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2023年12月05日17:48

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青葉被告は極刑になるのか(続々)

「京アニ放火殺人」の被告・青葉真司に関しては来年1月に判決が下るが、まだ11月・12月と詰めなければならないことがあって、報道される内容を見守らなければならない。

私にとってこの事件は、その社会的な大きさ(明治維新以降、戦争を除いて最大の殺人事件)ももちろんあるが、もうひとつ、裁判の経過から、最初「自分こそ被害者、京アニ職員は殺されて当たり前」と主張していた被告の考えがどう変わり、下される判決をどう受け止めるか?つまり「青葉被告の心は変わるのか?」という点が重要なんである。

被告は前科で刑務所収服役中に統合失調症(旧・精神分裂病)であることが分かり、治療を受けている。出所後、放火事件数ヶ月前までも治療・看護婦による訪問看護があった。
統合失調症は「統失」をもじって「糖質」とか「シュガー」とかネットスラングで呼ばれるが、実のところ日本では「百人にひとりの発病率」という割とポピュラーな病気である。
十代後半〜若い男性に多いが、女性もいる。メタボが多い。
70年代にはもう薬も治療法もグンと進んでいて、過去「狐憑き」などと呼ばれた治療法のない病気ではなくなっている。

実際、投薬・定期的な通院によって働いたり通学したりしながら寛解にむかっている患者が多数派である。(詳しくは日本の統合失調症治療の第一人者中井久夫氏の著作ー読みやすいエッセイ形式のものが多いーが手頃だ)だいたい夏目漱石も芥川龍之介もニュートンも患っていたというのだから、よっぽどこじらせない限り周囲が必要以上に怖がることはない。
(現在治療中の人たちは、この事件でとんだ偏見の目にさらされて、本当に気の毒だ。)
恐れるべきなのは、治療を受けないこと、青葉被告のように訪問看護を拒み投薬を中断してしまうこと。定期的に服用する精神薬の中断というのは「単なる中断」では済まされず「大きな揺り戻し・退行」を引き起こしてしまうことがあるからだ。

青葉被告の場合、統合失調症による幻聴・幻覚、分裂思考よりも、その人格形成に問題があるように、私には思えてならない。
発言や精神鑑定した医師の見解、弁護士・検察・裁判員との言葉のやり取りから彫り込んでいくと、幼少期の親の離婚、父親による虐待、貧困、無責任な選民意識の植え付け、悪条件が複雑に重なり合って、上手く行かないことはすべて他人のせいにする、自分勝手でひがみっぽく屁理屈こきの、攻撃的な性格が出来上がったのではないか。

女性監督と恋愛関係だとか、世界を左右する人物に関わりがある、というのは「自己愛性・妄想性パーソナリティー障害」による虚言ではないだろうか。
パーソナリティー障害の場合、「心神喪失」は認められないはずだ。

さまざまな文献・データを読み込んで思うのは、青葉真司という被告は「心の解像度が低い・精神のドットが荒い」ということだ。
ただこれは、「京アニ事件」はまた少し離れた話になってしまうので、またの機会に…

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