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2023年10月12日23:59

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浜崎あゆみとZARDの坂井泉水〜平成を駆け抜けた二人の歌姫(後編)平和へのメッセージ 最新ウクライナ情勢 SEASONS(浜崎あゆみ)とI'm in love(ZARD)の歌詞

 今回は、浜崎あゆみと共に、実質ソロ・アーティストとして活動したZARDの坂井泉水について考察する。二人が発表した歌詞を読みこむと、平和を訴えたメッセージが浮かび上がった。日記の作成時は2023年3月28日、さらに10月8日に追加した。

 前編 2023年2月24日付け 
 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1984463159&owner_id=32437106

 目次
・第1章 3月28日(火)デビュー25周年イヤーに向けて、久々のバラエティー
・第2章 SEASONSの歌詞
・第3章 ウクライナ情勢 3月28日付
・第4章 ウクライナ情勢 夏から秋
・第5章 平和へのメッセージ

  第1章 3月28日(火)デビュー25周年イヤーに向けて、久々のバラエティー

  3月28日(火曜日)
平成時代に社会現象となるほど、CD売上を大きく伸ばし、若者のファッションリーダーとして名を馳せた浜崎あゆみが、都内にて記者会見の場に現れた。メディアへの出演を控えていた彼女が、公式に記者会見を開くのは8年ぶりとなった。自身がアンバザダーを勤めるリズム株式会社の新商品をPRした。

 同社が発売した新商品「炭酸ガスパック『R-FACE BFT パック』」のデザインの監修を勤めたという。

 彼女は44歳になっても美を保つ秘訣を聞かれると、「毎日の運動や水を飲むことですね」と語った。

 3月29日(水)には、6年振りのバラエティーとなる『上田と女が吠える夜 2時間SP』(日本テレビ系 午後9時〜10時54分)に出演した。

 詳細 写真掲載元 TV LIFE 2023年3月27日付け https://www.tvlife.jp/variety/557055

  

           第2章 SEASONSの歌詞

 浜崎あゆみは、ファッションリーダーでありながら、作詞家としても評価されている。女子高生向けのファッション誌の表紙を飾り、積極的にテレビの前に出て、アピールしていた。ネットが発達する前、浜崎あゆみは、情報発信力においては、最も際立っていた。一方、華やかなファッションリーダーとして君臨する浜崎あゆみとは対照的に、ZARDの坂井泉水はメディアへの露出を控え、私生活を隠していた。生前石川啄木の作品を愛読し、その他古典の名作にも触れていたという。本人自身は、新聞を読み、TVニュースを注意深く視聴していたという。神奈川県立秦野市立西小学校に入学した時代からもメモをとる習慣を持っていた。

 詳細 THE SANKEI NEWS 2021年6月25日付け https://www.sankei.com/article/20210625-QER4OA2CR5KFXGVWKGWDJWXMFI/
フォト

 ZARDの坂井泉水と浜崎あゆみは、デビュー後全く活動スタイルが異なっていた。二人の共通点は、メッセージ性にある。

 浜崎あゆみの真骨頂は、西暦2000年から始めたライブ活動にある。DOME TOURE 2001では、演出のテーマに「世界平和」を選んだ。「SEASONS」を熱唱した際、スクリーンには「PEACE」の文字が打ち出された。

 間奏中には、平和を願うメッセージとともに、人や風景などの写真が入れ替わりに、アップされた。

 西暦2000年6月7日に16thシングルとしてリリースされた同曲は、CD売上枚数136万7400枚を記録している。

 歌詞を読むと、失恋により、落ち込む主人公が、移り変わる季節のように、日々立ち直る姿を想像できる。

 詳細 歌ネットより https://www.uta-net.com/song/12384/

 歌詞の一節「今年もひとつ季節が巡って、思い出はまた遠くなった」

 時間が過ぎゆくたびに、過去の自分から離れていく。思い出に浸っていては前に進めない。続く歌詞には、しっかりとメッセージを残している。

 歌詞:曖昧だった夢と現実の境界線は濃くなった。

 タイトルSEASONSは、直訳すると「四季」を意味する。日本は、春の桜、夏のひまわり、秋の紅葉、冬の終わりに咲く河津桜や梅など、季節を感じやすい。

 四季折々花々を鑑賞することにより、気持ちを入れ替えることができる。

 Bメロのサビの歌詞では、主人公の願いがこめられていた。

 歌詞:今日がとても悲しくて、明日もしも泣いていても、そんな日々もあったねと、笑える日が来るだろう

 苦しいとき、つらいときを乗り越えれば、過去を思い出として振り返ることができる。

 Cメロのサビの歌詞:幾度巡り巡りゆく、限りある季節(とき)の中に 僕らは今生きていて、そして何を見つけるだろう

 写真=2001年DOME TOURE 間奏中のスクリーン映像
https://www.facebook.com/watch/?v=3789835924406237
フォト

 人生はたった一度きり、現代を生きる我々は、その都度流行のものに目を奪われる。自然の植物は、いつの時代も変わらず、季節が巡ると、必ず花を咲かせた。

 2023年3月下旬、東京都内では桜が満開を迎えた。同じ桜の中でも開花期間が短いヨウコウは、1週間単位で咲いては、散っていく。花を通して、蜜を吸う昆虫も観察の対象になりやすい。

 若いうちは、サークル活動やインターシップ、ボランティア活動を通して、仲間と触れ合い、価値観を広げていく。

 終身雇用制度の日本社会において、新卒ブランドが保てる、高校や専門学校、大学の最終学年時の就職活動によって人生が決まりやすい。

 与えられた時間をいかに有効に使えるか、その人次第である。

        第3章 ウクライナ情勢 3月28日付

 関連日記 2023年6月14日付 バフムートでの攻防 サッカーの試合 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1985271655&owner_id=32437106

DOME TOUREのSEASONSの熱唱中のバックスクリーンでは、子供たちや森林、人工衛星が撮影した地球の姿が映し出された。

 21世紀は、地球温暖化により、異常気象が相次ぎ、大雨洪水被害が増加の一途に辿った。人災ともいえる戦争も後をたたない。

 2022年2月24日に、ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まり、罪のない多くの人々の命が奪われた。キーウ州のブチャでは、ウクライナ軍の反転攻勢により、ロシア軍が撤退すると、地下壕の中で多数の民間人の遺体が発見された。2023年3月28日、ブチャの町が開放されて1年、残された人々は、親しい人々をロシア軍に殺害されるなど、心に深い傷を負っている。2022年末から2023年の春にかけて、戦争の最前線は、ドネツク州バフムートに絞られていた。西欧諸国が一致団結して、ウクライナに武器を供与したことにより、戦況は変わりつつある。スロバキア国防省は3月23日に旧ソ連製の戦闘機「ミグ29」13機のうち、4機の引渡しが完了したと発表した。ポーランドも同ミグ29を4期供与する方針を示している。最も強力な武器は、ドイツ製の戦車レオパルド2である。自国の訓練施設にウクライナの軍人を呼び、操作方法を教え込んだ。ドイツの報道官によると、ウクライナ軍の兵士は車長、砲手、技術者、指揮官、整備士として1日に12〜14時間の訓練を5週間にわたって週6日受けた。3月13日に最後の射撃訓練を終え、戦闘状況下での命中率は82〜85%を達成したという。間もなく実戦の場に持ち込まれ、ロシア軍と対峙する。

 詳細 レオパルド2について CNN.co.jp 2023年3月15日付け https://www.cnn.co.jp/world/35201281.html

 写真 掲載元 読売オンライン 2023年4月22日 https://www.yomiuri.co.jp/world/20230322-OYT1T50174/
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 一方ウクライナと交戦するロシア軍は、消耗により、厳しい状況に陥っていると、英メディアは分析している。プーチン大統領は、3月20日から23日までの3日間の日程で、モスクワのクレムリンに中国の周近平主席を招き、「親愛なる友」と呼んでもてなしたと、報じられている。中国側がロシア軍に加担する動きはなく、首脳会談を終えたという。

 中国の周近平主席は、ウクライナのゼレンスキー大統領とも会談し、和平について探る考えを抱いている。

 ロシアとの経済的な結びつきが深い中国の和平案は、ウクライナに不利な内容になるとみられている。西側諸国も、中国が仲裁役になることを期待していない。停戦の道筋すらみえないまま、続いている。

      第4章 ウクライナ情勢 夏から秋 

 2023年10月現在、ウクライナ軍は、6月8日から開始した反転攻勢により、少しずつ成果が見え始めている。ザボリージャ州南東約56kmに位置するロボティネに敷いたロシア軍の防衛ラインを突破すると、南下を始めた。対照的にロシア軍は、2022年9月30日に住民投票の結果の末に併合した東部4州の防衛に力を入れる。一方的な併合から1年後の2023年9月30日、ロシアのプーチン大統領は、ビデオメッセージを発信した。住民投票の正当性を訴えたうえで、現地では通貨ルーブルを導入し、ロシアのパスポートを発給した。2022年11月に一方的に併合した4州からヘルソン州の州都ヘルソンから撤退したものの、その他の地域ではロシア軍が実効支配している。ヘルソン市では、再奪還を掲げ、度々砲撃があるという。

 ウクライナ軍は、反転攻勢に時間がかかっているとはいえ、西側諸国からの支援を期待して、成果を強調する。ウクライナメディアは、2023年10月4日に、特殊部隊がクリミア自治共和国に上陸し、ロシア軍に被害を与えたと報じた。一方ロシア軍は、ウクライナ軍の特殊部隊を阻止したと発表している。

 詳細 読売オンライン 2023年10月5日付 https://www.yomiuri.co.jp/world/20231005-OYT1T50153/

 ウクライナ軍が戦果を上げることにより、ロシア軍による報復も激しくなる。現地時間10月5日午後、ウクライナ内務省は、東部ハルキウ州のクピヤンシク近郊の集落でロシア軍の無差別攻撃があったことをSNSで明らかにした。現地からの情報によると、子どもを含む住民少なくとも50人が死亡したと書き込んでいる。

クリメンコ内相は地元メディアに対して、商店やカフェが被害を受け、現場では当時、追悼式で多くの人々が集まっていたという。

ウクライナのゼレンスキー大統領はSNSで強く非難した。「残忍な犯罪だ。ロシアのテロを阻止しなければならない」

イエルマク大統領府長官も「ロシアは意図的に住民を殺害したテロリストだ」とSNSに投稿した。

 詳細 2023年10月5日のハルキウ州での攻防 NHK NEWS WEB 2023年10月6日付 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231006/k10014217141000.html

 ウクライナのゼレンスキー大統領は、如何なる領土割譲も許さず、クリミア半島奪還まで目標に掲げる。2023年10月6日にスペインのグラナダで開かれたヨーロッパの首脳による会議に出席した。議長国であるスペインのサンチェス首脳から支援に理解を得られた。首脳会議後に、ドイツのショルツ首相と個別に軍事支援を訴えたという。後にショルツ首相から、地対空ミサイルシステム「パトリオット」を供与する用意があることを伝えられたという。ウクライナの反転攻勢へ鍵を握るアメリカ議会では、ウクライナ支援を巡って、大きく揺れ動いている。共和党は、アメリカ国内経済を優先するべく、支援を停止するように訴えていた。先日2023年9月19日、ゼレンスキー大統領は、ニューヨークの国連本部の演説に続き、バイデン大統領とも会談した。カナダへも飛び、同国のトルドー首相からも軍事支援を求めていたのである。新たに480億円規模の軍事支援を表明されたとはいえ、交渉はやや難航したという。移動式防空システム「アベンジャー」や追加のクラスター弾などの弾薬を供与されるとはいえ、長射程の地対地ミサイル「ATACMS」は外されたのである。アメリカは、ロシアを刺激して、戦果が飛び散ることを避ける狙いがある。共和党の議員の中には、支援停止を訴える声が多い。ゼレンスキー大統領は、支援反対を表明する共和党の議員をにらみ、バイデン大統領と個別会談前に、連邦議会を訪問している。民主党と共和党の両指導部に直接会い、領土保全のための切実な思いを語ったという。

 詳細 東京新聞 2023年9月22日付 https://www.tokyo-np.co.jp/article/279049

 ウクライナとロシア、双方が妥協しない限り、戦争は終わらない。人的、インフラ被害と共に、世界経済にも大きな影響を及ぼす。物資が滞り、世界全土に渡り、供給量の不足による、インフレが起こる。現にウクライナ産穀物が、黒海を通して、海外へ輸出できず、国内で止まったままだった。2022年7月に、トルコが仲介になり、黒海を通して、安全に輸送する「黒海イニティアブ」と呼ばれる協定が、ウクライナとロシアの間で結ばれた。2023年7月17日に、効力の期限満了を前に、トルコのエルドアン大統領が、両国の外相を呼び、協議再開への手はずを整えた。ロシア側は、再開に向けて、西側諸国へ要求を突きつける。

 以下 引用文 REUTERS 2023年7月17日付 ロシア、黒海穀物合意から事実上の離脱 トルコが存続へ説得 
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-grain-idJPKBN2YX0HP

 ロシア外務省は声明で、ロシア産アンモニア輸出の再開のほか、西側諸国の制裁対象になっているロシア農業銀行の国際銀行間通信協会(SWIFT)の決済システムへの再接続など、ロシア側の要求は何一つ満たされていないとし、「こうした状況下で黒海イニシアティブの継続は意味を持たない」と表明。ウクライナのほか、トルコと国連に対し「ロシアの履行停止で黒海イニシアティブ7月18日から機能しなくなる」と通告したと明らかにした。
                            <引用終わり>
ロシア側の要求を呑み、経済制裁を緩めることにより、戦争継続を可能にする。西欧諸国は、一貫して厳しい態度で望んでいた。

 黒海イニシアティブは、停止から2ヵ月半が経過しても、再開の目処は立っていない。2022年7月の発足以来、これまで3,200万トンを超える穀物等をいわゆる「グローバル・サウス」と呼ばれる国々を中心に、食料を支援してきた。アフリカの国々では、旱魃の被害により、食糧不足が原因による栄誉失調で命を落とす人々が多くなることが懸念されている。

 黒海イニシアティブの停止により、中東欧の国々の農業も打撃を受ける。行き場を失ったウクライナ産穀物が、国内で消費仕切れず、隣国へと流入した。自国の農業を保護する観点から、2023年7月25日に中東欧の農水省会議にて、ウクライナ産穀物輸入規制の期限を、9月15日から年末まで延長する方向で最終調整に入った。会議の結果に、ゼレンスキー大統領は難色を示している。

 会議に出席した中東欧の5カ国は、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、スロバキア、ブルガリアである。

 ロシア軍による侵攻後、度々黒海が封鎖されたことにより、EUは陸路での輸出ルートを設けた。緊急輸送路建設は難航し、ウクライナ周辺国で輸送が滞った。現地でウクライナ産穀物が流入した結果、自国の穀物の価格低下により、農家の所得低下に繋がったのである。農作物の保護のため、ウクライナからの輸入制限をかけた。

 詳細 朝日デジタル 2023年7月25日付 https://www.asahi.com/articles/ASR7T2DV2R7TUHBI003.html

 穀物の輸入制限を巡る軋轢から、ポーランドは、同士であるはずのウクライナ支援から距離を置こうとしている。きっかけは、2023年9月19日、ゼレンスキー大統領の国連の演説にて、「連帯を装っている国がある」との発言にあるといわれている。時期的に、穀物の輸入制限との関連が深い。中東欧5カ国のうち、ウクライナ産穀物の輸出期限となる2023年9月15日で、ブルガリアとルーマニアは解除した。一方、ポーランドとハンガリー、スロバキアは、期限を設けずに、延長をしたのである。ウクライナは3国に対して、輸入禁止措置は国際義務違反だとして世界貿易機関(WTO)に提訴した。

 ポーランドは対抗措置として9月19日に、同国のウクライナ大使を呼び出した。今後ウクライナ支援のあり方について説明したとみられている。翌9月20日に、同国のモラヴィエツキ首相は、正式に武器供与の停止を表明した。

 詳細 BBC JAPAN 2023年9月21日付 https://www.bbc.com/japanese/66874151

 写真=上記のサイトより モラヴィエツキ首相
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禁輸を続ける3カ国は、他国への輸送については協力の意思を示している。フランスのカトリーヌ・コロナ外相は9月20日、ウクライナ産穀物の流入による、EUの農作物の影響はない、と調査結果を明らかにした。

 ポーランドは、ウクライナのリヴィウを含むハーリチ地方に関して、帰属意識が高い。1918年に消滅したオーストリア・ハンガリー帝国、その後再建されたポーランドの領土として認められたのである。第2次大戦後、ソヴィエトのスターリンによって、ハーリチ地方は、当時のウクライナ・ソビエト連邦社会主義共和国に組み込まれた。ポーランドは、ロシア軍によるウクライナ侵攻が開始されると、国境を開放し、150万人を受け入れたのである。

 10月15日には同国で総選挙が行われる。2023年5月まで、ウクライナの避難民に対して、約24億ズロチ(約810億円)を支出した。現政権側は年末までに支援を打ち切る考えを示唆している。総選挙はウクライナ支援が争点になるとみられている。

 一足速くウクライナ支援の是非を巡る選挙が、スロバキアで行われた。9月30日、議会の解散総選挙(一院制、150議席、任期4年)において、ウクライナ支援の打ち切りを表明した党が躍進した。世論調査で優位とされていたロベルト・フィツォ元首相率いる中道左派の「方向党−社会民主主義(Smer−SD)」が、2020年の前回総選挙(2020年3月5日記事参照)より4議席増の42議席を獲得し、第1党となった。続いて、リベラル政党として躍進が期待されていた「プログレッシブ・スロバキア(PS)」が32議席を得て第2党になった。第3頭は、27議席を獲得したSmer−SD政権下でフィツォ氏に代わって首相を務めた経験を持つペテル・ペレグリニ氏が立ち上げた中道左派の「声―社会民主主義(Hlas−SD)」である。

 選挙戦の結果 JESTRO 2023年10月4日付け https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/10/84cc4f048bf28e9e.html

 ズザナ・チャプトバー大統領は10月2日、第1党となったSmer−SDのフィツォ党首に組閣を委任した。

 第一党のSmer-SDは、物価高に苦しむ国民の声を聞き入れ、得票数を伸ばした。インフレ抑制を望む有権者の声を聞き入れながら、政権運営のためには、他党と協力関係を結ぶ。連立を組むに当たって、ウクライナへの支援のあり方について議論する必要に迫られている。フィツォ党首は、停戦へ向けた「和平に全力を尽くす」と述べた。

 写真=フィツォ党首 2023年10月1日1日、ブラチスラバ/Petr David Josek/AP
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ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻が長引くと、中東地域の政情も不安定になる。アルメニアとアゼルバイジャンの係争地「ナゴルノカラバフ地区」でお大きな変化があった。9月19日に、アゼルバイジャン側が、アルメニア系武装勢力排除を掲げ、「対テロ作戦」を決行した。20日午後1時にロシア軍の平和維持部隊の介入により、わずか1日で作戦は終了したものの、アルメニア側を降伏に追い込んだ。アルメニア人が名乗る「アルツァフ共和国」の政府を解散させ、事実上アゼルバイジャン側が地区を支配する。現地に暮らしていた12万人のアルメニア人が、続々と避難しているという。同地域を巡り、2020年9月27日から11月10日まで6週間余り紛争が起こっていた。トルコの後ろ盾を得て、アゼルバイジャンが事実上勝利し、実効支配地域を拡大したのである。現地の治安をロシア軍が担っていたものの、ウクライナ侵攻に手を焼き、警備が手薄になっていた。2022年以降、EUやアメリカが、仲裁役に名乗りをあげている。

第5章 平和へのメッセージ

世界では、1945年8月15日の第二次世界大戦の終戦に伴い、大陸を跨いでの紛争は起きていない。

 1991年12月25日のソヴィエト崩壊後は、同地域の民族間を巡る衝突が起きている。ロシア軍によるウクライナ侵攻は、かつての旧ソヴィエト解体後の領土問題の側面を持つ。

 ZARDの坂井泉水は、浜崎あゆみと同じように、平和へのメッセージを歌詞に織り込んでいた。生前に唯一刊行したライブツアー「What a beautiful moment Tour」のMCにて、次のように述べていた。

「私はいつも本当に、言葉を、詞を大切にしてきました。音楽でそれが伝わればいいなと願っています。そんな想いの詰まった曲を聴いてください。」

写真=Wha's beautiful moment toure一幕 掲載元 THE FIRST TIME 2022年5月13日付け https://www.thefirsttimes.jp/news/0000119292/
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1967年2月6日生まれの彼女は、輸出大国として日本が世界で最も豊かだった時代を知る世代である。作詞家として、青春を謳歌する若者が、時に躓きながら、新たに夢を見つる様子を描いた。彼女は丁度バブル崩壊時に登場し、昭和の経済成長期に青春を送る若者の姿をテーマにした、歌詞を人々に届けた。就職難やリストラにより、先行きの見えない暗い状況に陥る中、一筋の明かりを灯した。世界的にもソヴィエト連邦の解体、旧ユーゴスラヴィアの社会主義体制崩壊と重なった。ソヴィエト連邦の構成国では、崩壊時を挟み、88年から94年にかけて、ナゴルノ・カラバフ紛争が続いていた。当時はロシア連邦の大統領を務めていたエリツィン氏の協力を得て、アルメニアが勝利し、実行支配地域を広げたのである。2020年に二次戦争においては、アゼルバイジャン側が、最新鋭の武器を駆使して、アルメニアを圧倒し、1回目の紛争で失った地域の奪還に成功したのである。

 92年以降、旧ユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国の崩壊時に伴い、連邦維持派のセルビア人と、各民族間の衝突が起きて、国際問題と化した。ZARDの坂井泉水が発表した歌詞「I'm in love」には、紛争を髣髴とさせるフレーズがある。同曲は1995年3月10日にリリースされた6枚目のアルバム「Forever you」に収録されている。

 I'm in loveの冒頭の歌詞

 「今日も心ふるわす ニュースのパレード、偽りのない瞳がブラウン管からこっちを見つめる。なんて無力なの 彼らを救えない 私の失望は小さすぎるわ」

 日常生活を送っていると、度々困難に直面する。世界に目を向けると、紛争により、故郷を追われる人々が後をたたない。

 歌詞に書かれていた「偽りのない瞳」とは、状況を把握できない難民の子供たちをさしているのか、95年当時主流だったブラウン管テレビから、坂井泉水は、居場所のない子供たちに同情したのかもしれない。

サビの歌詞では、つらい日常を送っている人々に、希望を抱くようにメッセージを盛り込んでいた。

Cメロのサビの一節:「I'm in love 夜明けはいつかやってくるのよ、諦めないで We go't Power of love」

写真=I'm in loveのPVの一幕
フォト

 関連日記 2022年6月9日付 山手の丘のウェディング物語 ZARDの坂井泉水が書いた作品「これからの君に乾杯」
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1982513000&owner_id=32437106

 音楽は、感受性が豊かな我々ヒトが生み出した芸術の一分野である。ベトナム戦争のさなか、反戦歌が欧米を中心に広まった。あのイギリスのリバープールで生まれた4人組のバンド「ビートルズ」も反戦メッセージをこめた歌を発表している。

 時を越えて、ビートルズの歌は、世界で聴き告がれている。2007年にこの世をさったZARDの坂井泉水のメッセージも、時を越えて我々の心に響いていた。現役のアーティストの一人である「浜崎あゆみ」は、節目のデビュー25周年を迎えた。コロナによる活動自粛期間を経て、新たにステージ構成から舞台演出、衣装などをプロデュースし、ライブ活動に励んでいる。彼女の音楽活動はまだまだ続いていく。

 

 
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