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日記一覧

「虫穴図書館」と名付けられた建築物が中国にできた。伊東豊雄の台北オペラセンターと西沢立衛の豊島美術館を合体させたような建築だが、非常によくできている。曲線の使い方と、周囲の環境・自然への馴染み方が見事。この建築チーム「MAD Architects」は、メ

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テレビドラマ『ミステリと言う勿れ』は、今期ナンバーワン。役者たちが渾身の演技。第一話の遠藤憲一さんから、すごい迫力。これが後の水準になったようで、先日の佐々木蔵之介さんも忘れられない犯人役を演じたし、孤独な爆弾魔の柄本佑さんも素晴らしかった

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広島の「平和の軸線」を利用した、ゴミ焼却場でのシーン。ゴミの山としての妻(亡霊)の登場。それを綺麗(雪のようだ)というみさきの存在。ゴミの焼却=火の登場。斜めの構図での海。上手上部に立つみさき。犬。これらを経て、映画が変わる。車の内部や室内

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主役に抜擢した高槻が交通事故を起こし、縁起もうまくいかず、女(共演者)との恋愛ごっこにばかり長けている。それにうんざりした、家福は、広島市内をドライブする。みさきの案内で、ゴミ焼却場へ行く。知性派モダニスト谷口吉生の設計による建物は、広島の

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1)最初見た時は、映画の迫力と完成度に圧倒された。しかし1日経って、冷静になると、色々違った感想も浮かんでくる。完成されすぎている。あまりに正確に、全てが脚本として書き込まれている。雪の北海道、みさきの故郷で、家福が自分の心からの本心を吐露

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映画において、車はコフィン(棺)の象徴として現れる。鮮やかな例としては、リサ・チョロデンコの『ハイアート』のラストなどがそう。北野武作品でも車はそのようなものとして現れる。『ドライブ・マイ・カー』でも赤いサーブは、冒頭から棺として登場する。

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1)映画の表面に溢れる言葉あるyoutube動画で、この映画のことを語っていた。その人が、「この映画は特殊だ。今までの映画は、”語らずに絵で見せる”ことを重要な表現の核としてきたのに、この映画は言葉で語ろうとしている」というようなことを初っ端で話

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映画『ドライヴ・マイ・カー』をみた。見終わった直後の、ざっくりとした感想。*いか、映画の内容に触れています。未見の方は、まず映画をご覧ください。1:見ていて思い出したのが、ヴィム・ヴェンダースの『パリ、テキサス』。このラストのクライマックス

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