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2024年02月12日05:51

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「身代わり忠臣蔵」

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場の帰りに、仲間と映画『身代わり忠臣蔵』を観た。前の晩、『人間観察モニタリング』の新企画にムロツヨシがゲスト出演して、映画宣伝をしていたのだが、『身代わり忠臣蔵』を観たのはたまたま上映開始時間が一番早かったからに過ぎない。以前、期待して劇場に出かけた『新解釈・三國志』がとんでもない駄作でがっかりして以来、この手の映画は時間つぶしと割り切っている。

 吉良上野介(ムロツヨシ)の末弟・考証(ムロツヨシ二役)は何をやっても長続きせず、修行先の寺から逃亡して、乞食僧となって放浪していた。ある日、橋の上で托鉢中、誤って川に転落、急流に流されてしまう。あわやおぼれ死ぬところを川べりで釣りをしていた侍に助けられる。お互い、名乗ることもせずに別れたが、侍は赤穂藩家老・大石内蔵助(永山瑛太)だった。その後、江戸城中松之廊下で吉良上野介は赤穂藩主・浅野内匠頭を斬りつけ、即刻、切腹。赤穂藩は城地召し上げ、浅野家は御取りつぶしとなる。一方、吉良家も上野介が背中に「逃げ傷」を負ったことから、「傷がもとで死ぬようなことがあれば吉良家も取りつぶし」と幕府側用人・柳沢吉保(柄本明)から宣告されてしまう。上野介の傷は思いのほか深く、江戸城中で死んでしまうことを恐れた吉良家重臣・齊藤宮内(林遣都)は上野介の弟・考証を身代わりに城中へ送り込み、上野介を密かに吉良邸に運び込む策を思いつくのだったが・・・。

 はっきり言えば、忠臣蔵をテーマにコメディー映画を撮ろうということ自体、どこか気に入らなかった。君主の無念を晴らすため、下級武士が中心となって見事、敵討ちを果たす忠臣蔵は時代劇の中で人気のコンテンツである。一体、どこに「笑い」の要素を盛り込めるというのだ。しかし、映画とは「期待しなければしないなりに楽しめるもの」だ。爆笑こそしなかったが、終始、クスクス笑って、ちょっとホロリとさせられる、なかなかの娯楽映画であった。主演のムロツヨシは平常運転だったものの、吉良家重臣を演じた林遣都が思いのほか好演していて、物語をうまく支えていた。


■過去日記「新解釈・三國志」
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1977856693&owner_id=6007866
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