ベスト10ものは、なかなか考えがまとまらないが、ふと、まとまることがある。
邦画ベスト10
ツィゴイネルワイゼン(鈴木清順)
Shall we ダンス?(周防正行)
野獣死すべし(村川透)
CURE(黒沢清)
蒲田行進曲(深作欣二)
Love Letter(岩井俊二)
その男、凶暴につき(北野武)
ソナチネ(北野武)
カリオストロの城(宮崎駿)
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(押井守)
時をかける少女(細田守)
かぐや姫の物語(高畑勲)
違う時に考えたら、違ったならびになるかもしれない。
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『ツィゴイネルワイゼン』:映画表現が奇跡的に集約したような孤高の傑作。
『Shall we ダンス?』:エンターテイメントとしても、職人芸的映画技術の集まりとしても、キャストの充実という点でも、あらゆる点で完成度が高い。『シコ踏んじゃった』からの飛躍。
『野獣死すべし』は、ハードボイルドものとしての傑作。松田優作の『ブラックレイン』と並ぶ最高の演技。
『蒲田行進曲』:ケレン味いっぱいの脚本と演技と演出。それらが最高の按配で溶けあい1本にまとまっている。
『Love Letter』:岩井マジックの結晶。ラスト、山に向かって叫ぶ中山美穂。
『CURE』:実に深い映画的思索から生まれている作品。ベスト10の中に、エンターテイメント、ハードボイルド、ラブストーリー、アート系という各ジャンルの中から1本ということで、ホラーを代表する名作。
『その男、凶暴につき』『ソナチネ』:自分にとって重要な映画を1本撮ってくれるだけで、その監督は特別な存在だが、北野武、岩井俊二、宮崎駿は、3本以上、そういうものがある。『その男、凶暴につき』は、いつ見ても新鮮で驚かされる。『ソナチネ』も監督は考えずに撮っているようでいて、全てに映画的な意味があり、その濃密さと叙情性と緊張感は、この監督の初期作品だけで味わえる。
ここで、実写が8本。
後の2本は、アニメ作品ということで、4本挙げてみた。
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