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2024年03月22日08:07

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超初期のキャラを

久しぶりにやれるチャンスがあるとねじ込んでしまう。
だって……誰かのために自分が傷つく能力とかあこがれるだろ……

土曜日はBoA3、悪太郎氏GM。ハイデルランド全国かわいそう音頭…まではいかなかったけどの巻き。


サークルPC二人でブレカナはなかなかやる機会のないやつです。
シナリオとは別に、キャラクターにテーマを持ち寄って、PC間で話し合うみたいなのを十分にできる隙間があった。


田舎の村に、人の傷や病を身代わりに受けて、
ナゾの「神」にそれを癒してもらう
聖女と呼び習わされる少女がいるのですが、
この側仕えの神官がバッチリ殺戮者で、PC2には知人の仇になるやつなんですね。


話の中心は、このナゾの「神」。
まあ、魔神なんですが、いわゆる111柱に含まれない魔神。
その権能は、「覆い隠すこと」…なんですが、要請に応じてとか、ある特定の属性のものを、といったことはなく、
聖女が「かわいそう」とあわれんだものはなんでも隠しちゃう。
傷や死をも隠しちゃうことで、対象は回復しちゃう…のかな?(そのての福音的な効果は、権能の余波にすぎなさそうではありますが)

なんなら、生きているのが辛そうな人は丸々隠しちゃうし、
聖痕に与えられた宿命に苦しんでる人は、聖痕隠しちゃう。



となるとやりたい放題です。
「これまでに隠された人」の霊質は、仲間を求めてよりたくさんの人を「隠そう」としますし、
なんならPCがおのずから背負っている使命感みたいなものを、「かわいそう」と呼ばれれば隠されちゃう。
コロナのPCなど、ある種のノブレスオブリーシュを哀れまれて、瞬間的にコロナの奇跡と特技を封じられてしまいます。

まあ、そんなもんなくても誰かの代わりに傷つくことはできるがな!
(重責から「解放された」ようなツラをしなかったためか、すぐ返してもらえた)


殺戮者の神官は、この「隠された」聖痕類に利用価値を見出しており……
というのは、異界の、と冠詞がつこうが、魔神は魔神。聖痕を使えるわけはないので、
つまりため込んだこの力を「だれかが使う」ことができるかもしれない。

また、
実際にこの「隠す」力を、聖女にうまくそそのかして、
自分を追ってきた聖痕者NPCの聖痕を「隠す」ことで、
聖痕者でなくしてしまう……つまり∵紋章∵の対象にできてしまう、ということを起こし、
実質的に「倒すことのできない殺戮者」としてこのシナリオに存在できているのです……!!

聖女に世の中のものを何でもかわいそうと思わせる限りなんでも隠せちゃう……!!

仮想敵の問題はこういうことですし、聖女というのが人としてコミュニケーションが取れつつ、人々の救いのために消費されている悲劇もわかるんですが、


それはともかくここの「神」はなんなのよ……
というのが未知で、単純に怖い。

なんか古い時代からここで「聖女」を立てて、この村の人を救い、
災いをなんとなく引き受けてもらっているうちに、進歩する必要性を忘れて文明レベルの発展を忘れるといったゆったりとした闇を引き起こしつつ、

じゃあ、その聖女はどうやって立てるのかというと、かならず外部の人間に課することらしく、
内部の人間が贄になるのが耐えられないとかいうことではなく、なんか内部の人間を任命すると「隠れちゃう」ので、まあ無理だとか。

村長にある程度腹を割っていくと、罪悪感とか常識の欠如とかそういうことではなく、
「聖女を立てずに暮らしていると、日が暮れると『何か』が村を徘徊して回る。今が一番最良の時なのかもしれないし、暮らし方を変えた瞬間に『どうなるか』がわからん」、という恐怖が、
強力な実感としてあるというのです。

民俗ホラー的な描写としてとらえてもいいし、
ゲームとしてのブレカナシナリオのマクガフィンとしては、「上位の存在に恐怖で統治され、彼らの思う生活を強いられている」構造と言ってしまってもいい。
つまりは「救うべき被害者」ではあるわけです。

まあ、
それを感じさせないようなストーリーラインでもあるので、PC次第では村を焼くENDもあるのかもしれないけれど。


このあたりの解説をしてくれるのが、この土地の研究に来たこども民俗学者。……お母さんの足跡を調べて回っているそうなのですが、
いろいろとこの村の危険性、解決策など一緒にチェックしていけます。
危険が迫ると眼からオプティックブラストを出す。
身内では抱え込んだ準レギュラーヒロインです。


というわけで、
村の緩やかな闇、殺戮者によるこれの悪用、聖女の将来、
といった事柄をどこまで解決していくかをPCたちは相談しよう


ということになるにあたって、
PCたち個人のモチベーションを再確認します。

PC1,聖女とであう
PC2、殺戮者に殺された友人をしのぶ
PC3(未採用)こども民俗学者と村の調査をする

でできているので、

魔神を完全に滅するかどうかレベルの議論の必要性もさることながら、

PC1「いやーでも、誰かのために自分を犠牲にするという行為の技術体系があるのは正直うらやましい……!!それは貴族の務めだ……!!」

PC2「殺ししか知らないで育ってきたなかで、段階的に自分と友人をやってくれた男の死に何を思えばいいかまだ自分でもわかっていない……聖痕者は、殺戮者を殺せば生きていける、とアイツは教えてくれたけど……?」


聖痕者としての絶対的な使命、「闇との闘い」というのはブレカナやるうえでまあ宿命的にあるとして、
それとは別に各々に生活があり、価値観があり、というなかでそれらと向き合う、というのは、
できればやっていかないとというか、
やらないなら「そのキャラ」を参加させる意味が薄まり、
さりとてそれだけにこだわればブレカナの意味が薄まり、
という境界線に挑んでいくのが(おそらくどんなゲームでも)ドラマ作りのだいご味になるところですが、

今回はPC2人だけということもあり、ここにもみっちり時間をかけられたのは行幸。
身内だと人数少ないのでやろうと思えばこの辺もできるんですが、
初対面のPC同士でこれをする機会というのはなかなか珍しい。


それでも、実は「聖女との関係」「復讐劇」「民俗ホラー」と三つのわらじをPC二人でやっていくにあたって
ちょっと限界あったとこもあったんですが(村を最終的にどうする?を考えざるを得ないので、聖女との個人的な絡みを専属でやるPC行動の用意にちょっと限界があった)

それでもPC4人で、
まあ目指すところとしてはピリッと締まったシーンということなんですが、
現実として1シーンだけ足りない言葉で好きなこと言い散らして特に理解がなかった、みたいになる
ということになるよりなんぼも「そのPC」と遊べた感があった。

いやまあ、別にPC同士でからむことに需要を感じてない層もいますから
この辺できてよかったとかよくないとかは好みの問題なんでしょうが……
だれと絡むにしろ、オマエのPCと絡む気が起きないだけ?アッハイ。ま、その手の事例には事欠きませんから、今回の機会はなかなか得難かったねぇということではあります。


ケツロンとして、
「覆い隠されたものの中に、“隔てる”別の権能を持った強力な闇の剣が封じられている」
という情報をもとに、

聖女と「魔神」の縁を切ること、
殺戮者が自分を「聖女」と同格としつつリスクを抑えるための契約クッションとしている「護符」を奪うこと、
そうして瞬間的に危険な殺戮者を討伐しつつ、聖女から切り離された魔神を魔術結社員などを呼んで封じてもらうこと、
といった目標を結構自己設定し、
これを一気に解決していきます。

聖女ちゃんは復興中のコロナPC自領地に誘致。闇との闘いから復興してる最中だからその扇動力は正直助かる。
仇をうつみたいなことでなく、「聖痕者は殺戮者を殺していると生きていけるよ」というアドバイスを頼りに初めて殺戮の宴に参加し、
「そうすると星が点に帰っていくのを見ることができるし、その時俺たちは世界を救っているよ」という現象を目の当たりにした殺し屋君は、
これを人生の糧にできたのでしょうか……
というところでEND.


いろんなキャラでいろんな参加のさせ方をしてみたい話というのはまあ枚挙にいとまがないですが、
今回のもそうだったなー。信条的に響くキャラを優先して友達を増やしたが、友達増やし特化のキャラも、村に火を放ちそうなキャラもいろいろやってみたくはあった。


あっそしてイラストの負債がたまっている(経験点)。
イラストの負債がたまっているとセッションをコンスタントにできている気持になっていいですね。
やっていきます。
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