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2024年02月14日20:41

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二月大歌舞伎@歌舞伎座〜和田誠「映画の仕事」@国立映画アーカイブ

歌舞伎座は本当に久しぶりで、2020年にコロナ体制下で密を避けた演出による切られの
与三郎以来、それ以後歌舞伎は観ましたが国立劇場や藤沢市民会館の公演など、歌舞伎
座も予定していた小栗判官が関係者に感染発生ということで休演してしまったり
なかなか行けずにいました(團十郎襲名公演には興味なかったし、澤瀉屋スキャンダル
など足が遠のきます)

この二月の公演は故十八世勘三郎丈第十三回忌追善と題して、カレンダー的には11年
2ヶ月前に惜しまれつつ早世された勘三郎さんの遺児である勘九郎さん・七之助さん
他所縁の播磨屋・萬屋・成駒屋・松嶋屋の皆さんが出演される三本立て、コロナの時の
ような三部構成ではなく元の昼の部・夜の部の形で上演されたので4時間40分の長丁場

勘三郎さんが襲名公演の時に演じた(シネマ歌舞伎にもなっています)籠釣瓶花街酔醒
をメインで(これが休憩なしの2時間です)勘九郎さんが佐野次郎左衛門、七之助さん
が八ツ橋を演じるのが注目の的です

シネマ歌舞伎でも観られますが、MET LVで案内役がお決まりで「スクリーンで観るの
も結構ですが、ナマの舞台に優るものはありません、METやお近くの劇場にお運び下
さい」とコメントする、その通りです
映像のようにクロース・アップしたり、カメラアングルを切り替えたりということは
ありませんが、やはり臨場感が違います

浄瑠璃の振り絞るようなむせび泣きには心がえぐられる思いですし、幕が落ちて一面
花盛りの吉原が目の前に広がるときの観客のどよめきなど、久しぶりに感動しました

勘九郎さんは、ゴツゴツした顔の骨格が丸顔の父親よりは母方の祖父七代目芝翫さん
譲りなのですが、ふとしたときに勘三郎さんの表情が顔に出る、やっぱり親子ですね
七之助さんも父親とは全然似てなくて、むしろ伯母である波野久里子さん似ですが
芸風は玉三郎さんに教えを受けているのはないでしょうか
八ツ橋が次郎左衛門の方を振り向いて艶然と微笑む場面では場内が水を打ったように
静まり返りました

勘九郎さんの従兄弟である橋之助さんは下男の治六を熱演しましたが、熱演過ぎます
ね、これからに期待しましょう(若手を酷評してはいけません)
やはり従兄弟である児太郎さんの九重はいい役ですね(これは儲け役)
ベテラン勢では従兄弟同士の播磨屋の歌六さん・萬屋の時蔵さんが夫婦役で円熟の
味です(いつの間にかベテランで、そういえばワタシも歳を取ったものです)

狂言を原作とした釣女は芝翫さんと獅童さんが息の合った飄逸ぶり(醜女を笑うのは
セクハラだルッキズムだなどと野暮は言いっこなしです)で笑いを誘いました

昼飯抜きだったので、終演後は久しぶりに船見坂で函館塩ラーメンとも思ったのです
が、まだ行くところがあるので諦め、東銀座から宝町まで一駅歩いて国立映画アーカ
イブ(旧京橋フィルムセンター)で開催中の和田誠作品展を鑑賞
これはすでに2年前オペラシティで全作品の回顧展を経験済みですが、映画に絞った
作品ということで手軽に観られる(しかもシニアは無料)ということで行きました
ものの15分で観終わってしまいましたけどね

気温上昇で春の陽気、花粉が気になりましたが、幸いにまだそれほど感じません
いつもバレンタインが来ると始まるのですが、歳と共に感受性が鈍っているのかな
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