観たいものが多すぎるのに歳のせいか睡眠時間も削れず、なかなか時間が足りないなあ…
・最強殺し屋伝説国岡
オフビートなのに熱量があり、淡々としているのに濃厚で、安めなのに見応えと満腹感。ちょっとズレた世界の中、淡々と標的を仕留め「お疲れ様でしたー」と撤収し仲間たちと居酒屋で打ち上げ。オンとオフで何のギャップも無いのが新鮮で面白い。
アクションのレベルが特別高いわけでもない(動けるキャストは何人かいる)がテンション高めで悲壮感ゼロ、ギャグ満載の「仕事」ぶり、世知辛く縛られる世界で器用に生きられないはみ出し者たちが時に争い時に協力してなんとか生きている(そして割と簡単に死ぬ)姿はリアルじゃないのにリアリティを感じさせ、バカバカしい笑いと仄かな苦味がある。みんな愛おしいよ。
モキュメンタリーの体裁も早々に放棄されツッコミどころしかない撮影も笑えるのだがカメラがブレブレでやはりちょっと酔うのがきついな。
・ダイ・ハード3
高層ビル・空港と限られたシチュエーションだった前2作とは大きく異なり、マクレーンがニューヨーク中を走り回る開放的でオーソドックスなアクション映画となった。サミュエル・L・ジャクソンという相棒も得て、敵はマクレーンを恨む軍人上がりの強盗団と聞くとオーソドックスで平凡になるところが、やはりボロボロのシャツで血と汗を流して常に全力なブルース・ウィリスの圧倒的「マクレーン力」、楽しいおしゃべりや毎度ギリギリのピンチに次ぐピンチ、随所に粋な演出、下品で笑えるユーモアとしっかり「ダイ・ハード」になっている。
シリーズでは一段低く見られがちだが娯楽性はまったく劣らない、ノンストップで楽しい楽しいアクションエンタメだ。
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