あの日感動した夕陽は
今も変わっていない
見上げていた青い空も
夜空を照らしいていた月も
季節の変り目に
心をざわつかせた風も
少しも
変わっていないはずなのに
なぜだろう
夕陽を見ても
それほど感動しなくなったのは
なぜだろう
空や月を
見上げることが減ったのは
なぜだろう
季節の変わり目めの風が吹いても
心がざわつかなくなったのは
夕陽も空も
月も風も変わらない
変わってしまったのは自分
それはそうなんだけれど
そこに救いがあるとすれば
変わる前には
どんなふうに風に感じていたことを
まだ覚えているということ
変わる前を覚えているから
変わったことを感じることができる
いずれはそれさえも
感じなくなるのではなかろうか
そうしてるうちに
いずれは
生きる意味を問われる時が
来るのではなかろうか
だとしても
変わらないものがあること
そのことだけは
変わることなく覚えていたい
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