mixiユーザー(id:48237992)

2023年12月01日06:32

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出会ったいのちとできるだけ深くかかわりたいと

物心つく前から生き物が好きだった
近所の公園の樹木から
両ポケット一杯の毛虫を持ち帰り
母を驚かせたのだそう

人工的なものより自然のものに魅せられた
サクラ貝の色が1枚1枚違うことに気づき
唯一無二の貝殻の造形と色彩の虜になった

昆虫や貝殻や水中生物などの捕獲収集に
夢中になっていた幼少期に
一つの転機があった

基本的に自然界の生き物は外敵などから
身を隠そうとする
なので捕獲するには
隠れ家に踏み込まねばならない

どこかの河原で何気なく手頃な石をめくってみた
石の裏にコオロギなどが潜んでいることがあるから

目にしたのは見たこともない小さな虫だった
捕獲する気も起こらないが別の石の裏に隠れ去った

その一連の過程で心に浮かんだことは

石をめくらなかったらあの虫との出会いはなかった
誰が踏みつけるかわからない河原の石の裏にも
一生懸命生きてるいのちがあるということ
そのいのちの存在に気づくには
石をめくらねば不可能ということ

よくは分からなかったけれど
自分は生きてる間に
できるだけたくさんのいのちと出会いたいと思った

出会うことで自分が生きていることが
より心豊かなものになるのではないかと思った
そう思ったことはその後もずっと覚えている

そうして今ではできるだけたくさんというよりも
出会ったいのちとできるだけ深くかかわりたいと
思うようになった

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