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2025年05月02日22:41

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「ゴーストキラー」感想

 これは、「ベイビーわるきゅーれ」シリーズで、アクション監督を務めた園村健介が監督し、監督を務めた阪元裕吾が脚本を担当、W主演のひとり、高石あかりが主演を務めて作り上げたアクション映画。
 共演は「ベイビーわるきゅーれ」出演の他、殺陣師としても活動する三元雅芸、「野球部に花束を」の黒羽麻璃央。

 女子大生のふみかは、帰宅途中、一発の空薬莢を見つける。何気なくそれを持ち帰ったふみかは、家の中で見知らぬ男の姿を見てパニックに陥る。しかも、その男は自分にしか見えないようだ。男は工藤という名の殺し屋で、何者かに殺害されて死んでしまい、幽霊となってふみかに取り憑いたのだ、と言う。
 突然の事で混乱するふみかだったが、その手を握ると工藤が憑依し、工藤がふみかの身体を使えるようになる事が判る。そして、ふみかは、工藤に成仏して貰うべく、その無念を晴らすために工藤を殺した犯人探しに協力することにするが……

 「ベイビーわるきゅーれ」と言えば、伊澤彩織のアクションだが、高石あかりの存在感も決して小さくなかったのだ、と言う事をあらためて認識……この映画は、そんな高石あかりの魅力が一杯に詰まったものになっている。
 そんな高石あかり演じるふみかが、今回バディを組むのはアラフィフのおっさんの工藤で、世代も違えば住む世界も違い、嚙み合わない会話も面白いのだが、見せ場は、その工藤が憑依したふみかは、体術だけでなく、表情も言い方も変わってしまうのだが、それを巧みに演じ分けているのには舌を巻く。
 物語上も、この異色のバディを活かし、ふみか以外には姿も見えず、声も聞こえない、と言う工藤をポイントマンとして敵のアジトに侵入するのも上手いし、そこから、何処で工藤が憑依して実際の殺しを行うのか、と言う組み立てのアクションでも見せ場を作る……この辺り、園村監督は、アクション監督を務めていただけに、アクションの展開が巧みだ。
 その一方で、今回は脚本を担当した阪元裕吾が描く物語もなかなかで、人間が出会って生まれるケミストリーを描いていると共に、ふみかとその友人が日常感じている女性の生きづらさや、心殺す理不尽さを、出会いのケミストリーが打ち砕いて行く展開も痛快だ。
 
 勿論、園村健介ならではの、リアルさと美しさを並立させたアクションは素晴らしく、「ベビわる」譲りの流れで見せるのもさすがではある。
 だが、決してそれだけの映画ではなく、高石あかりの魅力に、女子大生とおっさんの異色バディの面白さも重ねた見応えのある映画になっていると思う。
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