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2024年01月20日20:38

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LSD アントニーとクレオパトラ@阿佐ヶ谷地域区民センター

楠美津香さんによる一人シェイクスピア、今年はローマ史劇シリーズだそうで本日は
その第1弾アントニーとクレオパトラです
ワタシはLSDが始まった頃の(小泉政権の時だそうです)舞台を観ており(確かな
記録がないのですが、終幕のクレオパトラが蛇に見立てた金ラメのロングストールを
身体に這わせるエロティックな場面に記憶がある)、その後ちょうど10年前の再演に
続く、今回が3回目です

10年ごとに観ているということで、もう記憶もおぼろげ(というか殆ど憶えていない)
事前予習はチャールトン・ヘストンがアントニーを演じた映画の録画と、彩の国シェイ
クスピアシリーズで吉田鋼太郎さんがアントニーを演じた舞台の録画を拝観
台本はいつもの小田島訳ではなく、ローマ史劇と言うことで格調を重んじ新潮文庫の
福田恆存訳を拝読しました(17日の松田町蝋梅見物と一昨日の都響定期の往復で)
偶然ですが、一昨日自作自演を披露されたJ.アダムズ氏の最近作はオペラ「アントニー
とクレオパトラ」だそうです(2022年)

映画と舞台を観てさらに戯曲を読めば充分かというと、これがそうはいかない
なにしろプルターク英雄伝を下敷きにした作品で、史実に則っているので登場人物が
やたら多い、そのうえそれらが入り乱れ、敵と思えば寝返り、彩の国公演でも一人
三役くらいこなしている、とても頭に入りません

それを美津香さんはすべて一人で演じるのですから、お見事というほかありません
(超訳ですからかなりリストラされちゃってますけど)
でもそれでわかりやすくしていただくので、却ってこちらには好都合です
格調高い史劇も下世話な伏せ字だらけになり(本当に「ばつばつ」という台詞になる)
チャールトン・ヘストンは(自身が監督ともなった)アントニーを極めて徳の高い
英雄として演じますが、美津香さんにいわせると「アル中で躁鬱気質、日和見主義の
モラトリアム左脳人間」ということになります

今日も大笑いさせていただきました

来月は歴史的には時間が前後しますが、ジュリアス・シーザー、2012年2016年に続き
こちらも三回目、演説を聞いてコロコロ心変わりのする衆愚を皮肉った舞台だったと
記憶しております
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