mixiユーザー(id:809109)

2024年05月15日23:38

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傘がない。

けふはジュンク堂を訪ふも祭りに至らず。

   …………………………

ただし、大阪大学出版会より【マルタ語】の文法書が出てゐた。

現代マルタ島訛りのアラビア口語を、中国語のピンインのごときヘンテコなアルファベットで綴る。

一見すると、コンピュータが暴走して、CRTに意味不明な文字の羅列が表示されたやうである。

生きてゐるうちに、マルタ語の仕組みを日本語で読めるとは思わなかった。

   …………………………

ちょいと気になる女子がゐて、写真集を物色するも絶えてなし。

ふと気が変わって、ジュンク堂巡りを4時間で切り上げ、神保町に赴く。

はたして、書泉にあったのである。

安達夕莉(あだちゆうり)。

その筋の人なら、何を今更と言ふだらう。

ビニールが擦れてゐたので、かなりのあひだ出なかったと見える。

AKB48 を卒業した茂木忍(もぎしのぶ)さまを同伴させた。

STU48 の甲斐心愛(かいここあ)ちゃんでは、犯罪に近いと思ったからである。

   …………………………

ついでのことに、神保町シアターを回ってみた。

なんと、5月25日から、【吉永小百合 映画祭】が開催される。

初期の初々しきサユリさまのオンパレードで、全20本。

巷間知られたキューポラやら、青い山脈やら、ミコとマコなどが怒濤のごとく上映さる。

   …………………………

ふと、けふの上映予定を見ると、

  川島雄三『銀座二十四帖』

がかかる。

東京堂の探索は止めにした。

【ぎんざ にじゅうよんちょう】と読む。

かなり昔から、デジタル化されて、DCPによる上映しか行なはれてゐない。

ゴネタとて、もうフィルムでは見られないと腹をくくる。

   …………………………

昭和30年の映画なので、三橋達也がモノクロ映画で矢鱈に顔が白くノッペリ映ってゐる。

浅丘ルリ子が、まだ、ギリ子役である。

川島映画にしては、リズムが悪いような気がする。

とは言へ、生き生きとしたカメラワークは、当時としては新鮮だったらう。

大坂志郎が、最初は端役のやうに見えて、実は……

と来るのだが、見てゐればたいていピンと来る。

ミステリーのやうな、ラヴローマンスのやうな、社会派のやうな、さういった分類を踏み荒らす映画である。

ただ、映画を見終へてなほ、【二十四帖】が意味不明である。

Wikipedia も立ってゐないし、ググラッチしてもヒントもない。

奇妙だ。

   …………………………

あゝ、佳き日であったと思ひ映画館を出たら、雨が。

傘がない。








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