動物に関するトラブル　秋田県のクマ処分について、島根県で保護施設内にてシカによる死亡事故

　今回は、動物関連の2つのニュースを紹介する。

　　　第1章　10月24日付　秋田県三里町で出没した親子グマについて

　詳細　秋田NEWS WEB 2023年10月23日付　https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20231023/6010019409.html

先日秋田県美郷町にて、小屋に居座った親子3匹のクマの殺処分を巡って、県や町に抗議の電話が殺到しているという。親子であると報じられると、人々は愛情深い姿をイメージして、相手が猛獣であることを忘れてしまう。10月23日、秋田県の佐竹敬久知事（75）が定例会見にて、クマの駆除に関する問い合わせが多いことを明かした。暴言を吐かれた場合、職員には、すぐに電話を切るように注意を促しているという。今後県は、11月1日から3ヶ月に渡る狩猟期間において、駆除する方針を示した。

　クマが人里に下りてくると、我々人にも危害を及ぼす可能性がある。10月23日現在、日本全国で46件53名のクマによる人身被害が報告された。捕獲頭数も1030頭と2023年度の捕獲上限に近づいていた。秋田県が独自に定める捕獲数の上限は1582頭に設定している。野山を出歩く際、クマ避けのアイテムとして鈴は欠かせない。ハイカーたちは、ストラップ代わりに鈴を使用する。歩くたびに「リンリンリン」と透き通った音色が鳴ることにより、クマの耳にも響きやすい。1人でハイキングする際には、会話する相手が不在なため、ラジオをつけると効果があるという。クマの駆除を減らすには、我々人が適切に距離を保つことに限る。処分された親子3頭の小熊は、我々に対策をとるように、切実に訴えていた。

　詳細日記　2023年10月5日23時59分付け　秋田県の民家に居座ったクマ3頭、兵庫県神戸市王子動物園のリニューアル、イリオモテヤマネコとツシマヤマネコ、キリンの祖先
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1986068339&owner_id=32437106

　第2章　10月25日付　島根県の飼育施設でシカによる死亡事故が発生。

　詳細記事　NHK NEWS WEB 2023年10月25日付　https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231025/k10014237021000.html

　過去のシカ関連の日記　2023年9月22日付　愛媛県伊予市でシカの飼い主を募集
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1985973427&owner_id=32437106

ニホンジカは、北海道から本州、九州、四国、南西諸島に渡り、7亜種が確認されている。天敵が不在の中、個体数を増やしたことにより、表土流出防止の役割を果たす草が食い荒らされた結果、生態系に大きな影響を及ぼした。今では、定期的に猟友会が山へ分け入り、駆除活動を行っている。

　写真＝静岡県三島市三島大社で飼育されているニホンジカ　撮影日2014年5月11日付け
　

　一方、シカの生態を調べるべく、研究施設も存在する。10月25日に、島根県中山間地域研究センター（島根県飯南町上来島（かみきじま））のニホンジカの飼育施設で死傷事故が起こった。施設によると、一人の職員が野外の飼育スペース内で倒れている同僚を発見し、110番通報した。ただちに緊急搬送されたものの、意識がなく、2時間後息を引き取った。犠牲になった職員は、島根県奥出雲町高尾在住の藤原悟さん（64）と明かされた。遺体の服に破れ目があり、傷の箇所が多かったことから、オスジカの角に突き刺されたことが原因とみられている。第一発見者の同僚によると、休憩時間にも戻ってこないことから、飼育スペース内の様子を見に行ったという。犠牲になった職員が、仰向けの状態で意識がなく、倒れていたと、報告した。

繁殖期の秋になると、オスは、角の大きさが最大限に達し、気性も荒くなる。先日東北サファリパークでも、飼育員がライオンに襲われ、死亡する事故があった。飼いならされた動物といえども、時に野生の本能をむき出しにする。飼育員は、より動物と触れ合う際、慎重さが求められている。


■ニホンジカに襲われたか、職員の男性死亡　島根県の地域研究センター
(朝日新聞デジタル - 10月25日 17:55)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7611087