2023/03/03〜2024/03/09までの木曜日〜土曜日の週後半の日記です。
■2024/03/07/木
ＣＭ・広告がふえるように、年末度と年始度は通信会社が仕様・料金の変更をもってくる時期。それを要約・整理して資料にし上長会議に持参するうちのSEは大変優秀で、正直、通信会社に入り営業担当になるほうがキャリアも報酬も上ると思う。
『ダンジョン飯』 第10話 「大ガエル／地上にて」
https://delicious-in-dungeon.com/
きみほど「カエルスーツ」の似合うエルフはいない！ ウンディーネを飲み魔力を回復したマルシル。ライオスらはタンスたちと別れると、ファリンを胃の中へと収めたドラゴンと対決するため地下５階へすすむ。そのころ地上へと戻ったタンスは島主に迷宮が再現する死者蘇生の価値を進言。だが、島主は西方のエルフたちが、かつて人間へ譲り渡した迷宮の返還を求め交渉してきた事実を話す。
こういう身勝手な部分がどんなファンタジー作品でもエルフたちの悪い所よ。物語自体は第１クールの最頂点。来週からドラゴン退治が開幕。後々の展開を把握しているなら、この連載当時の時点で作者はどのくらいまで物語の着地地点が想定できていたんだろうか？ おそらく最後まである程度メインラインは想定していたんだろうけれど興味はあるな。そして薄くなるメシ要素。
『うる星やつら 第2期』 第32話 「扉を開けて 後編／涙の家庭訪問 禁じられた三宅家編」
https://uy-allstars.com/
６畳一間のハーレム。旧版のタイトルは「夢の仕掛人 因幡くん登場！ ラムの未来はどうなるっちゃ!?」。前回の「前編」の続き。「運命製造管理局」の因幡と一緒に理想の未来を探し続け扉をくぐる一行。あたるはハーレム、ラムはあたると結婚する未来、だが、しのぶは自身の未来が想像できない。この３人の行動に「運命製造管理局」のウサギたちは、いまある未来のすべてを燃やし尽くす選択を取る。
２期にはいってから、あきらかにスラップスティックコメディ以外の部分――あたるのラムへと対する想いや、今回のしのぶを代表に「感傷あふれる展開」がふえてきた。もちろん令和に再映像化するにあたっての原作選択はあるんだろうが、この作風の変化は原作の選択でもある。ラムとの未来を必死で守るあたるの行動も、しのぶが「このままの関係でいたいな」と思う気持ちは今風の表現だとエモい。
『魔女と野獣』 第８話 「魔女と魔剣―第三幕― The Witch and the Demon Sword: Act�掘�
https://www.tbs.co.jp/anime/majo/
百合作品みたいなキスの止め絵やめなよ。恒例にならい最後は力押し展開になるのかな？ 「魔剣を狙う男」はヘルガを洗脳し魔剣を引き抜く。同時に魔剣の能力を解放するには魔女の心臓の血が必要。ヘルガは突き刺され魔剣が真実の正体を現す。なるほど。アシュガンの解放時形態は我々の想定した剣の形はしていない。魔物のような姿形。そうしてなんでも切断するから“剣”の意か。
今回は魔女の隠れ里を焼き討ちし、一族を抹殺した処刑人とヘルガの過去を描く。魔剣を引き抜けば「魔剣を狙う男」に復讐ができる。でも一族はかたくなに魔剣を引き抜く事を拒み守り続けた。ゆえ復讐はせずに「わたしは魔剣を守り続ける」と誓うヘルガの矜持の描写は説得力があり。来週にヘルガのファーストキスをうばい、ギドの“本体”が覚醒。“本体”が覚醒するのは初回以来だな。
■2024/03/08/金
「赤ちゃん・知育玩具をお探しですか？ おすすめ商品をご案内します。」とAmazonから紹介用メールが届く。「かず数えが目的の1cm × 1cmのベーステンブロック」を購入したらば、そう思って正しい。TRPGで遮蔽表現に使うとは思うまい。
『葬送のフリーレン』 第26話 「魔法の高み」
https://frieren-anime.jp/
決着。作画としては２期――同時に作品の頂点。大魔法使いフリーレン vs 魔法複製体フリーレンの対決で“でたらめ”な魔法の応酬が続く。竜巻、次元断裂、ゴーレム、拡散型ビームとなんでもござれ。ただ、本当の魔法の頂点は純粋シンプルな魔力の放出。詠唱も発動も儀式も必要ない。その能力を使用したのは約80年前。魔王討伐の時代。でも隙は多い。その隙をフェルンが引き出しフリーレンは自身の複製に勝利する。
ゼーリエが語る様にフリーレンをふくめて古き者を倒す存在は人間。ユーベルやフェルンのような一部の天才が変革の礎を作る。魔法はイメージの世界。「布は切れる」「髪は切れる」と「切り裂く」イメージだけでゼンゼの複製体を一蹴する“やりかた”は人間しかできない。ユーベルはフェルンと同様の魔法の天才。理性的なフェルンと動物的なユーベルは作中で古き者を倒す対の象徴なんだろうな。
■2024/03/09/土
『マダム・ウェブ』――。
つまらなくはないし“普通”なんだけれど、アメコミ映画としては「これではダメだ」とよく理解できる作品。スバイダーバースで参謀・軍師の立ち位置の女性ヒーローたるマダム・ウェブの誕生を描く。
でもマダム・ウェブをふくめスパイダーガールがヒーローに変身。活躍するのは続編で。でも興行不振に続編展開は打ち切り。続編の構成があるんだったら、なおさら初回でヒーローを変身・活躍させんとダメ。現在の消費者たちは待たない。
『薬屋のひとりごと』 第22話 「青い薔薇」
https://kusuriyanohitorigoto.jp/
父親に一泡ふかすぜ。楼蘭妃のお披露目の春の園遊会に青い薔薇（そうび）を用意してほしいと頼み込む羅漢。壬氏は彼が自身の試す事実を読み取り、猫猫に無理難題の解決を頼む。猫猫が無理難題を引き受けた理由は父親――羅漢への復讐。復讐の内容がどういものかは来週以降。ただ、猫猫が小蘭にほどこして、結果、宮中で流行したマニキュア／ポリッシュが母親と羅漢の関係を象徴するものなんだろうな。
マニキュア／ポリッシュ ＝ 爪紅（つまべに）の製造方法は日本由来。温室で薔薇の早期開花に挑む方法は現在と一緒。とはいえ温室栽培はローマ期時期にはもうあったらしい。ですから突拍子もない展開ではない。むしろこれは、現代の知識や別の文化・地域の技術を持ち込み再現する「なろう系作品」の典型にあたる。来週は爪紅へとまつわる羅漢の猫猫の母親の過去かな？
『僕の心のヤバイやつ 第2期』 karte 21 「僕は山田に近づきたい」
https://bokuyaba-anime.com/
おなクラとべつクラ。本人同士は把握していないが、周囲は山田と市川の関係をほぼほぼ認めている状況。この状況の中で２人の最後の中学生活が幕を開ける。紆余曲折あったものの女子一同は２年とおなクラの３年１組。男子は神崎以外はべつクラ。メインキャラクターであった足立がいなくなるのはちょっと心配（ラブコメはサイドキックの“男子”がいないおもしろくならない）。
同時にキャラクターの一新で安堂カンナと半沢ユリネが登場。半沢は小学５年の「ばやしこ（小林）」が登場する読み切り「半開きさん」に登場したキャラクター。彼女が市川と山田の関係に動揺したとき取り落す「深海図鑑」も作中のアイテム。テレビアニメのスタッフも世界観的な「つながり」を意識してそう。にしても外堀が完全にうまった状況で、まだ本人２人がつきあってることに半信半疑とは。
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