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2023年10月27日23:06
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ヒビノキ844（10月22日〜10月28日までの１週間／週前半）
2023/10/22〜2023/10/28までの日曜日〜水曜日の週前半の日記です。
■2023/10/22/日
21日（土）に午後から都内でオフライン・セッション――。
『一つの指輪：指輪物語TRPG』のプレイヤーをやらせてもらいました。RM（GM）と参加したメンバーは感染対策ともども協力ありがとうございました。
https:/
当日は中つ国の冒険を大変たのしませてもらいましたが、その部分はRMと自身以外のPLの功績。TRPGとしての「評価」とは別の話だ。
●登場キャラクター（50音順）
▼PC� 罰囘�家”のポスコ・ホーンブロワー／ホビット庄のホビット
パイプ草を商う商人見習いのホビット。やたらと親族の話が長く、手癖が悪く、隠れ身が得意な中つ国のホビットを体現。最後に奥方に謎々を行う。
▼PC�◆ 肇魯侫哀螢爐梁�子”ウィルケン／バルドの民
竜殺しの一族の名に恥じず、一矢で山賊の頭目の命を刈り取り、魔法の矢でハラドリムの斥候の胸を貫き絶命をさせる。あいかわらずダイス目が悪い。
▼PC�� “火起こし”ヨン／ブリ―郷の人間族
農民で木樵で商人。“バギンズのいかれホビット”の依頼で嫌々ながらも冒険に同行した礼儀正しい常識人かつ鼓舞マシーン。自分のキャラクター。
▼PC�ぁ．侫蹇璽襦織疋ゥ螢鵑量韻離疋錙璽�
“影”の力の影響で眼が開く兜と角灯の持ち主。だれかの悪運で眼が開きまくるが、一撃で敵を屠る真正のドワーフ。古代の同胞の冠を取り戻す。
●プレイの内容
（１）
本作はJ・R・R・トールキンが創造した『指輪物語』と中つ国を舞台と題材に、 小説『ホビット』と『指輪物語』のあいだへまたがる、約40年間の空白期間*1を扱うTRPGだ。PCは中つ国の著名な文化圏／文明圏（英雄的文化圏）へと属する住人となって、各地へ旅を行い、古代の遺物や遺跡を巡り、影と戦う冒険を行う。*2新作の紹介にならい、感想はゲームルールと全体の雑感を記す。*3
感想は「こころがまえ」「キャラクター作成」「判定」「旅路と目的」「戦闘」「全体のまとめ」の順番で記す。当日はルールブックの付属シナリオ「霧の星」を行う。*4PCらは滅亡したアルセダイン*5の遺跡の一部に辿り着くと、エリアドール*6の遺跡を探窟する南方人*7が頭目の山賊団をしりぞけ、千年に渡る王と奥方の呪いを解いた。*8影は去り、PCは出発した粥村*9に財宝を手に往きて帰る。
（２）
まず本作を行う「こころがまえ」から。本作は『指輪物語』を忠実に再現した、中つ国の「正典」*10 にのっとったTRPGだ。ただ、その部分へ、かまえる必要などない。ルールブックのP129 *11で丁寧に解説しているよう、本作は『指輪物語』を忠実に再現する作品ではない。「指輪物語らしさ〜」を追求していく作品だ。*12 あなたがヒーローに真摯であれば、それは「指輪物語らしさ〜」に十分成り得る。
RM（GM）と、PL／PCの仕事は「指輪物語らしい〜」物語と展開を共同で創造していくことであって、原作に盲目だったり、かたくなな必要などない。「原作と違う」と否定することでもない。そんなGMはPLは、これ以外のTRPGでも願い下げだ。*13 ただ、RMは小説でも映画でもいいので、全体のざっくりした知識と見分は必要だ。もっとも本作に興味を持つ時点で大抵のひとは「それクリア」している。*14
（３）
「キャラクター作成」で解説する部分はあまりない。ダイスロールは必要なく、PLは中つ国の６種の英雄的文化圏*15 から好みの文化を選択。この時点で、能力値セット、技能、特徴はなかば自動で決定される。以降は多少の選択があるぐらいだ。*16 なにより英雄的文化圏の「特性」の項目まで読んで、*17 そこから大きく外れた行動をしなければ、あなたのキャラクターは立派な中つ国の住人になれる。*18
「判定」は判定ダイス（Ｄ12）と技量ダイス（Ｄ６）の２種類のダイスを使用する。*19 判定の難易度は「20 − PCの能力値」だ。PCの能力値は【体力】【心力】【知力】の３つ。重い石を動かす場合は【体力】。PCの【体力】が５なら難易度15だ。*20 PL／PCは12を１個と行動に関連する技能ランクと同じ数のダイスを振る（この場合は<運動>だ）。合計が難易度以上なら成功する。（４）へ続く。
（４）
判定の特殊な出目の求め方はやや複雑である。まず、判定ダイスの「11」は自動失敗（サウロン）。*21 「12」の出目は自動成功（ガンダルフ）だ。*22 技量ダイスでは「６」の出目が１つ以上で大成功となり、ルールブックのＰ19にある特別な効果をPCは得る。特別な効果は「仲間の失敗を成功にかえる」「静かに／急いで行動」するなど様々だ。*23 また、PCは「希望点」でロールするダイスをふやせる。*24
「旅路と目的」。本作のメインゲームは「旅路」と「目的」の２つへ分れる。「旅路」は「目的」の場所まで移動する中つ国の冒険旅行。*25 「目的」は「旅路」を経て到着した場所で行う冒険だ。*26 「目的」は、たとえば今回やらせてもらった「霧の星」の内容のように主体性と目的性をもたせやすい。*27 遺跡探索でも、影に関る存在の打倒でもよい。ゆえ解説はしない。問題は「旅路」だ。（５）へ続く。
（５）
「旅路」はいわゆるナラティブな要素が非常に強い。*28 PCは４種の役割 *29 に分れエリアドールの地図のヘックスを移動していく。ヘックスを１つ移動したあとPCは「疲労」を得てイベントが起る。このイベントを自由に想像するのはGMとPLだ。*30 だが、現在のゲームルールでは「曖昧」すぎて「説明不足」すぎる。*31 実行した場合に「安定して得る事のできるゲーム的習熟の成果と達成」へと欠ける。
「ゲーム的習熟の成果と達成」とは、TRPGでゲームルールを実行したとき「作品を行うGMとPLが得るどこでも運用可能な共通体験だ」。*32 現在の「旅路」のゲームルールでは10人のRMが10人別々の方法をとるだろう。*33 原因は様々だが、*34 この事実が「旅路」のルール的導線と仕組を「曖昧」にし、万人の共通体験を醸成させない。結果、GMとPLがナラティブに物語の創造するのを安定させない。*35
（６）
「戦闘」は、地味で少数の数値からでは想像ができないほどの戦略性と戦術性をもったエキサイティングなものだ。*36 「希望点」でダイスをふやせるため、派手な出目もでやすい。*37 クリティカルの「痛打」がでると相手が一撃で死亡する状況も戦々恐々。*38 もっとも、前衛・仲穎・後衛をわけるスタンス処理や、*39 データ類一覧はまとまっておらず煩雑な印象はやはりある。*40
「全体のまとめ」。「指輪物語TRPG」としては、装丁や翻訳の雰囲気・統一感をふくめ、これ以上の作品を用意することはできないだろう。*41 ただ、個人の好き嫌いを置いて、TRPGにしぼり判断するなら、*42 現代的で合理的な作品とは言い辛い。「旅路」が代表のルール的曖昧さは「弱点」だし、不足を埋める多くの担保がGMに必要だ。*43 そこをカバーするのは原作への愛情かもしれない。*44
●脚注
※１ 「指輪物語TRPG」の舞台は第三紀の2965年から始まる。「指輪物語」の開始と終了を描く3018年〜3019年（大いなる年）まで、40年間〜60年間の空間期間があるわけだ。
※２ この空間期間に善の勢力と悪の勢力が活動していなかったわけではない。実際、ガンダルフは“影”を憂慮して各地を巡り、アラゴルンは一部でソロンギルの偽名を使い、諸国遍歴を行いサウロンの手下と戦う。また、この時期、モルドールに帰還したサウロンは、力を取り戻す目的で、着々と邪悪な種族を各地へ送り込み活動していた。
※３ TRPGの新作紹介では、個人（自身）の主観は極力排除してます。そもそも文章にした時点ですでに好悪の主観ははいる。注意しないとならない。
※４ ただ、このシナリオは、シナリオというよりは、イベントのアイデアや舞台の遺跡の内容の羅列に近い。全体も非常に短い。
※５ https:/
※６ https:/
※７ https:/
※８ 影の軍勢に王冠を頭へと縫い止められ、屈辱をあびせられる王の姿。この夫へ弓を引き、死を導き慈悲をもたらした奥方。だが、後悔と悲嘆の選択をとった彼女の気持――その呪いは千年を経た今も続き遺跡に残る。無念をはらすときがきたのだ。
※９ https:/
※10 <正典> ＝ カノン。https:/
※11 p129〜p130の「<正典（カノン）>とロアマスター」では「信用できない語り手という概念」「空白を埋める」「主役はキャラクターたちだ！」「最新なれど最後にあらず」の説明で、極力<正典>の影響から逃れて「あなたたちの指輪物語」を生み出す方法を丁寧に解説している。本作以外のすべての原作つき作品に「どう向き合うのか」へも通じる大変優秀な内容だ。一読の価値は十分だ。
※12 ※10も参照。確実にいえることは<正典>の外側にでなければ、あらたな物語と事象は誕生せず、その<正典>の「ただしさ」も確認できない。
※13 TRPGは「おまえの“ただしさ”や“わがまま”を他者に押し付ける場所ではない」。
※14 でないと本作に興味はもたないし、この感想をいまわざわざ読んでないはずだ。
※15 「ドゥリンの民のドワーフ」「バルドの民」「ブリ―郷の人間族」「北方の野伏」「ホビット庄のホビット」「リンドンのエルフ」の６種。
※16 １）10点の経験点（事前経験点）を自由に<技能>へ割り振る ２）PCの能力や武器を強化する「褒章」や「特技」をそれぞれ１つ得る。この２つの処理を行う。
※17 これなら４00文字程度の読了で十分だ。たとえば、ゲーム的観点にもとづかず、書き手が、ただ「指輪物語」と自身の知識を披露したいような、 https:/
※18 だいじょうぶだ。
※19 「判定ダイス」と「技量ダイス」は一緒に振る。
※20 「判定ダイス」の平均値が６、「技量ダイス」の平均値が３だとするなら、10以上の難易度だと、すくなくともPCの<技能>ランクが２以上は必要だ。結構、成功はむずかしいことがわかるはずだ。
※21 サウロンの目を表す。
※22 （この時代は）灰色の魔法使（まほうつかい）で放浪者のガンダルフを表す。
※23 「６」の出目が１つで「大成功」。２つ以上で「完全成功」だ。ちなみにＰ19の表の効果は、あくまで一例であって、RMの許可があれば、PLは自由に「大成功」の効果をかんがえてよいようだ。
※24 本作のヒーローポイント。様々なことに使用できるが、もっとも単純で強力な効果は１点の希望点を使用したとき、判定の「技量ダイス」を１つふやせることだ。希望点は【心力】 ＋ それぞれの英雄的文化圏のキャラクターが持つ数値で決定する。
※25 「やりかた」は（５）の下段を参照。「旅路」は本作の重要な要素で――小説でも映画からもわかるように「指輪物語」は旅の物語だからだ――、基本的にシナリオの「目的地」を目指す道程を描写する。
※26 「目的」は「目的地」で行うイベントだ。「目的地」のイベントは、遺跡の探索や“影”の打倒だとかんがえてよいだろう。
※27 通常のTRPGのように固定した「舞台」や「状況」の探索／戦闘／交渉をかんがえればよいからだ。ところが「旅路」は「舞台」や「状況」が一定せず、ランダムになるために「厄介」で「曖昧」な問題が発生する。
※28 「旅路」はTRPGではなく「ストーリーメイキングゲーム」だと表現してし差し支えない。GMとPLが多少の要素を「てがかり」に自由に物語を生み出すが、問題は、その「手順」の説明不足と「てがかり」の“なさ”だ。
※29 案内役、偵察役、見張り役、狩猟役の４種。
※30 「自由」なる言葉は大変聞えが良いが、つまりは「なにもきまっていないのだ」。本当に「なにもきまっていない」。これで「やれ」といわれれば、TRPGの経験が浅い／深いに関係なく戸惑ってしまうだろう。
※31 「メインゲーム」と作品が表現するゲームルールの解説が７ページたらずは少なすぎる。２倍あってもおかしくない。「説明不足」や「曖昧」になるのは当然だ。
※32 グループＡのGMとPLが、グループＢで同じ作品のゲームをプレイする場合に通用するゲームルールや世界設定の「通底」「共通基盤」だ。すぐれたTRPGは、その「ゲーム的習熟の成果と達成」を上手く提供する。
※33 ※30も参照。決定するのは、１）イベントを経験する役割 ２）12種あるおおまかな状況 ＋ 状況の幸運／不幸のみしかない。季節も、天気も、旅路の出会いも、危険も、影の敵も提供されない。なら、RMのぶんだけ別々の「やりかた」が生み出され、※32のような、共通体験は生み出し辛い。RMとPLの優劣 ＝ 「旅路」の優劣へと直結する。TRPGの“たのしさ”は「GMとPLの優劣」「曖昧な遊び」が強く左右すると自分は常々いってきた。なればこそで、その大きな「GMとPLの優劣」と「曖昧」のブレをゲームルールが修正・補完しないとならない。
※34 最大のものは「旅路での物語の作り方を解説する実際の手順（たとえばリプレイ）に圧倒的不足感があること」だ。※28で「旅路」は「ストーリーメイキングゲーム」だと表現した。その「ストーリーメイキングゲーム」では、よりPL同士の関り方や、進行手順の実例にページを割く。もう一つは「旅路の物語を作り出す“てがかり”のなさ」だ。第９章の「世界」では、一部状況でイベントを演出するチャートが用意されているが、このチャートは、すべての状況にはあわないし、総数もすくなすぎる。反対にこれは助言になるが、ほか作品の「戦闘以外（non-combat）のランダム遭遇を用意し、中つ国の文物にあてはめれば「旅路」の展開はぐっとラクになる。本作の戦闘は十分危険。戦闘遭遇はRMが固定して「旅路」のイベントに組み込めば良い。そうして、本来この当り前の解説と必要なものは、ルールブックが「用意」し「説明すべきなのだ」。
※35 「基礎」と「土台」がフラフラだ。これでは「物語」の家は建て辛い。
※36 これは驚いたな。
※37 もちろん成功も失敗もだ。
※38 敵は一撃で死ぬ。PLは二撃で死ぬ。
※39 スタンスの選択で接敵した相手を攻撃する命中に有利／不利が付き、ねらわれやすさが変化する、このゲームルールはおもしろい。なお当日、我々がとったスタンス処理の方法は間違っている。「前前衛」や「前中衛」などのスタンスは存在しない。前衛／中衛／防衛のスタンスに関係なく、接敵状態同士の味方／悪役は双方が攻撃可能で攻撃対象に成り得る（すべてのキャラクターはどれかの対象に接敵しないとならないからだ）。
※40 戦闘に活用可能な「判定」のゲームルールは「戦闘」以外の項目に掲載してある。このためルールブックを引っ繰り返しまくることになる。
※41 物理書籍の装丁、<正典>に忠実な翻訳の精度はすごい。プロの仕事だ。\7,480の価値は十分ある。日本ではまだメジャーでないが、欧米では装丁の良い書籍をインテリアに利用する時代だ。“それ”へ叶う。
※42 ※３も参照。「指輪物語のTRPG」でのみ判断基準にした場合、自分は本作が大好きだが「好き」「嫌い」のみで書かれた「評価」など「評価」ではない。
※43 原作未読／未見のPL／PCに行う「中つ国の設定」の説明や、感想を大きく割いた「旅路」の「曖昧」さを含めて、GMに必要な負担の担保を大きい方へと属する。「曖昧」な要素を取り込みハンドリングの方法を強く構築しないとならない印象だ。
※44 でも愛情を強く必要・担保しないとプレイできないゲームには否定的だ。
『ダークギャザリング』 第16話 「物件」
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幽霊の友達（安奈）を肉壁にかえる。友達とは？ 旧Ｆトンネルの探索で完全に足手まといになってしまい自信を喪失した詠子。卒業生・鬼軍曹の力で衰弱した螢多朗を残し、彼女は夜宵と一緒に都内最強心霊スポットの１つ――将門の首塚へ向う。トンネルの一件で恐怖を初めて感じた詠子。だというのに恐怖を乗り越え、彼女の足は自然と将門の首塚へと向った。恐怖の怖れよりも愛が勝つ。
「なにその理由？」と、決意の組み立て方に想う一方、その理由づけさえ満足にできない作品も一杯ある。ですから本作はキャラクターの動機確立は丁寧。その夜宵と詠子は、卒業生たちを管理・保管する物件さがしに着手。「龍脈に位置し」「近隣に民家なし」「自宅の往来に便利」。その\100の空き家物件は、処女が受胎する現象が発生する「受胎告知の家」。うーん理想的……って怖いわ！
■2023/10/23/月
スマホ閲覧時のmixiの文字づめが変更されて、文章を二段にわけるときに上段と下段で行数を一緒にしてたのもくずれてる。こういうのはしょうがないか。
『鴨乃橋ロンの禁断推理』 第４話 「紅染温泉殺人事件【後編】」
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トリックの「出題」の仕方が前回に引き続き「微妙」。「BLUE」の追跡教官ファイアが見守る中で、地域に残る人身御供伝説――血染め温泉伝説をなぞらえた泊り客の殺人事件をロンとトトが解決する。前回の自身の予想は半分正解。「男湯と女湯の交換」「湯と水の交換」は「時間か状況の交換」の指摘で当り。犯人は死亡した妻の夫で外れ。ただ犯人だと指摘したミチヨは、結局、共犯であった。
問題は「出題」の仕方。温泉のそばの川から雨どいを使って水を引き込むトリックはわかる。でも「出題」では川の在り処に映像でも台詞でも言及してない。これでは受け手が推理する要素がそろわない。作り手が「解答」に必要な要素をわざと隠したように見えてしまう。もっとも原因は脚本の下手さかもしれないが――。ロンと取り引きし、探偵行為を不問に処すファイヤはそんなもんでしょ。「ジャンプ」媒体だし。
『SHY』 第４話 「心ない人」
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スイスのヒーローは不案内なユーザーに名乗り上げをやってくれる（やさしい）。実戦経験が薄いシャイを「ヒーローの継続」を賭けスターダストが試す。その模擬戦闘は一切容赦がないものだった。前回の予想どおりで、共感能力を欠くスターダストがシャイの真っ直ぐな闘志と心根にゆらぐ。スターダストはシャイを認め。シャイはヒーローへの決意をあらたにする。
ベタベタな進み方。鉄板で王道。まさしく教科書的。でも、この文法に勝る物もまたなしか。ヒーローとしてのシャイを十二分に魅せ、同時にスターダストが幼少時代の記憶を想い出す。こうしてスターダストのひととなりを掘り下げる。スターダストも“やさしい”。このようにお話しおもしろい。ただ作画はついてこず。今回も目立った印象はなくて普通／凡百な作画。もうちょっとカロリーがほしい。
『星屑テレパス』 第３話 「爆薬メカニック」
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雷門ちゃんにすがりつくように「果し合い」を挑む海果の勇気がとてもよかった。海果、ユウ、遥乃たち３人は、順調にペットボトルロケットの飛行距離と記録をのばす。だが、ペットボトルロケットは“本物”には程遠い。遥乃は問題解決に、入学時のクラスの自己紹介で「人型ロボットの製作以外興味なし」とたんかをきった雷門 瞬に会いに行く。その雷門に海果は中学時代トラウマがあった。
彼女（雷門）が本格的な燃焼型ロケット――モデルロケットの入り口を作る仲間なんだろうな。雷門のキャラクター造形は、やや安易ですが、結局、性根の部分は“やさしい”。同時に攻撃的で一匹狼の彼女は海果と同様に“さびしい”。その似た物同士の２人をロケットを通じ一緒にさせる。おどおどしながらも、自身のやっていること――ペットボトルロケットを否定せず、雷門に挑む海果を応援したくなった。
■2023/10/24/火
さらば扇風機また来年。
■2023/10/25/水
部署の飲み会でおでんを食いに行くことはやぶさかではないが「おでん食う会（くうかい）」の部会の名前がいやだ。
『ブルバスター』 第４話 「アル美、涙の理由…前代未聞の「巨獣生け捕り作戦」開始！」
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結局、金銭や労務基準を人情でどうにかしちゃう展開。「沖野の謹慎解除」も「あらたな船舶の用立て」も「“巨獣”の捕獲用ケージづくり」も人情で解決。「そうなる物語」へ展開する最低限のラインは成立している。ただメインテーマへ抱く「経済視点で正しく描かれるロボット作品」といえば疑問はわくな。二階堂が前回、自宅付近で目撃した小型の“巨獣”の正体は彼女の元・愛犬だったと判明。
その元・愛犬で、現在は“巨獣”のシロを、“巨獣”の謎を解明する目的で捕獲するため波止社員は一丸で奮起する。おそらくテレビアニメで完結するリミテッドシリーズだろうし、「“巨獣”とはなんなのか？」「どう駆逐するのか？」を解明していく展開は妥当。二階堂家のイヌが“巨獣”に変化したのが事実なら、先天的ではなく後天的。寄生虫とか微生物とか理由はそのあたりなのかしら？
『16bitセンセーション -ANOTHER LAYER-』 第４話 「いいんだよ！」
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ああ。なるほど。コミックマーケット50ですから東京ビックサイトなんだな。96年にタイムリープしたコノハは、Windowsの隆盛で、PC98が終焉し、迎え落ち込む守をはげまして、職場復帰を手伝う。本作は、ある意味では、美少女ゲーム／エロゲーと同時にパーソナルコンピューターの歴史を追う作品。現在でも美少女ゲーム／エロゲーのプラットフォームはWindows。当然ではある。
この栄枯盛衰を感傷をもってみれるユーザーはすくなとくも30代中盤が最低条件。なにしろ00年代の初頭には、PC98は完全に家庭用PCとしては駆逐されてしまう。今回アルコールソフトがやったような、PC98版とＷin版を同時発売する、いわゆる横マルチ売りは最後のPC98エロゲー（LOVE ESCALATOR）を最後に消滅。次回のタイムリープは00年ぐらいでボイス付作品の登場なのかな？
■2023/10/22/日
21日（土）に午後から都内でオフライン・セッション――。
『一つの指輪：指輪物語TRPG』のプレイヤーをやらせてもらいました。RM（GM）と参加したメンバーは感染対策ともども協力ありがとうございました。
https:/
当日は中つ国の冒険を大変たのしませてもらいましたが、その部分はRMと自身以外のPLの功績。TRPGとしての「評価」とは別の話だ。
●登場キャラクター（50音順）
▼PC� 罰囘�家”のポスコ・ホーンブロワー／ホビット庄のホビット
パイプ草を商う商人見習いのホビット。やたらと親族の話が長く、手癖が悪く、隠れ身が得意な中つ国のホビットを体現。最後に奥方に謎々を行う。
▼PC�◆ 肇魯侫哀螢爐梁�子”ウィルケン／バルドの民
竜殺しの一族の名に恥じず、一矢で山賊の頭目の命を刈り取り、魔法の矢でハラドリムの斥候の胸を貫き絶命をさせる。あいかわらずダイス目が悪い。
▼PC�� “火起こし”ヨン／ブリ―郷の人間族
農民で木樵で商人。“バギンズのいかれホビット”の依頼で嫌々ながらも冒険に同行した礼儀正しい常識人かつ鼓舞マシーン。自分のキャラクター。
▼PC�ぁ．侫蹇璽襦織疋ゥ螢鵑量韻離疋錙璽�
“影”の力の影響で眼が開く兜と角灯の持ち主。だれかの悪運で眼が開きまくるが、一撃で敵を屠る真正のドワーフ。古代の同胞の冠を取り戻す。
●プレイの内容
（１）
本作はJ・R・R・トールキンが創造した『指輪物語』と中つ国を舞台と題材に、 小説『ホビット』と『指輪物語』のあいだへまたがる、約40年間の空白期間*1を扱うTRPGだ。PCは中つ国の著名な文化圏／文明圏（英雄的文化圏）へと属する住人となって、各地へ旅を行い、古代の遺物や遺跡を巡り、影と戦う冒険を行う。*2新作の紹介にならい、感想はゲームルールと全体の雑感を記す。*3
感想は「こころがまえ」「キャラクター作成」「判定」「旅路と目的」「戦闘」「全体のまとめ」の順番で記す。当日はルールブックの付属シナリオ「霧の星」を行う。*4PCらは滅亡したアルセダイン*5の遺跡の一部に辿り着くと、エリアドール*6の遺跡を探窟する南方人*7が頭目の山賊団をしりぞけ、千年に渡る王と奥方の呪いを解いた。*8影は去り、PCは出発した粥村*9に財宝を手に往きて帰る。
（２）
まず本作を行う「こころがまえ」から。本作は『指輪物語』を忠実に再現した、中つ国の「正典」*10 にのっとったTRPGだ。ただ、その部分へ、かまえる必要などない。ルールブックのP129 *11で丁寧に解説しているよう、本作は『指輪物語』を忠実に再現する作品ではない。「指輪物語らしさ〜」を追求していく作品だ。*12 あなたがヒーローに真摯であれば、それは「指輪物語らしさ〜」に十分成り得る。
RM（GM）と、PL／PCの仕事は「指輪物語らしい〜」物語と展開を共同で創造していくことであって、原作に盲目だったり、かたくなな必要などない。「原作と違う」と否定することでもない。そんなGMはPLは、これ以外のTRPGでも願い下げだ。*13 ただ、RMは小説でも映画でもいいので、全体のざっくりした知識と見分は必要だ。もっとも本作に興味を持つ時点で大抵のひとは「それクリア」している。*14
（３）
「キャラクター作成」で解説する部分はあまりない。ダイスロールは必要なく、PLは中つ国の６種の英雄的文化圏*15 から好みの文化を選択。この時点で、能力値セット、技能、特徴はなかば自動で決定される。以降は多少の選択があるぐらいだ。*16 なにより英雄的文化圏の「特性」の項目まで読んで、*17 そこから大きく外れた行動をしなければ、あなたのキャラクターは立派な中つ国の住人になれる。*18
「判定」は判定ダイス（Ｄ12）と技量ダイス（Ｄ６）の２種類のダイスを使用する。*19 判定の難易度は「20 − PCの能力値」だ。PCの能力値は【体力】【心力】【知力】の３つ。重い石を動かす場合は【体力】。PCの【体力】が５なら難易度15だ。*20 PL／PCは12を１個と行動に関連する技能ランクと同じ数のダイスを振る（この場合は<運動>だ）。合計が難易度以上なら成功する。（４）へ続く。
（４）
判定の特殊な出目の求め方はやや複雑である。まず、判定ダイスの「11」は自動失敗（サウロン）。*21 「12」の出目は自動成功（ガンダルフ）だ。*22 技量ダイスでは「６」の出目が１つ以上で大成功となり、ルールブックのＰ19にある特別な効果をPCは得る。特別な効果は「仲間の失敗を成功にかえる」「静かに／急いで行動」するなど様々だ。*23 また、PCは「希望点」でロールするダイスをふやせる。*24
「旅路と目的」。本作のメインゲームは「旅路」と「目的」の２つへ分れる。「旅路」は「目的」の場所まで移動する中つ国の冒険旅行。*25 「目的」は「旅路」を経て到着した場所で行う冒険だ。*26 「目的」は、たとえば今回やらせてもらった「霧の星」の内容のように主体性と目的性をもたせやすい。*27 遺跡探索でも、影に関る存在の打倒でもよい。ゆえ解説はしない。問題は「旅路」だ。（５）へ続く。
（５）
「旅路」はいわゆるナラティブな要素が非常に強い。*28 PCは４種の役割 *29 に分れエリアドールの地図のヘックスを移動していく。ヘックスを１つ移動したあとPCは「疲労」を得てイベントが起る。このイベントを自由に想像するのはGMとPLだ。*30 だが、現在のゲームルールでは「曖昧」すぎて「説明不足」すぎる。*31 実行した場合に「安定して得る事のできるゲーム的習熟の成果と達成」へと欠ける。
「ゲーム的習熟の成果と達成」とは、TRPGでゲームルールを実行したとき「作品を行うGMとPLが得るどこでも運用可能な共通体験だ」。*32 現在の「旅路」のゲームルールでは10人のRMが10人別々の方法をとるだろう。*33 原因は様々だが、*34 この事実が「旅路」のルール的導線と仕組を「曖昧」にし、万人の共通体験を醸成させない。結果、GMとPLがナラティブに物語の創造するのを安定させない。*35
（６）
「戦闘」は、地味で少数の数値からでは想像ができないほどの戦略性と戦術性をもったエキサイティングなものだ。*36 「希望点」でダイスをふやせるため、派手な出目もでやすい。*37 クリティカルの「痛打」がでると相手が一撃で死亡する状況も戦々恐々。*38 もっとも、前衛・仲穎・後衛をわけるスタンス処理や、*39 データ類一覧はまとまっておらず煩雑な印象はやはりある。*40
「全体のまとめ」。「指輪物語TRPG」としては、装丁や翻訳の雰囲気・統一感をふくめ、これ以上の作品を用意することはできないだろう。*41 ただ、個人の好き嫌いを置いて、TRPGにしぼり判断するなら、*42 現代的で合理的な作品とは言い辛い。「旅路」が代表のルール的曖昧さは「弱点」だし、不足を埋める多くの担保がGMに必要だ。*43 そこをカバーするのは原作への愛情かもしれない。*44
●脚注
※１ 「指輪物語TRPG」の舞台は第三紀の2965年から始まる。「指輪物語」の開始と終了を描く3018年〜3019年（大いなる年）まで、40年間〜60年間の空間期間があるわけだ。
※２ この空間期間に善の勢力と悪の勢力が活動していなかったわけではない。実際、ガンダルフは“影”を憂慮して各地を巡り、アラゴルンは一部でソロンギルの偽名を使い、諸国遍歴を行いサウロンの手下と戦う。また、この時期、モルドールに帰還したサウロンは、力を取り戻す目的で、着々と邪悪な種族を各地へ送り込み活動していた。
※３ TRPGの新作紹介では、個人（自身）の主観は極力排除してます。そもそも文章にした時点ですでに好悪の主観ははいる。注意しないとならない。
※４ ただ、このシナリオは、シナリオというよりは、イベントのアイデアや舞台の遺跡の内容の羅列に近い。全体も非常に短い。
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※８ 影の軍勢に王冠を頭へと縫い止められ、屈辱をあびせられる王の姿。この夫へ弓を引き、死を導き慈悲をもたらした奥方。だが、後悔と悲嘆の選択をとった彼女の気持――その呪いは千年を経た今も続き遺跡に残る。無念をはらすときがきたのだ。
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※10 <正典> ＝ カノン。https:/
※11 p129〜p130の「<正典（カノン）>とロアマスター」では「信用できない語り手という概念」「空白を埋める」「主役はキャラクターたちだ！」「最新なれど最後にあらず」の説明で、極力<正典>の影響から逃れて「あなたたちの指輪物語」を生み出す方法を丁寧に解説している。本作以外のすべての原作つき作品に「どう向き合うのか」へも通じる大変優秀な内容だ。一読の価値は十分だ。
※12 ※10も参照。確実にいえることは<正典>の外側にでなければ、あらたな物語と事象は誕生せず、その<正典>の「ただしさ」も確認できない。
※13 TRPGは「おまえの“ただしさ”や“わがまま”を他者に押し付ける場所ではない」。
※14 でないと本作に興味はもたないし、この感想をいまわざわざ読んでないはずだ。
※15 「ドゥリンの民のドワーフ」「バルドの民」「ブリ―郷の人間族」「北方の野伏」「ホビット庄のホビット」「リンドンのエルフ」の６種。
※16 １）10点の経験点（事前経験点）を自由に<技能>へ割り振る ２）PCの能力や武器を強化する「褒章」や「特技」をそれぞれ１つ得る。この２つの処理を行う。
※17 これなら４00文字程度の読了で十分だ。たとえば、ゲーム的観点にもとづかず、書き手が、ただ「指輪物語」と自身の知識を披露したいような、 https:/
※18 だいじょうぶだ。
※19 「判定ダイス」と「技量ダイス」は一緒に振る。
※20 「判定ダイス」の平均値が６、「技量ダイス」の平均値が３だとするなら、10以上の難易度だと、すくなくともPCの<技能>ランクが２以上は必要だ。結構、成功はむずかしいことがわかるはずだ。
※21 サウロンの目を表す。
※22 （この時代は）灰色の魔法使（まほうつかい）で放浪者のガンダルフを表す。
※23 「６」の出目が１つで「大成功」。２つ以上で「完全成功」だ。ちなみにＰ19の表の効果は、あくまで一例であって、RMの許可があれば、PLは自由に「大成功」の効果をかんがえてよいようだ。
※24 本作のヒーローポイント。様々なことに使用できるが、もっとも単純で強力な効果は１点の希望点を使用したとき、判定の「技量ダイス」を１つふやせることだ。希望点は【心力】 ＋ それぞれの英雄的文化圏のキャラクターが持つ数値で決定する。
※25 「やりかた」は（５）の下段を参照。「旅路」は本作の重要な要素で――小説でも映画からもわかるように「指輪物語」は旅の物語だからだ――、基本的にシナリオの「目的地」を目指す道程を描写する。
※26 「目的」は「目的地」で行うイベントだ。「目的地」のイベントは、遺跡の探索や“影”の打倒だとかんがえてよいだろう。
※27 通常のTRPGのように固定した「舞台」や「状況」の探索／戦闘／交渉をかんがえればよいからだ。ところが「旅路」は「舞台」や「状況」が一定せず、ランダムになるために「厄介」で「曖昧」な問題が発生する。
※28 「旅路」はTRPGではなく「ストーリーメイキングゲーム」だと表現してし差し支えない。GMとPLが多少の要素を「てがかり」に自由に物語を生み出すが、問題は、その「手順」の説明不足と「てがかり」の“なさ”だ。
※29 案内役、偵察役、見張り役、狩猟役の４種。
※30 「自由」なる言葉は大変聞えが良いが、つまりは「なにもきまっていないのだ」。本当に「なにもきまっていない」。これで「やれ」といわれれば、TRPGの経験が浅い／深いに関係なく戸惑ってしまうだろう。
※31 「メインゲーム」と作品が表現するゲームルールの解説が７ページたらずは少なすぎる。２倍あってもおかしくない。「説明不足」や「曖昧」になるのは当然だ。
※32 グループＡのGMとPLが、グループＢで同じ作品のゲームをプレイする場合に通用するゲームルールや世界設定の「通底」「共通基盤」だ。すぐれたTRPGは、その「ゲーム的習熟の成果と達成」を上手く提供する。
※33 ※30も参照。決定するのは、１）イベントを経験する役割 ２）12種あるおおまかな状況 ＋ 状況の幸運／不幸のみしかない。季節も、天気も、旅路の出会いも、危険も、影の敵も提供されない。なら、RMのぶんだけ別々の「やりかた」が生み出され、※32のような、共通体験は生み出し辛い。RMとPLの優劣 ＝ 「旅路」の優劣へと直結する。TRPGの“たのしさ”は「GMとPLの優劣」「曖昧な遊び」が強く左右すると自分は常々いってきた。なればこそで、その大きな「GMとPLの優劣」と「曖昧」のブレをゲームルールが修正・補完しないとならない。
※34 最大のものは「旅路での物語の作り方を解説する実際の手順（たとえばリプレイ）に圧倒的不足感があること」だ。※28で「旅路」は「ストーリーメイキングゲーム」だと表現した。その「ストーリーメイキングゲーム」では、よりPL同士の関り方や、進行手順の実例にページを割く。もう一つは「旅路の物語を作り出す“てがかり”のなさ」だ。第９章の「世界」では、一部状況でイベントを演出するチャートが用意されているが、このチャートは、すべての状況にはあわないし、総数もすくなすぎる。反対にこれは助言になるが、ほか作品の「戦闘以外（non-combat）のランダム遭遇を用意し、中つ国の文物にあてはめれば「旅路」の展開はぐっとラクになる。本作の戦闘は十分危険。戦闘遭遇はRMが固定して「旅路」のイベントに組み込めば良い。そうして、本来この当り前の解説と必要なものは、ルールブックが「用意」し「説明すべきなのだ」。
※35 「基礎」と「土台」がフラフラだ。これでは「物語」の家は建て辛い。
※36 これは驚いたな。
※37 もちろん成功も失敗もだ。
※38 敵は一撃で死ぬ。PLは二撃で死ぬ。
※39 スタンスの選択で接敵した相手を攻撃する命中に有利／不利が付き、ねらわれやすさが変化する、このゲームルールはおもしろい。なお当日、我々がとったスタンス処理の方法は間違っている。「前前衛」や「前中衛」などのスタンスは存在しない。前衛／中衛／防衛のスタンスに関係なく、接敵状態同士の味方／悪役は双方が攻撃可能で攻撃対象に成り得る（すべてのキャラクターはどれかの対象に接敵しないとならないからだ）。
※40 戦闘に活用可能な「判定」のゲームルールは「戦闘」以外の項目に掲載してある。このためルールブックを引っ繰り返しまくることになる。
※41 物理書籍の装丁、<正典>に忠実な翻訳の精度はすごい。プロの仕事だ。\7,480の価値は十分ある。日本ではまだメジャーでないが、欧米では装丁の良い書籍をインテリアに利用する時代だ。“それ”へ叶う。
※42 ※３も参照。「指輪物語のTRPG」でのみ判断基準にした場合、自分は本作が大好きだが「好き」「嫌い」のみで書かれた「評価」など「評価」ではない。
※43 原作未読／未見のPL／PCに行う「中つ国の設定」の説明や、感想を大きく割いた「旅路」の「曖昧」さを含めて、GMに必要な負担の担保を大きい方へと属する。「曖昧」な要素を取り込みハンドリングの方法を強く構築しないとならない印象だ。
※44 でも愛情を強く必要・担保しないとプレイできないゲームには否定的だ。
『ダークギャザリング』 第16話 「物件」
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幽霊の友達（安奈）を肉壁にかえる。友達とは？ 旧Ｆトンネルの探索で完全に足手まといになってしまい自信を喪失した詠子。卒業生・鬼軍曹の力で衰弱した螢多朗を残し、彼女は夜宵と一緒に都内最強心霊スポットの１つ――将門の首塚へ向う。トンネルの一件で恐怖を初めて感じた詠子。だというのに恐怖を乗り越え、彼女の足は自然と将門の首塚へと向った。恐怖の怖れよりも愛が勝つ。
「なにその理由？」と、決意の組み立て方に想う一方、その理由づけさえ満足にできない作品も一杯ある。ですから本作はキャラクターの動機確立は丁寧。その夜宵と詠子は、卒業生たちを管理・保管する物件さがしに着手。「龍脈に位置し」「近隣に民家なし」「自宅の往来に便利」。その\100の空き家物件は、処女が受胎する現象が発生する「受胎告知の家」。うーん理想的……って怖いわ！
■2023/10/23/月
スマホ閲覧時のmixiの文字づめが変更されて、文章を二段にわけるときに上段と下段で行数を一緒にしてたのもくずれてる。こういうのはしょうがないか。
『鴨乃橋ロンの禁断推理』 第４話 「紅染温泉殺人事件【後編】」
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トリックの「出題」の仕方が前回に引き続き「微妙」。「BLUE」の追跡教官ファイアが見守る中で、地域に残る人身御供伝説――血染め温泉伝説をなぞらえた泊り客の殺人事件をロンとトトが解決する。前回の自身の予想は半分正解。「男湯と女湯の交換」「湯と水の交換」は「時間か状況の交換」の指摘で当り。犯人は死亡した妻の夫で外れ。ただ犯人だと指摘したミチヨは、結局、共犯であった。
問題は「出題」の仕方。温泉のそばの川から雨どいを使って水を引き込むトリックはわかる。でも「出題」では川の在り処に映像でも台詞でも言及してない。これでは受け手が推理する要素がそろわない。作り手が「解答」に必要な要素をわざと隠したように見えてしまう。もっとも原因は脚本の下手さかもしれないが――。ロンと取り引きし、探偵行為を不問に処すファイヤはそんなもんでしょ。「ジャンプ」媒体だし。
『SHY』 第４話 「心ない人」
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スイスのヒーローは不案内なユーザーに名乗り上げをやってくれる（やさしい）。実戦経験が薄いシャイを「ヒーローの継続」を賭けスターダストが試す。その模擬戦闘は一切容赦がないものだった。前回の予想どおりで、共感能力を欠くスターダストがシャイの真っ直ぐな闘志と心根にゆらぐ。スターダストはシャイを認め。シャイはヒーローへの決意をあらたにする。
ベタベタな進み方。鉄板で王道。まさしく教科書的。でも、この文法に勝る物もまたなしか。ヒーローとしてのシャイを十二分に魅せ、同時にスターダストが幼少時代の記憶を想い出す。こうしてスターダストのひととなりを掘り下げる。スターダストも“やさしい”。このようにお話しおもしろい。ただ作画はついてこず。今回も目立った印象はなくて普通／凡百な作画。もうちょっとカロリーがほしい。
『星屑テレパス』 第３話 「爆薬メカニック」
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雷門ちゃんにすがりつくように「果し合い」を挑む海果の勇気がとてもよかった。海果、ユウ、遥乃たち３人は、順調にペットボトルロケットの飛行距離と記録をのばす。だが、ペットボトルロケットは“本物”には程遠い。遥乃は問題解決に、入学時のクラスの自己紹介で「人型ロボットの製作以外興味なし」とたんかをきった雷門 瞬に会いに行く。その雷門に海果は中学時代トラウマがあった。
彼女（雷門）が本格的な燃焼型ロケット――モデルロケットの入り口を作る仲間なんだろうな。雷門のキャラクター造形は、やや安易ですが、結局、性根の部分は“やさしい”。同時に攻撃的で一匹狼の彼女は海果と同様に“さびしい”。その似た物同士の２人をロケットを通じ一緒にさせる。おどおどしながらも、自身のやっていること――ペットボトルロケットを否定せず、雷門に挑む海果を応援したくなった。
■2023/10/24/火
さらば扇風機また来年。
■2023/10/25/水
部署の飲み会でおでんを食いに行くことはやぶさかではないが「おでん食う会（くうかい）」の部会の名前がいやだ。
『ブルバスター』 第４話 「アル美、涙の理由…前代未聞の「巨獣生け捕り作戦」開始！」
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結局、金銭や労務基準を人情でどうにかしちゃう展開。「沖野の謹慎解除」も「あらたな船舶の用立て」も「“巨獣”の捕獲用ケージづくり」も人情で解決。「そうなる物語」へ展開する最低限のラインは成立している。ただメインテーマへ抱く「経済視点で正しく描かれるロボット作品」といえば疑問はわくな。二階堂が前回、自宅付近で目撃した小型の“巨獣”の正体は彼女の元・愛犬だったと判明。
その元・愛犬で、現在は“巨獣”のシロを、“巨獣”の謎を解明する目的で捕獲するため波止社員は一丸で奮起する。おそらくテレビアニメで完結するリミテッドシリーズだろうし、「“巨獣”とはなんなのか？」「どう駆逐するのか？」を解明していく展開は妥当。二階堂家のイヌが“巨獣”に変化したのが事実なら、先天的ではなく後天的。寄生虫とか微生物とか理由はそのあたりなのかしら？
『16bitセンセーション -ANOTHER LAYER-』 第４話 「いいんだよ！」
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ああ。なるほど。コミックマーケット50ですから東京ビックサイトなんだな。96年にタイムリープしたコノハは、Windowsの隆盛で、PC98が終焉し、迎え落ち込む守をはげまして、職場復帰を手伝う。本作は、ある意味では、美少女ゲーム／エロゲーと同時にパーソナルコンピューターの歴史を追う作品。現在でも美少女ゲーム／エロゲーのプラットフォームはWindows。当然ではある。
この栄枯盛衰を感傷をもってみれるユーザーはすくなとくも30代中盤が最低条件。なにしろ00年代の初頭には、PC98は完全に家庭用PCとしては駆逐されてしまう。今回アルコールソフトがやったような、PC98版とＷin版を同時発売する、いわゆる横マルチ売りは最後のPC98エロゲー（LOVE ESCALATOR）を最後に消滅。次回のタイムリープは00年ぐらいでボイス付作品の登場なのかな？
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