一段落。

GSX-S125の修理作業は、走れるまでになりました。
当初の予定より、2カ月ほど前倒せています。


ラジエータシュラウドの削れ跡隠しですが、塗装は技術的にハードルが高いだけでなく、今回の補修面積では材料費も高めになることが分かりました。
そもそも、純正の補修ペイントがあるのでしょうが、見つけられていません。
そこで、ラッピングシートをA4サイズで切り売り通販してくれるところを見つけました。N-STYLE(https://www.rakuten.co.jp/n-stylecorporation/)
PC画面での色味判断なので心配なのですが、1000円以下で買えるのでクルマ用スプレー塗装と比べても安価です。
届いた物を見比べたらシートの方が明るい色味でしたが、自分の中の許容範囲内でよかったです。


シートを貼る範囲は、かなり悩みました。
台紙を作って検討したところ、デザインセンスのあるカミサン（私はかなり乏しい）にも見てもらって、修正範囲を全て覆うのではなく最小面積にしました。


貼付作業は初めてであり、勘どころが無いので難しかったです。
寒い屋外作業ですからシートを温めながら施工したのですが、もう少し張力を掛けて施工していれば曲面のシワを抑制しやすかったようです。
また、見る角度によっては、色差の程度が変わるようです。

股関節が当たって凹んだフューエルタンクに塗膜の割れと浮きがあったので、そこにも防錆としてシートを貼りました。

貼り終えたところでカミサンがぽつりと一言、「なんだか随分ツギハギ感が出てきたね」とこぼしていました。
その通りなので、寂しく笑って返すほかありません。

削れてしまって剥がした純正ステッカーも欲しいのですが、2017年式の品番がwebから拾い出せず、しばし保留になりそうです。

汎用ヘッドランプの成形色である緑は、このままにしておきます。
塗装が下手なので避けているのと、ランプのリングアクセントのように（無理矢理）見えなくもないので、そっとしておきます。


修理作業を終えたので、破損部品をリサイクル業者に引き取ってもらいました。
金属モノだけですが、少しでもお金になるのは助かります。


いつもお世話になっているタイヤ屋さんで、最後にタイヤを嵌めてもらいます。
そちらで、破ったタイヤも引き取ってもらいました。

ようやく、走行できる形になりました！


車体が走れるようになってきても、カラダの装備が揃っていません。

壊したジェットヘルメット、JE-1(マルシン工業)を何気に見返してみたら、シールドのピボットが割れて、外装は傷がチラホラ見られる程度でしたが、内装の発泡スチロール製帽体が割れていました。
記憶の通り、擦るのではなく打ち付けていたようです。
バイク用だけでなく、ついにモト用も割ろうとは。

ヘルメットはもとより買い替える予定でしたが、「念の為」と思っていたら「必須」でした。
今度はフルフェイスにしようと考えたのですが、それはなにかしら安全性の向上を求めたからです。
ただし予算は限られるので、お手頃且つ通気性が良さそうなシューマ(OGKカブト)を選びました。
タイミング良くセールがあったので、とても助かりました。



試走をして、動作確認と調整、ナラシを行います。

近場を走って、ガタツキなどの異音が出ないことを確認します。
光軸は、上限まで上げても少々低いようですから、もう一工夫した方が良さそうです。
最も懸念していたのはフレーム自体の歪みですが、直進安定性に異常が無いようで一安心です。
嬉しさのあまり止まれず、山中湖まで行ってしまいました。


久し振りに、右側を見ました。
帰路では懸念が無くなり、負荷はまだ掛けませんが、普通にツーリングを楽しんでいました。

余談ですが、ハンドルの切れ角を減らしたので、1.5車線幅での一発旋回ができなくなってました。
乗り出しの時こそ慣れずに驚きましたが、街中では困りません。
ライズを抑えたハンドルで、カーブでは狙い通りの乗りやすさを得られて嬉しいです。
こうなると、ステップ位置を少し上げて後ろに寄せたくなってきます。


これで、やっと修理を終えることができます。

作業は3ヵ月間で17日ほどを費やしました。
費用は、12万円以下に抑えることができました。
当初の見込みからは3万円以上抑えられたので、装備代に回せました。
セール品を上手く使えたこと、作業での予想外れや失敗が殆ど生じなかったこと、が大きいです。
これは、予算が無いゆえに部品を一気購入できなかったので、部品手配の度に検討を重ねられたことが効いたようです。
お店に依頼していたらキレイに直るのでしょうが、部品交換とその工賃で廃車になる見積りだったでしょう。

しかし今回のお金があれば、車体の家庭内ローンも相当返済できていたかと思うと…
以後、気を付けます。