まずは一人で試食して，美味しければ皆で頂くようにということかな(⋈･◡･)
シャブシャブというのは現在では日本料理として完全に定着していますが，これが日本で始まったのは意外にも第二次世界大戦前後のことだとされています。元々は中国内モンゴル地区発祥で北京でも好まれていた｢涮羊肉(シュワンヤンロー)｣という羊肉をサッとお湯にくぐらせて頂く鍋料理だったのだとか。北京で涮羊肉の美味に触れた日本人が，当時は日本ではあまり一般的ではなかった羊肉を牛肉に置き換えたのが日本におけるシャブシャブの始まりなのだそうです。なお，このお話は一部で｢第二次世界大戦が終わった後に｣と伝えられ，それに対して｢戦前から『牛肉の水炊き』という料理は日本にも存在した｣という反論が寄せられることもありますが，戦前から中華料理は日本に多数伝わってきていましたので｢シャブシャブは中国由来の料理だ｣という説を覆すには証拠として弱いような気も致します。
ともあれ，そうして新参ながら日本料理の中に確固たる地位を占めたことで，シャブシャブは独自の発展を遂げることになりました。日本人が羊肉の美味に開眼した今も羊肉のシャブシャブというのはあまり見掛けず，もし行われる場合も元々の｢涮羊肉｣という名前で呼ばれることが一般的ですが，豚肉を用いる｢豚シャブ｣はすっかり一般的な料理になりましたね。シャブシャブの専門店に行くと牛肉と豚肉と両方が同時に供されることも稀ではありません。そして内陸の内モンゴルや北京とは異なり海に囲まれている日本では，もともと鮮魚が好まれることもあって魚を使ったシャブシャブも行われるようになりました。その一つがこちらに紹介されている｢鰤のシャブシャブ｣です。
鰤というのは非常に脂の強いお魚で僕などは刺身で頂いても非常に美味しいと感じますが，そのままでは脂が強過ぎると感じる方もおありのようです。そういえば，海のすぐ傍で育った僕の祖父などは魚料理を非常に好んでおりましたが，鰤については照焼きや｢鰤大根｣という煮つけなど加熱したりしたものばかりを食べていたものです。昔の人ばかりではなく，今でも｢鰤の刺身はくどくてね｣などと敬遠する方もいらっしゃるのを僕は実際に目にしております。そんな方たちにとっては，シャブシャブにしてサッと脂を流し落とすというのは鰤を美味しく頂くための非常に良い方法と言えるのではないでしょうか。先述の肉のシャブシャブが新参の料理ながらあっという間に日本料理の一つとして定着したのも一説によれば｢お湯で脂を流し落とすことでサッパリ頂ける｣という特徴があったからともされています。
今回｢1人にんにくブリしゃぶ｣という名前でレシピを紹介して下さっているのは魚屋三代目(柳田昇)氏。具体的にはどんなお鍋なのか，早速詳しく読んでいくことに致しました。
まず鰤の身ですが，これは脂が乗ったものをお好みの方は腹側を・サッパリしたものをお好みの方は背側を使うようにとのご指南が有り，僕としては腹側を使いたいところですね。既に刺身になっているものを使うことも可能ですが，もし柵を購入した場合には５�亳�さに切ります。そして長葱を微塵切りにして下ろし大蒜ともどもポンス醤油に混ぜてつけダレを作ります。次に大蒜を薄切りにし，長葱・大根・人参・水菜などを細切りにし，鍋に水・白だし・日本酒・薄切り大蒜を入れて熱し沸騰させたら準備完了。なお，鍋に輪切り唐辛子を加えるのも美味とのことです。
まず鰤から頂きます。鍋の中で２〜３回シャブシャブしてつけダレで頂きます。次に鰤の身と一緒に野菜も少し入れて同時にタレで頂き，あとは好みで鰤だけ・野菜だけ・一緒…と頂いていきます。タレには一味唐辛子や辣油を入れるのもよろしいとのこと。具材を食べ終わったらシメには中華麺か素麺を入れて頂くようにとのご指示があり，こちらではつけダレをそのまま味付けに使っていますが，僕はここは醤油を使いたいと感じました。
美味しそうです(*^^*) １人暮らしの者にとって，１人で頂けるお鍋というのも嬉しいですねo(^-^ o )(ﾉ ^-^)ﾉ でも｢絶対１人｣と拘る必要は何処にも無いでしょう。まずは一人鍋で頂き，調理をマスターした後に今度は材料をタップリ用意して大勢で頂いたら，きっととても美味しいし楽しいと思います。僕も是非やってみたいので，まずは一人鍋でこちらのお料理をしっかり覚えておきたいところです♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
ブリ刺身とにんにくスープの「1人にんにくブリしゃぶ」野菜もたっぷり食べられる【魚屋三代目】【メシ通の1人鍋】
https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/sakanaya-sandaime/2024-01005
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