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2024年01月08日21:02

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読響第132回横浜マチネ@みなとみらい大ホール

2024年初コンサート三連チャン最終日は昨年末の東響によるドイツロマン派師弟コラ
ボに続く同じシューマンとブラームス作品で、曲目もかつて都響でも採り上げたこと
のある「真冬の寒空に春を聴く」企画です

常任指揮者S.ヴァイグレ氏により、まずはブラームス壮年期の傑作ピアノ協奏曲第2番
ソリストには今をときめく(昨年の都響のときも同じことを書いた)藤田真央さんで
阪田知樹さん、反田恭平さん、牛田智大さんと並んでチケット即日完売四天王の一人
本日も読響のWSでは完売となっておりましたが、実際は40枚ほど追加販売となった
ようです(それでも本日の客席を見渡すと20席くらい空席がありました)
キャパ2000席の20席ですから99%は埋まっているわけで、まぁ満席でしょう

編成は12型、チェロの首席に珍しく遠藤真理さんの姿があり、これは第3楽章のソロ
のためですね(あそこだけ聴くと、まるでチェロ協奏曲です)

演奏に先立って先日の能登半島地震の被災者に捧げる追悼の意味を込めてバッハの
G線上のアリアが演奏されました(舞台照明を一段落とし、拍手も控えるようにと)

一旦マエストロが袖に退場したところで照明が強くなり、本番開始です
ニッパシさんが、やや緊張気味に冒頭のソロを吹き、それは辺りを睥睨するかのような
ものではなく、ささやくようなソットヴォーチェです
それに応える藤田さんも、まるで寄り添うがごときカンタービレで、どうもワタシの
イメージとは違う、しかしそれが藤田さんのカラーなのですね
とはいえそこは「左手も右手で出来ている」と言われた技巧の持ち主ブラームスに相応
しく、難曲をものともしないテクをこれ見よがしではなく見事に弾ききります

終楽章のあの両手による重音の音階駆け上がりなど、いったいどんな指使いで弾いてい
るのか(わかったところでワタシに弾けるわけがない)、怖いものなしですね

演奏後のソロ・オヴェイションはピアニストはともかく、先ずは遠藤さん(当然)、
続いて日橋さんでした(これも当然)
ソリストアンコールはやはりブラームス、左手がつぶやくように低音から昇ってくる
譜面を見た覚えがあって、後で発表を確認するとやはり作品76の小品集から第1番の
カプリッチオでした(ワタシ弾けもしないのに楽譜を持っているのです)

休憩後のシューマン「春」は14型に拡大され、これもホルン(とトランペット)によ
り開始となる、先月東響で聴いたばかりですから耳に残っております
とはいえ、マーラーによる改編とどう違うのか指摘することは出来ない(シロートの
悲しさですね)、言われてみれば少々響きが薄いかも、なんていうのは後出しジャン
ケンみたいなものです

でも、やはり一度聴いているのは強みで、終楽章にクライスレリアーナからの引用が
あるというのは、今回は聞き取れました
またトロンボーンのファンファーレの後、マエストロは猛烈なテンポアップを図り、
ワクワク感を高めたところで天晴れ振り収めました

どこがどうと細かく指摘できるわけではないけれど、確かに先日の東響とは異なる
演奏だったなとは思いました(どちらがいいというのでもなく)

なお、ロビーでは能登半島地震に対する募金が行われており、マエストロご自身も
募金箱を持って立っておられます
ワタシは先日の藤沢でのコンサートで拠金いたしましたが、昨日ネコパンさんのコン
サートの後、遅昼でラーメンを食べる予定が、店が混んでいて(午後3時というのに)
諦めたことから食事代が浮きましたので、本日もマエストロの持つ募金箱に貧者の
一灯を点させていただきました

関係ないけど、マエストロを間近で拝見するとお召しになられていたのはチャコール
グレイの格子柄の燕尾服で、おしゃれな方ですね

終演後はクイーンズ・スクエアのL.L.BEANで冬物バーゲンをやっておりましたので
(まだまだ寒いですから)小豆色のフード付きブルゾンを買いました(1万円を切る
のがありがたいです)
これを着て寒中観梅に行きましょうか(先ずは西方寺の蝋梅からですね)
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