今年の初映画鑑賞は上映から評判のいいこれにしました。
朝早く起き、顔を洗い、歯を磨き、植木に水をやり、缶コーヒーを一本買い車で仕事に向かう。仕事は公共の公園なんかにあるトイレの清掃。そこまで丁寧にやらなくてもいいと思うほどに役所広司は仕事に没頭する。仕事を終え、戦闘に行き、帰りに安酒場で一杯飲むというルーティンを毎日続ける。
趣味は行った先で撮る自然の写真と古本屋で買う中古の文庫本の読書。
同僚の柄本時生のとぼけ具合、姪の登場により、少しは生活にイレギュラーを起こすが、このつまらなそうな淡々とした毎日を、ヴィム・ヴェンダース監督は見事に見せる。
役所広司演じる今の日本では失われつつある古き良き日本人像が見受けられ、すばらしい。
家では色々誘惑が多いので、暗闇の中でスクリーンに集中する映画向きの作品、映画らしい映画です。みんなが高評価を与えるはずだ。
しかし、東京って色んなタイプの公衆トイレがあるもんですね。公衆トイレだけで写真集が出来そう。
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