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2024年02月04日22:59

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土曜は……

 土曜は、午前中にかかりつけのクリニックに行って、先日受けた検査の結果を聞き、その後、水槽の水替え。
 昼食後に出かけ、今日は、午後、Kinoシネマみなとみらいで映画2本。

 1本目は、
「ダム・マネー ウォール街を狙え!」

 これは、コロナ禍の最中、アメリカの金融市場で起こった実話をまとめたベン・メズリックのノンフィクションに基づ作られた映画。
 監督は、「クルエラ」のクレイグ・ギレスピー。主演はポール・ダノ。

 コロナ禍の2020年、証券会社に勤めるキース・ギルは、全財産の5万ドルを、ゲームストップの株式に注ぎ込んでいた。ゲームストップは、実店舗に拘ってゲームソフト売買している会社だったが、コロナ禍の影響で業績が低迷、倒産間近と見なされていたが、それはゲームストップ株を空売りして巨額の利益を得る、ヘッジファンドのターゲットにされていたせいだったのだ。
 キースは、“ローリング・キティ”という別名義で動画を配信。この株が著しく過小評価されているとネットで広く市民に訴えると、その主張に共感した大勢の個人投資家がゲームストップ株を買い始め、ヘッジファンドの空売りと相まって同社株は乱高下するようになる――そして、2021年初頭、ゲームストップ株が大暴騰し、同社の株価下げに賭けていたヘッジファンドが巨額の損害を被る事態を引き起こす……

 この映画、キースの大儲け――5万ドルのゲームストップ株は、一時、4700万ドルになったのだ――ではなく、低金利社会で、株式で慎ましく資産を増やそうと言う市民と、巨額の空虚なカネが飛び交うウォール街の大物たちを対峙させる構図が印象的……キースが「1日で100万ドルの資産が増えた」と呆然と妻に告げ、同じ日には、ヘッジファンドは「1日で10億ドルが消えた」と頭を抱える、と言う描写には「痛快」と感じる人も多いだろう。
 ただ、問題は、この映画、それなりの金融知識を必要とする……「空売り」とはどう言うものなのか、映画内では説明さえしないし、個人投資家が少額の株を買う一方で、何で1日で10億ドルを損するのか、ヘッジファンドの仕事を理解していないと、その構造が判らないのではないだろうか?

 僅か数年前の出来事だし、その多くがネットを介しての取引きや、コミュニケーションに基づくものなので、今風のポップな演出で描くのも出来たろうが、映画は、派手な演出を抑えた理性的な仕上がりとなっている。
 それ故に、多くの人々の並行して描く内容のせいもあって、テンポが悪い、と想う人もいるかも知れない。
 また、最後は決して痛快なものとは行かず、これは決してサクセスストーリーではない――まぁ、そこにきっちり決着をつけられる程には、時間が経っていない、と言う事でもあるし、最後、現実に着地させたのは、そうした事でもあるのだろう。
 ただ、この内容をきちんとエンターテイメントに出来る、と言うのは、さすがアメリカ映画と言う感じだ。


 2本目は、
「熱のあとに」

 これは、「ここは退屈迎えに来て」以来、5年ぶりに橋本愛が主演を務めたヒューマンドラマ。
 監督は、東京藝術大学で黒沢清・諏訪敦彦に師事、大学院修了制作「小さな声で囁いて」が評価された山本英。共演は、「泣く子はいねぇが」の仲野太賀と、「菊とギロチン」の木竜麻生。

 愛したホスト・隼人に1000万円以上貢いだ挙げ句、刺し殺そうとした沙苗は、6年服役した後、林業に従事する健太とお見合いで出会った。沙苗は健太を自分の「檻」だとして受け入れ、健太も沙苗の過去を知った上で彼女と結婚した。
 東京を離れ、健太の職場に近い湖畔で暮す二人の結婚生活は一見穏やかに見えたが、沙苗の過去を知る足立が現れたことから、沙苗の日常は崩れて行く……

 これは、「愛」についての映画なのだが、主人公・沙苗が語る彼女の「愛」の形がどうにも受入れ難い――別に、難解なのではなく、彼女が語るのは、文芸作品などで語られる「純愛」なのだが、それを現実社会に持ち込み、尚且つ、成し遂げようとすると、ここまで厄介なものなのか――
 そして、沙苗の厄介なのは、彼女の「愛」を伝染させてしまう事……映画は、そんな沙苗に振り回される、と言うか、沙苗に浸食される人々を描くもの、と言っていいだろう。
 映画は、これをヒューマンドラマとして描いたが、むしろホラーとしてもよさそうな内容だし、健太や足立の視点で描いた方がよかったように思う。

 映画は、最後に憑きものが落ちたようになった沙苗が、健太と相互理解しようとする所で終わる。
 しかし、それをハッピーエンドと言えるかどうか……
 

 帰宅後、何だか眠くて仕方なく、何も出来ずに寝入ってしまった。
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