mixiユーザー(id:555665)

2024年04月13日23:16

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トレギア

2024年の新作映画、今一つパッとしないなあ。

・龍が如く 劇場版

凄いな歌舞伎町、神室町そっくりだ(逆)。
画面の色味からキャラの歩き方、構え一つに至るまで原作ゲームの再現度は相当なもの。ゲームを実写に落とし込むのではなく映画を可能な限りゲームに寄せていっているのだが、「龍が如く」はまごう事なくバカゲーなので必然的にバカ映画に。あのストーリーを2時間足らずに納めようとダイジェストっぷりは激しい(割に無駄なシーンは多め)し、いやこれダイジェストっていうのも憚られる飛ばしっぷりだな?これ原作知らない人は何もわからないぞ?
一本の映画としての完成度は酷いもんだが、三池崇史監督だけあって暴力アクションはまずまず、外連味あふれるショットやくだらないギャグも満載。桐生一馬を演じる北村一輝は声の重さや逞しさにどうしても物足りなさが残るがよくやっている。素晴らしいのが岸谷五朗で、もうどこから見ても真島の兄さんを狂気と茶目っ気たっぷりに完璧に演じきっており、ファンは彼を見るためだけに鑑賞する価値すらある。ダイジェスト感がさらに加速し全てが唐突すぎる終盤の展開とバカバカしすぎる逆転劇と痴呆のような会話劇、錦山や神宮の扱いの酷さ、一人だけ別作品の住人のようなコン・ユ、急に出てきて意味なく自爆する由美こと高岡早紀とツッコミが追いつかないほどの乱れ打ち。だが「これ龍が如くだよね」って言われると確かに!と納得してしまう。原作ファンかつ三池監督のファンや、同じく三池作品の「ジョジョ」や「初恋」が好きな人なら楽しめるだろう。
本編にまったく関わりのない無駄とも思える馬鹿カップルの顛末、桐生ちゃんが関わらなかったサブストーリーの一幕と思えばなかなか味わい深い。

・ラ・ヨローナ 泣く女

ジェームズ・ワン制作「死霊館」ユニバースの一作ではあるが繋がりはアナベルの神父がちょい役で出るくらいでほぼ独立したスピンオフといっていい。
呪うや否やノータイムかつアグレッシブに物理で襲いかかってくるラ・ヨローナは幽霊というよりモンスター的な楽しさはあるが、ホラーとしてはありきたりで工夫のない演出で怖さもジャンプスケアも今ひとつ。水のあるところに現れる設定もほぼガン無視でギミックも生かされず、テンポ良く退屈しないようまとまっており、グロも直接のキルシーンもゼロなライトファミリーホラーといったところ。
終盤のラ・ヨローナの立ち姿がいちいち決まっていて、ラストの決着含め怖いどころか超絶カッチョ良いのでここだけでも是非。

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