか。
前の二作とも好きだったから、今回のも映画館で観たかった。
前作からの間隔のスケールは、1→2が5年で、2→3が17年だから、気持ちとしては日→週と、週→年とあっているのでは……などとも思った。
三作目はゾンビパニックものではない。
どちらかというと文明崩壊後の世界を描いたもので、少年の成長と母との別れ……みたいなのが主軸になっている。
ただ、あれから30年近くが過ぎたイギリスはまるで別世界。
ゾンビ（厳密には死んでないし、噛まれなくても血が入って感染するとすぐに感染するんだけど）がうろつき続けるイギリスは生き延びた人たちごと隔離封鎖され、生存者はわずかしかいない。
主人公たちは、本土から少し離れた島に住んで、原始的な共同体を築いている。
男たちは成長すると干潮のときにだけできる道を通って本土に入り、弓矢だけを頼りにゾンビを狩り、捜索して役に立つ文明の残滓を持ち帰る。
死んではいないゾンビたちは飢えて死に絶えるかと思っていたが、いろいろ食べ続けて生きているみたいで、ウィルスによって姿形や生態がいくつかに分かれている。
まあ、その辺は実際に見て、それぞれのゾンビを楽しんでもらいたいので詳しくは書かないけど。バイオハザードみたいな露骨な「化け物」感ではなく、地味にいやーな連中が出てくる。そこがいい。
あのインパクト強めのゾンビもすごいんだけど、たぶん一番ショックなのは集団の中にあの女ゾンビを見たときだと思う。なんのことかは見ればわかるし、わからなくてもすぐにわかりやすい形でそのゾンビが再登場するので「あー」って思うだろう。
あと、比較的まともに思えた人が十分に異常だったりするのも、「うはー」ってなる。
言動はすごくまともで親切な人なんだけど、ものすごい狂気に取り憑かれているというか……。
これまでの二作が、現実の価値観や常識が規範になっていたマッドマックスなら、今作はサンダードームなのだ。もはや常識が違う。まあ、それでいて「外の世界」が存在してて、そっちでは普通の暮らしが続いてもいるんだけど。
そして、最後のあれ。
最初の人、どうしたんだよ？ って思ってたら、「そうきたかー」って感じ。
しびれたわ〜。
ぜひぜひ続編を作って、怒りのデスロードみたいな飛躍の仕方をして欲しい。
楽しみだ。
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