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2024年09月09日23:19

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「ナミビアの砂漠」感想

 これは、「あみこ」の山中瑶子監督が第77回カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞を女性監督として最年少で受賞した長編映画。
 主演は「あんのこと」の河合優実。共演は「サマーフィルムにのって」の金子大地、「せかいのおきく」の寛一郎。

 21歳のカナは、渋谷の脱毛サロンに勤めている。同棲中の彼氏のホンダは、家賃を払い、料理を作り、カナの生活の全てを支えてくれる。しかし、カナは、自信家のクリエイター・ハヤシとも二股で交際しており、ある事をきっかけに、ホンダの家を飛び出して、ハヤシと同棲を始めて……

 これは、何とも評価するのは難しい映画。現在25歳の山中瑶子監督が、22歳の河合優実へのあて書きで、彼女との対話の先に生まれた物語は、正に同世代のものであるのは間違いのない所だろうが……そうして生み出されたカナと言う主人公は、理解するのも共感するのも難しく、正直、何か別の種類の生物の生態を観るかのようであったのが正直な所だ。そんなカナだが「日本は少子化と貧困で終わっているから、これからの目標は生存です」と、確かな現状分析をして見せる、その辺りも得体の知れなさを助長していたように思う。

 物語としては、純文学風な映画で、確かにカンヌなど批評家にはウケるだろうが、まったくエンタメではない内容は、今や時代のアイコンとなった河合優実人気で拡大公開してるけど「なんだこりゃ?」となる人が多そうだ。
 実際、主人公のカナが、何を考えているのか、台詞でもモノローグでも説明されないので、現在の丁寧な説明のある映像作品に慣れた人には駄目だと思う――ただ、あの河合優実が、雄弁な身体表現でその心情を語るのだから、それが「判る」人には面白い映画になるはずなのだが。
(はらは全然退屈しなかった方)

 観終わって整理すると、カナが意外にも純粋で一途なのが判る――カナはハヤシと生きる、と決めたのであり、だからこそ、同様に自分に向き合おうとしないハヤシに苛立ち、十分な語彙と表現力を持たない彼女は暴力と破壊に訴えるしかない……まぁ、冷静に観れば、そうなのだ、と思う。
 いずれにしても、難しい事は抜きにして、河合優実を鑑賞するだけでも鑑賞料の元はとれるのではないか?
 河合優実のおっぱいとふたりおしっこだけで、十分と言う人も多そうだ。
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