mixiユーザー(id:124952)

2024年10月29日21:15

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「トラップ」感想

 これは、「シックス・センス」のM・ナイト・シャマラン監督の新作。

 クーパーは娘のライリーを連れて、若者に大人気の歌手、レディ・レイヴンのコンサートに出かけた。会場には警官の姿が目立ち、ただならぬ気配――実は、このコンサートは、連続切り裂き魔がコンサートに姿を現すとの通報から、警察が仕掛けた罠となっていたのだ。
 その“切り裂き魔”とは実はクーパーであり、彼は警察が水も漏らさぬ包囲網を敷いたコンサート会場から、娘を連れて脱出すべく策を巡らすのだが……

 これは異色のサスペンスで、犯人をどう捕らえるか、のパターンは多いものの、犯人がどう逃げるかは決して多くない――しかも、犯人がシリアルキラーとしたら尚更――だが、犯人のクーパーは、娘を連れた“いいお父さん”の顔を見せており、更に、ドンデン返しの得意なM・ナイト・シャマラン監督だけに、何か仕掛けがあるのでは、と観客の気持ちを引き込んで行く、これはなかなか上手い作りだし、どうやって抜け出すのか、と考え、予測させるものとなっている。
 実は、ネタバレになってしまうが、終盤まで至らずにコンサート会場からの脱出には成功するのだが、その後も、状況を次々に変えながら、サスペンスを見せて行くのはなかなかで、最後まで楽しめた。だが、よく考えると、シナリオには幾つも穴があるし、ドンデン返しにも、あっと驚くようなものがないのは、シャマラン作品としては物足りなくもあるが……

 クーパーを演じたのはジョシュ・ハートネットで、好人物とシリアルキラーを表情で演じ分けるの好演を見せている。
 レディ・レイヴンを演じ、ステージパフォーマンスだけでなく、その作曲も担当したのは、シンガーソングライターのサレカ・シャマランで、彼女はシャマラン監督の実娘。
 これまで、歌手としてはパッとせず、シャマラン作品の音楽や主題歌を担当する他は、有名ミュージシャンの前座などに甘んじていたサレカを、映画中とは言え、アリーナコンサートのステージに立たせ、満場の観客の歓声に包ませ、更に、アルバムまでリリースしてしまう、と言うM・ナイト・シャマラン監督の親バカぶりには苦笑するしかない――確かに、歌って踊ってピアノも弾いて、作曲までも行ったサレカの才能は感じるが、これはさすがに、職権濫用では、と思ってしまったり……
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